
昨年末にフランスのアルプス山脈、シャモニーへスキー旅行に行きました。その際、360度モンブラン山系のパノラマが楽しめるエギーユ・デュ・ミディの展望台を訪れました。
2台のロープーウェイで一気に到着できる標高3,842mのエギーユ・デュ・ミディについてご紹介します!

雪に覆われたモンブランとエギーユ・デュ・ミディ
「モンブラン」と聞いてみなさんが思い浮かべるのは何でしょうか?
BE-PAL読者なら、きっと栗のケーキでも高級筆記用具ブランドでもなく、それらの名前の由来である西ヨーロッパ最高峰、ですよね。

モンブランの標高は、4810メートル。「白い山(Mont = 山、Blanc = 白)」という名前の通り、山頂は一年を通して万年雪と氷河に覆われています。世界中の登山家やスキーヤーが集まる「アルピニズムの聖地」のひとつとしても知られています。
そんなモンブランを始めとするアルプス山脈を身近で眺められる場所が、エギーユ・デュ・ミディ。
エギーユ・デュ・ミディは、標高3842メートルの高峰です。フランス語で「正午の針」を意味する名前は、モンブラン登頂の玄関口でもあるシャモニーから見ると、正午頃に太陽の真下に位置する鋭い岩峰であることから付けられたんだとか。

エギーユ・デュ・ミディの展望台は、登山することなくシャモニーからロープーウェイで到着できます。早速、出発しましょう!
世界有数の高度差を誇るロープウェイで一気に山頂へ!

シャモニーの駅から、ロープーウェイに乗り込み、まずは中間駅の プラン・ド・レギーユ(2,317メートル) へと上ります。

この小さな駅で乗り換えて、もうひとつのロープーウェイでエギーユ・デュ・ミディを目指します。約6分で3777メートルまで上ります。

このロープーウェイは世界有数の高度差を誇るというだけあって、みるみるうちに地上から離れていきます。近くにいたカップルの男性が怖い! と目をつむってしまい、彼女が優しく励ましていたのが印象的でした。
一気に高度を獲得するので、息切れ、頭痛といった高山病の症状がでてしまう人も少なくありません。到着して、辛いようでしたら無理しないでくださいね。

外の展望通路を歩くと、青空に映える美しい雪山、それに氷河が飛び込んできます。また、そんな雪景色の中に、オフピステスキーに出かける人たちの姿も。

ちなみにスキーをしなくても、展望台は寒いので手袋、ビーニー、スキーウェアなど防寒着が必須です。
また、ここには展望台に加え、歴史を学べる展示スペースやカフェ、レストラン、お土産物屋さんもあります。

雪山を眺めながらのクラフトビールは最高です! ホットココアなんかで一息つくのもいいですね。
360度のパノラマと空中への一歩!
さて、展望台の中心には、岩盤内にエレベーターが設置されていて、こちらで標高3842メートルの頂上まで行くことができます。
所要時間はたったの1分間。360度の展望台でフランス、スイス、イタリアのアルプスを一望できることで知られています。

また、「Step into the Void(空中への一歩)」という岸壁から飛び出すようにして設置されたガラス張りの展望ボックスもあります。
人気があるので少し待ちましたが、その間も美しい山々を眺めることができますし、空中に立つのは興奮します。また、スタッフの方が上手に記念写真を撮影してくれました。並ぶ価値はあると思います!

私たちは冬場にエギーユ・デュ・ミディを訪れましたが、1年を通して季節ごとの景色を楽しむことができるそうです。
なお、強風など悪天候の折はロープーウェイが閉鎖されてしまうので、できれば日程の余裕をもって出かけてみてくださいね。