
また、2025年最新版のおすすめモデルや燃料管理のポイント、他の暖房器具との比較も解説します。石油ストーブを正しく使えば、冬のキャンプを快適かつ安全に楽しむことができます。冬キャンプへ出かけたい方はぜひご一読ください。
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冬キャンプの強い味方!石油ストーブとは?
冬キャンプでは、外気温が氷点下まで下がることも珍しくありません。そんな環境下で快適に過ごすための強い味方が石油ストーブです。
灯油を燃料として使用するため、電源が無いサイトでも暖が取れます。ガスストーブや電気毛布と比べても、広いテント内を短時間で温められる点が魅力です。アウトドアブランドや家庭用メーカーから携帯性を考慮したモデルが販売されており、キャンプ場での利用者も増えています。
キャンプに石油ストーブを持ち込むメリット・デメリット
メリット|圧倒的な暖房力と燃料の入手性

石油ストーブの最大の強みは、そのパワフルな暖房力です。広めの2ルームテントや大型シェルターでもしっかり暖められるため、冬のファミリーキャンプでも安心。
また、燃料の灯油は全国どこでもガソリンスタンドやホームセンターで入手でき、コストも比較的安価。連泊や長時間利用でも燃料切れの心配が少ないのも魅力です。電源が不要なため、電源サイト以外でも使用できる点は大きなメリットといえるでしょう。
デメリット|重さ・燃料管理・一酸化炭素リスク

一方で、石油ストーブは重量があり、持ち運びに苦労することがあります。さらに燃料の灯油は漏れやすく、保管方法を誤ると車内ににおいが残ることも。
特に注意が必要なのは一酸化炭素中毒のリスクで、換気を怠ると命に関わる危険があります。燃料補給の際も手や衣服に灯油が付着することがあり、取り扱いの難しさがデメリットとして挙げられます。
キャンプでの使用に向く人・向かない人とは?
石油ストーブは、冬でも快適さを優先し、荷物の多さや管理の手間を気にしないファミリー層や長期滞在キャンパーに適しています。
一方で、軽量・コンパクトを重視するソロキャンパーやバックパッカーには不向き。荷物がかさばるため、車でアクセスできるオートキャンプ場向けの暖房器具といえるでしょう。
石油ストーブを使う際の注意点
一酸化炭素中毒を防ぐための必須対策
最も重要なのは一酸化炭素中毒を避けることです。テントは密閉性が高く、燃焼によって発生した一酸化炭素が充満すると短時間で危険な状況になります。
こまめな換気はもちろんのこと、就寝時には絶対に使用しないことが鉄則です。常に一酸化炭素中毒のリスクを頭の隅におきつつ使用しましょう。
換気・通気のポイントと設置位置
ストーブを使用する際は、テントの入口やベンチレーションを必ず開放し、空気の流れを作ることが大切です。設置位置は出入口付近の近くなどが最適です。転倒しても燃え移りにくく、周囲に他のギアがない場所を選びましょう。
必ず用意したい「一酸化炭素チェッカー」
石油ストーブを使う場合、一酸化炭素チェッカーは必須アイテムです。数千円で購入でき、危険値を検知するとアラームで知らせてくれるため、安心感が格段に向上します。電池式やUSB充電式など種類があるので、キャンプ用に軽量なモデルを選ぶとよいでしょう。
子ども・ペットがいる場合の対策法

小さな子どもやペットがいる場合、ストーブの熱源に触れての火傷が心配です。ストーブの周囲にストーブガードを装着したり、手の届かない場所に設置する工夫が必要。さらに、万が一の転倒に備え、耐震消火装置付きのモデルを選ぶと、より安心して使用できます。
キャンプにおすすめの石油ストーブ5選【2025年最新版】

