2025年に発見されたレモン彗星が見られる! オリオン座流星群は21日夜から見ごろ | 天体観測・星 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

天体観測・星

2025.10.14

2025年に発見されたレモン彗星が見られる! オリオン座流星群は21日夜から見ごろ

昨年話題になった紫金山・アトラス彗星。(画像:国立天文台)

今年1月に発見された新彗星「レモン彗星」が急激に明るさを増し、10月半ばから見られそうです。そして21日の夜は、オリオン座流星群がピークを迎えます。オリオン座流星群の母彗星であるハレー彗星は今どこにいるのでしょうか?

今年の秋も彗星が見られる! 8月に急増光のレモン彗星

昨年の秋は紫金山・アトラス彗星で盛り上がりましたが、今年はレモン山で発見されたレモン彗星に注目! 

レモン彗星は今年1月、アメリ・アリゾナ州にあるレモン山天文台が発見した新彗星です。8月から急激に明るくなり出し、双眼鏡で見られるようになってきました。

15日頃から21日頃までは明け方の東の空と夕方の西の空で見られる可能性があります。それ以降10月末までは夕方の西の空で見られそうです。

15日〜21日の明け方のレモン彗星の位置。明るさは5等級前後と予想されている。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)
15日〜31日の夕方のレモン彗星の位置。10月後半の明るさは4等前後と予想されている。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

オリオン座流星群の母彗星ハレー彗星はどこに?

毎年10月21日前後はオリオン座流星群が見ごろとなります。母彗星はハレー彗星と、知名度の高い星座と彗星の組み合わせです。ハレー彗星が地球の公転軌道を横切ったときに落としていったチリの残りが、流星群の材料になっています。

今年は21日の21時頃にピークを迎えます。多少ピークを外れても出現数は大きくは減りませんし、今年はちょうど新月で月明かりがないため、21日の夜から22日の明け方にかけて見られそうです。ある程度暗い場所なら、1時間に10個くらい見られるのではないでしょうか。

放射点はオリオン座のベテルギウスから伸びる、棍棒を振るう腕あたり。放射点とは流星の軌跡を逆向きに延長するとたどり着く点のこと。そこから放射状に流星が出現します。といっても、流星は空にまんべんなく出現します。放射点を中心になるべく視野の開けた場所で観察するのが、流星群観察の基本です。流星は放射点が高くなるほど多く見られるので、オリオン座が高く昇るほど流星も見やすくなるでしょう。

22日1時頃の空。流星は放射点からだけでなく、空のあちこちから流れるので、なるべく視界の開けた場所で観察しよう。オリオン座の北西方向に天王星。流星群の観察がてら双眼鏡を向けてみよう。(画像:ステラナビゲータ/アストロアーツ)

ハレー彗星は約76年周期で太陽を回っています。前回の地球接近は1986年でした。2023年12月に地球から一番遠い地点に達し、現在、折り返して太陽に向かっているところです。次回の地球接近は2061年ですから、あと36年先です。

ところで、レモン彗星は現在、地球より内側を飛んでいますが、ハレー彗星は今どこを飛んでいるのか? というと、天王星の外側です。

天王星は今、おうし座のすばるの近くにいます。5.6等級なので双眼鏡で見ることができます。オリオン座流星群の観察中、ヒマを持てあました際には探してみてください。10月とはいえ、深夜は冷えますので防寒対策を忘れずに。

構成/佐藤恵菜

星空案内人 廣瀬匠さん

星空案内人 天文系ライター。株式会社アストロアーツで天文ニュースの編集などに携わる。天文学の歴史も研究していて、パリ第7大学で古代インドの天文学を 扱った論文で博士号を取得。星のソムリエ®の資格を持つ案内人でもある。アストロアーツより、宇宙の不思議に出会うモバイルアプリ「星空ナビ」が好評販売中。

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