
料理上手編集長のレシピを超えるレシピは誕生するのか!?

BE-PAL恒例となりつつある編集部内の料理バトル。今回のテーマは「夏を乗り切るスタミナちゃんこ鍋」。調理段階からバチバチと火花が飛び交い、序盤から波乱の予感……。
編集長・サワッキーは、最後の最後まで料理名を明かさない奇襲“猫だまし作戦”を決行。対するブッシュ早坂は、完成目前の味見で「薄い!」と判断、急遽醤油・酒・砂糖を追加。押し相撲から“引き落とし”へ転じる展開。ハラボーは地元の人気食材を思う存分ぶち込み、ご当地パワー全開。フジタニは「いつも食べてるやつで大丈夫?」という家族の不安を背負いながらも、正面突破を狙う。
いざ実食。どれも個性的な味わいで、どれも本当に旨い! 悩んだ末の投票タイム、票はサワッキーとフジタニに集中。がっぷり四つの大相撲となったが、栄冠を手にしたのはフジタニだった。ごっつぁんデス!
横綱 フジタニは「ニラたっぷりのスタミナ肉団子ちゃんこ」
生姜の風味が効いた肉団子にやみつき!


●材料(2人分)
豚ひき肉…200g
塩・コショウ…適量
水…600ml
醤油…小さじ2
鶏ガラスープの素…小さじ2
ナンプラー…大さじ1
キャベツ…1/4個(ざく切り)
ニラ…1/2束(ざく切り)
長ネギ…1/3本(斜め切り)
食べるラー油…適量
酢…適量
醤油…適量
パクチー…適量
A
長ネギ…1/3本(みじん切り)
ショウガ(すりおろし)…小さじ1
醤油…小さじ1 片栗粉…小さじ2
ナンプラー…お好みで
●作り方
❶豚ひき肉とAをビニール袋に入れてよく混ぜ、塩・コショウで味を調え、肉団子を8個ほど作る。
❷鍋に水、醤油、鶏ガラスープの素、ナンプラーを入れて沸騰させ、肉団子を加える。
❸肉団子が浮いてきたら、キャベツ、ニラ、長ネギを加え、野菜に火が通ったらでき上がり。
❹食べるラー油、酢、醤油を混ぜ、パクチーを加えたタレでいただく。
私の決まり手

肉とネギを揉み揉み。とことん揉むのが旨さのヒケツです。仕上げはニラを大量に入れてスタミナパワーで押し出し1本!
大関 サワッキーは「ラム肉の旨み全開! モンゴル風ちゃんこ」
味つけシンプルなのに奥深い味わい

●材料(2人分)
ジャガイモ…2個
ニンジン…1本
サラダ油…適量
塩・コショウ…各適量
ラム肉…100g
水…400ml
ローリエ…1/2枚
長ネギ…1/2本(ぶつ切り)
しいたけ…1個(石づきを除き、手で裂く)
●作り方
❶ジャガイモとニンジンは皮つきのままひと口大に切る。
❷鍋に多めのサラダ油を熱し、塩・コショウをふったジャガイモを入れて揚げ焼きにする。
❸ラム肉を加えて炒め、火が通ったらニンジンを加えて炒め合わせる。
❹水とローリエを加えて煮立て、アクを取り除いたら長ネギとしいたけを加え、具材がやわらかくなるまで煮込む。塩・コショウで味を調える。
私の決まり手

大学4年の夏合宿で行ったモンゴルへの愛を込めて。土俵に必須のお塩。今回は奮発してモンゴル岩塩で!
関脇 ブッシュ早坂は「白菜と豚バラ肉のミルフィーユ鍋 ~どすこい風~」
やっぱり豚バラは正義でごわす!

●材料(1人分)
白菜…1/8株
豚バラ薄切り肉…150g
水…400ml
A
昆布…10cm角 1枚(だし用)
本だし…小さじ1
醤油…大さじ1
料理酒…大さ じ1
砂糖…小さじ1/2〜1
●作り方
❶白菜は1枚ずつはがし、白菜と豚肉を交互に重ねて、
巻かずにそのまま鍋の内側から円を描くように並べる。
❷水とAを加えて火にかけ、沸騰後に弱火にして、やわらかくなるまで煮込んだらでき上がり。
私の決まり手

肉と白菜のがっぷり四つ、夢の大一番。目をうすーくすれば、鍋が土俵に見えてくる。豚関が白菜山を寄り切った~。
幕下 ハラボーは「博多の味てんこ盛り! バリうまめんちゃんこ」
めんたいこ&餃子で胃袋をつかむ

●材料(1人分)
めんちゃんこ(市販)…1食分
水…350ml
キャベツ…1枚(ざく切り)
ニラ…1/4束(4〜5cm長さに切る)
もやし…1/4袋
きくらげ(乾燥)…2〜3枚
博多ひとくち餃子…3個
博多明太子…1腹
●作り方
❶鍋にたっぷりの湯(分量外)を沸かし、めんちゃんこの麺を袋の表示時間どおりに別茹でし、湯を切る。
❷別の鍋に水、スープ(付属)、調味油(付属)を入れて火にかけ、沸騰させる。
❸キャベツ、ニラ、もやし、戻したきくらげ、餃子を加え、中火でしんなりするまで煮る。
❹茹でた麺を加えて軽く煮込み、火を止める。明太子をのせてでき上がり。
私の決まり手

料理下手なので地元の鍋焼きラーメン「めんちゃんこ亭」をお取り寄せ。博多トッピングでますます旨か~!
※構成/風間 拓 撮影/早坂英之(編集部)
(BE-PAL 2025年8月号より)