トヨトミ(TOYOTOMI) レインボーストーブ RLシリーズ
中心部の炎で空気を暖め、その暖気が自然に上昇・循環することでテント全体をじんわり包み込む対流型の石油ストーブです。燃焼継続時間は約20時間で、ソロからファミリーまで幅広く対応できます。40W相当のやわらかな光も楽しめる人気モデル。
適用目安は木造7畳程度・コンクリート9畳程度とされ、2ルームテントや中型シェルターなら十分暖められます。見た目もおしゃれで冬キャンプの雰囲気づくりに最適です。
トヨトミ(TOYOTOMI) レインボーストーブ RL‐2524
コロナ (CORONA) ポータブル石油ストーブ SL‐5125
燃焼力が高く、大型テントやシェルターを暖めたいファミリーキャンプにぴったり。木造13畳・コンクリート18畳前後を暖められる出力があり、家族での冬キャンプでも安心感があります。
タンク容量が大きいので長時間利用可能。シンプル構造で故障が少なく、コストパフォーマンスにも優れています。同じSLシリーズで、さらに強力な17畳用も販売されています。
コロナ (CORONA) ポータブル石油ストーブ SL‐5125
アラジン(Aladdin) ブルーフレームヒーター BF-3911
クラシカルなデザインと「青い炎」で知られる定番モデル。木造7畳・コンクリート10畳前後の暖房能力を備えており、小〜中型テントやシェルターに適しています。
燃料満タンで連続使用は約15時間可能。安定した燃焼性能とインテリア性の高さで、キャンプ場でもひときわ存在感を放ちます。点火から安定まで時間はかかりますが、炎の揺らぎを楽しみたい方におすすめです。
アラジン(Aladdin) ブルーフレームヒーター BF-3911
スノーピーク(Snow Peak) グローストーブ KH-100BK
キャンプブランドらしいデザイン性と実用性を兼ね備えたモデル。木造8畳・コンクリート10畳程度を暖められる能力があり、ファミリーキャンプでの使用に最適です。
広範囲を効率よく暖める反射式で、燃焼時間も約20時間と長め。専用ケースと合わせれば持ち運びも安心で、アウトドア利用に特化した一台です。
スノーピーク(Snow Peak) グローストーブ KH-100BK
アルパカ (ALPACA) アルパカプラス TS-77 NC
韓国発の人気ストーブ。アルパカプラスは、高い暖房性能とコンパクト設計でキャンパーに支持される一台です。燃焼出力は3.0kWクラス、7畳~10畳前後をカバー。燃料満タンで約10時間連続燃焼が可能で、寒冷地キャンプにも十分対応します。
安全装置・転倒消火機能を備え、デザイン性も高い、ソロからファミリーまで幅広く使える万能モデルです。
アルパカ アルパカプラス TS-77 NC
石油ストーブの燃料・持ち運び・管理のポイント
燃料(灯油)の安全な保管と運搬方法
灯油は必ず専用ポリタンクに入れ、密閉キャップを確実に締めて持ち運びましょう。気温の変化で膨張するため、満タンではなく少し余裕を残すことが大切。転倒防止のため、車内では固定して積載しましょう。
タンク容量と燃焼時間で選ぶポイント
ストーブを選ぶ際は、タンク容量と燃焼時間を必ず確認しましょう。容量が大きいほど長時間使えますが、その分重くなります。キャンプのスタイルに合わせ、必要な燃焼時間を見極めて選ぶことが快適さにつながります。
車載時の揮発対策やにおい対策
灯油は揮発性があるため、車内で漏れると強いにおいが残ります。タンクや給油口を二重に密閉する工夫や、防臭ケースを活用するのがおすすめ。車内換気をこまめに行い、荷室の隔離スペースを利用することも有効です。
他の暖房器具との比較(電気毛布・ガスストーブ・薪ストーブ)
燃費・温かさ・使い勝手で比較
石油ストーブは広範囲を暖める力に優れますが、持ち運びや給油の手間があります。ガスストーブは軽量で扱いやすい反面、数時間おきにこまめなガス交換が必要になります。
電気毛布は省燃費ですが、電源サイトでしか使えません。薪ストーブは雰囲気抜群ですが、設置や片付けに労力がかかります。
燃料の入手性とコスト面の違い
灯油は全国どこでも安価に入手可能。一方、カセットガスストーブの燃料となるカセットガスボンベは手軽に入手できる反面、1本あたりの燃焼時間が約2〜3時間と短く、一晩過ごすには何本も必要になります。そのためコストも高めに感じられることがあります。
薪は現地調達できる場合もありますが、乾燥具合によって使い勝手が左右されます。長期的に見れば、燃料の入手性では石油ストーブが最も安定しています。
ソロキャン・ファミリー・車中泊などシーン別の適正
ソロキャンプなら軽量なガスストーブや電気毛布が便利。ファミリーやグループには石油ストーブの暖房力が適しています。車中泊の場合は狭い空間での使用リスクが高いため、ポータブル電源に電気毛布を組み合わせる方法が安心です。
冬キャンプを快適にするなら石油ストーブは心強い相棒
石油ストーブは、冬キャンプの快適さを大きく左右する重要なアイテムです。強力な暖房力と燃料の入手しやすさで、多くのキャンパーに支持されています。
ただし、一酸化炭素中毒や火災のリスクを理解し、正しい知識と対策を行うことが必須条件。安全を確保すれば、寒さに負けず冬のキャンプを思い切り楽しめるでしょう。