水辺で拾った海洋ゴミで楽器作りはいかが?夏休みの自由研究にもおすすめ | ナチュラルライフ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.07.07

水辺で拾った海洋ゴミで楽器作りはいかが?夏休みの自由研究にもおすすめ

水辺で拾った海洋ゴミで楽器作りはいかが?夏休みの自由研究にもおすすめ
共通条件は"材料費0円"! 林間部で採れるものから海辺で採取できる小物まで、上級者向けを含むアイデアを集めました。
今回は海洋ゴミから作る簡単楽器をご紹介。

シェイカー、チャフチャス…買いよう円アウトドアpart3 Crafts+Gear making編

教えてくれた人 

海洋ゴミ楽器集団 ゴミンゾク
大表史明さん

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打楽器奏者、打楽器製作者。河口や海辺を歩き海洋ゴミを採取。独学で身に着けた加工技術で世界にひとつの海洋ゴミ楽器を生み出す。「これ全部 海洋ゴミで 作りました~!」。詳しくは本文にて。

ゴミは概念。見方を変えて新しい価値を見出そう

パーカッショニストとして民族楽器の演奏、そして、自然素材を利用した民族楽器製作を手がける大表史明さんが、初めて海洋ゴミで楽器を作ったのが2019年のこと。以後5年間で40種類もの海洋ゴミ楽器を生み出した。2020年に海洋ゴミ楽器集団 ゴミンゾクを結成し、自ら作った楽器を使い各地で演奏活動を続けている。
 
大表さんが作る楽器は、拾った材料を溶かして成形するなど、どれも高度な加工技術を用いている。そのため材料集めから完成まで3~6か月を要することもざらだという。
 
今回は特別に、材料費0円の海洋ゴミを使った楽器の簡単な作り方を教えてもらった。

「海洋ゴミを材料にするには、ゴミ集めに出かけ、それを丁寧に洗浄して乾燥する必要があります。今回の楽器でも、下準備に数日かかっています。皆さんは海洋ゴミにこだわらず、身近なものを代用してもいいから、気軽に楽しみながら作って音を出してみてください」
 
完成したチャフチャスとシェイカー。大表さんがリズミカルに振ると、夏のビーチがハッピーな空気感に包まれた。

「ゴミというのは物質の名称ではなくて、概念なんですよ。見方を変えることで、新しい価値を見出せる。そんなことが伝わればうれしいです」

海洋ゴミ楽器集団 ゴミンゾクとは?

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ゴミから作られた楽器とは思えない美しい音色の演奏で国内外から注目されるアーティスト。世界各地の民族音楽からお馴染みの曲まで聴かせてくれる。

材料を手に入れよう

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この日は、釣り人が多い河口付近で材料集め。「河口は、清掃頻度が高いビーチより確実にゴミが手に入ります」

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シェイカー用にプラスチック製品の材料として使われる小さなレジンペレットを採取。驚くほど落ちていた。

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「マイクロプラスチックと呼ばれるものにもいろいろな種類がありますが、レジンペレットは、いい音が出る硬さとサイズなんです」

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水辺は材料の宝庫です。

海洋ゴミを集めるときは、ゴミ袋、トング、手袋を持参。「長く続けるコツは一度に頑張りすぎないこと。僕も少しずつ続けています」

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あっという間に45ℓのゴミ袋がいっぱいに。「釣り糸には釣り針がついていることがあるから、とくにお子さんは気をつけてください」

ペットボトルのキャップと釣り糸で作るチャフチャス

道具

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今回使うのは、ハサミと千枚通し。千枚通しの代わりに、画びょうを使ってもOK。

材料

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ペットボトルのキャップ(10個以上あるといい音が出る)と釣り糸、紐。材料は洗浄してよく乾燥させておく。

作り方

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千枚通しの先端をキャップ(2個)の中央に刺して小さな穴を開ける。手を刺さないように注意。

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釣り糸を長さ約20㎝に切る。同じ長さの物を必要な数だけ用意しておく。

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キャップの穴に釣り糸を通す。釣り糸が手に入らなければ、タコ糸などで代用。

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糸を結び、糸が抜けないように。1本の糸に2個のキャップを写真の向きで通す。

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右で作ったペアを複数作り、糸の中央で連結。そこに漁網などの紐をかけて、指で持てるようにする。

完成!

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紐に指を入れて、上下に振ればキャップ同士がぶつかり、「カラ、カラ、カラ~」と音を奏でられる。

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チャフチャスは、アンデス地方の楽器で、ヤギやアルパカなどの蹄を布に結び付けたものを腕や足で振って演奏する。海洋ゴミでみごと再現。

ペットボトルとプラスチック片で作るシェイカー

材料

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材料は、レジンペレット800~900粒と硬いペットボトル。材料は、きれいに洗浄して乾燥させておく。

作り方

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ペットボトルにレジンペレットを入れるだけ。いい音を出すには、硬くて粒の大きさがそろった材料が最適。市販のものなら米粒、植物の種でも代用できる。

完成!

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水辺で拾ったシェイカーをふたつ手に持って、リズミカルに上下に振る大表さん。それだけでウキウキする音が奏でられる。

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シャカシャカ シャカシャカ……。

 

大表さんが作った海洋ゴミ楽器

リズミカルに手で叩く太鼓

ジャンブイ

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西アフリカの伝統楽器=ジャンベを漂着ブイなどで製作。手で叩く太鼓の皮にあたる部分には浮き玉を使い、乾いた音を再現。

モンゴルの弦楽器をアレンジ

魚頭琴

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モンゴルの伝統楽器「馬頭琴」のヘッド部分をルアーの魚群で作った「魚頭琴」。弦と弓は釣り糸を束ねたという力作。

ポイ捨てされたアルミ缶を活用

ポイステッキン

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ポイ捨てされた材料で作った鉄琴。アルミ製の鍵盤は、アルミ缶250個を溶かして作った板を削って調律して仕上げている。

ペットボトル生まれの空気式ベル

ボトルウイング

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炭酸飲料のボトルに自転車用のチューブバルブをつけ、高圧をかけて調音。驚くほど美しい音色を奏でる楽器が生まれた。

 

※構成/山本修二 撮影/花岡 凌  
協力/海洋ゴミ楽器集団 ゴミンゾク https://www.gominzoku.com/

(BE-PAL 2024年7月号より)

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