冬に花が咲くツワブキは、優れた薬草でもあるのだ! | ナチュラルライフ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.12.27

冬に花が咲くツワブキは、優れた薬草でもあるのだ!

冬に花が咲くツワブキは、優れた薬草でもあるのだ!
画家・写真家・ナチュラリストの奥山ひさしさんによる、美しいイラストと写真付きの自然エッセイです。今回は、さまざまな園芸品種があるツワブキについて。

ツワブキの学名はFarfugium japonicum

学名:Farfugium japonicum
キク科の多年草。名は葉につやがありフキによく似ることから。高さ約60㎝。根茎は太く、長い柄をもつ葉を根から数枚出す。葉は厚く深緑色でつやがある。葉が常緑で美しく、また花の少ない冬期に花を咲かせるので、古くから庭に植えられ、さまざまな園芸品種がある。

葉に光沢があり「艶蕗」(艶葉蕗)がなまってツワブキになったという

ツワブキは、キク科の多年草で、福島県以南、沖縄まで分布する。フユブキやイソブキ、ヤマブキやツワなどの地方名もある。海岸の岩の間や、崖などに生えるが、常緑の葉が美しいので、庭などにも植えられる。
 
花期は10月から12月ころで、太い花茎をのばして、てっぺんに直径4~6㎝ほどの黄色い頭花を多数つける。
 
きゃらぶき(フキの佃煮)は、ツワブキの若芽の葉柄を材料にするが、九州には大型のオオツワブキがあり、葉柄を漬物に加工する。
 
密生するツワブキのひと株を……と、掘り出してみたら、なんと根はびっくりするほど大きな株になっていた。
 
秋田育ちの私は、東京へ来るまでツワブキなどは見たことがなかった。伊豆の友人のところへ遊びにいった折、アシタバを摘みにいった海辺でツワブキの群生を見つけたので喜んで摘んでいたら、「バカだなあ、そんな大きなもんは苦くて食えんよ……」と笑われた。
 
観賞用に都会でも植えられるツワブキは、じつは優れた薬草でもある。根っこを乾燥させた生薬の名を橐吾(たくご)といい、腫れものの吸い出しに生の葉を火であぶり、患部に貼る。打撲傷や、切り傷にも効果的で、生の葉を青汁が出るほど手でもんでから貼ってもいい。腫れもの、やけど、湿疹、打ち身、虫刺され、切り傷、健胃、食あたり……などなど、さまざまなけがや体調不良に効果があるとされている。
 
初冬の花の観賞用も兼ねて、庭の一隅にぜひ植えておいてください。株は年々大きくなり、きっと自慢のひと株になるはずですから。

ツワブキの葉や花は?

群生する春先のツワブキ

美しい頭花は初冬に咲く。

 

茶色の毛のある春の若葉。

若い茎のこれは甘酢漬け。

イラスト・写真・文 おくやまひさし

(BE-PAL 2025年1月号より)

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