野遊び達人が伝授!コストをかけずに楽しめるおすすめ野遊びベスト5 | 自然観察・昆虫 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

自然観察・昆虫

2024.07.01

野遊び達人が伝授!コストをかけずに楽しめるおすすめ野遊びベスト5

野遊び達人が伝授!コストをかけずに楽しめるおすすめ野遊びベスト5
お金をかけなくても自然の中にはいろんな遊びがあるぞ。アウトドアライターが教えてくれたのは、近所でも楽しめる5つの野遊び。コストもかからないので、自然と思いっきり遊んでみよう。

家の近所でも野遊びはできる!

案内人 アウトドアライター
藤原祥弘

image

0円遊びは金のない人に学べ!

素朴な野遊び・生き物遊びをご近所で実践。「そもそも自然はお金と関係のない世界。自然と遊ぶぶんには、お金はかかりません!」

1.身近な自然を自宅に再現!雑草&雑魚アクアリウム

image

小河川は絶好の水遊びのフィールド。全くの初心者や子供でも、タモが1本あれば多種多様な水生生物に出会える。そして、平地の小河川に棲む生き物は強健で高水温にも強いので、特別な装置がなくても飼育をしやすい。アクアリウムデビューするなら雑魚と雑草で!

image

タモロコ。低地に生息する小魚は比較的強いが夏は酸欠になりやすい。エアレーションしつつ持ち帰る。

image

魚の隠れ家になる水草も現地から少量を持ち帰る。外来種を拡げてしまうといけないので在来の草を選ぶ。

image

メダカ数匹と小型の水草で構成した水槽。外掛け式フィルターは濾過と酸素供給を同時に行なえて扱いがラク。

2.失われた川の記憶「暗渠」を源流までたどる

image

水音が 聞こえる!

クネクネした細い道が住宅地の間を縫っている、歩くとゴトゴト鳴る遊歩道がある……。そんな道の多くはかつての川の名残。水流を蓋で覆った「暗渠」だ。暗渠は、市街化された地域のなかでそこにかつて川が流れていたことを静かに語る。私有地でも道でもない暗渠の周辺には、思わぬ動植物や遺構が残っていることも。たどると思わぬ発見が!

過去の地図で歩く!

image

スマホアプリの「スーパー地形」では過去の地形図を参照できる。

「菊野台緑道」を踏破!

image

スタートは東京・多摩川支流の野川。サイバー感のある水の出ない土管から暗渠を遡る。

image

両側はすっかり住宅になっているが、かつて水を運んでいたはずの畑が両側に現われる。

image

暗渠は菊野台緑道という名になり国道20号を横断。北側は舗装されているのでマンホールを追う。

image

マンホールをたどると住宅の間に草に覆われた側溝が出現。ここから暗渠ではなく開渠になる

image

少し先で開渠は再び地中へ。顔を近づけると獣臭い。今は野生動物の地下道になっている!?

image

土管の先に現われたのは金子厳島神社。宮島の厳島神社にあやかって勧進されたという。

image

境内の枯れ池。かつては湧水をたたえ、水を祀った社がいつの日にか神社になったそう。

3.山のご飯を自宅で仕込む!天日ドライフードを作る

使い勝手は良いけどちょっと高めなドライフードも、残った野菜を自分で干したら加工費はゼロ! スライスした野菜を2日間ほど天日と風に当てれば、水分が抜けて重さは1/10程度に減少。こんな乾燥野菜を味噌やルーと合わせれば、オリジナルの軽量山ごはんを簡単に作れる。

image

ドライフード作りに必要なのは干し網ひとつ(大きめの竹ざるでも代用できる)。2〜3mm厚に切った野菜を並べ、晴れた日に風通しの良い場所に干す。

image

皿いっぱいに拡げたジャガイモ、ニンジン、ミニトマト、ショウガ、タマネギのスライスを天日で干すと2日後には……。

48 Hours Later…

image

こんなに小さくなっちゃった! 水分が抜けると保存期間が飛躍的に延びて甘みも増す。汁物にすると糖分の添加なしでも美味!

image

軽くて長もち!

干した野菜にルーをひとかけら加えれば自作のカレーセットに! ジッパー付き袋のなかで水で戻してから煮ると燃料を節約できる。

image

4.タガネとハンマーで100万年をひとっ飛び!お手軽化石採集

image

優しく掘り出して!

多摩川中流域は化石の産地。一帯は大昔は海底で、海のなかに堆積した地層が露出した場所を掘ると貝殻やサメの歯などを見つけられる。化石の産地は全国にあるので、「居住地+化石」で検索するとポイントが見つかる。

image

基本のセットはハンマーとタガネと砂をはらうブラシ。加えてゴーグルがあると飛んだ砂から目を守れる。

image

image

image

多摩川での1時間ほどの採集で見つけた貝の化石。250〜50万年前に堆積した「上総層群」が露出する場所で掘れる。

5.「地衣散歩」でミクロの小旅行

image

地衣類 ほぼ宇宙!

古いコンクリートや古木に付く「地衣類」。その正体は菌類と藻類が共生して作る地衣体で、菌類は藻類に住まいを、藻類は菌類に栄養を提供している。地衣類は環境ごとに見られる種類が異なり、その場の空気の汚染度などの指標にもなる。

image

街の壁面にオレンジの模様を作るのはコウロコダイダイゴケ。拡大すると粒状の地衣体が見える。

image

image

image

奥山の木に着くサルオガセ(上)の仲間やウメの木に着くウメノキゴケ(下)の仲間も地衣類に含まれる。

image

image

入門者向け図鑑は『里山の地衣類ハンドブック』と『街なかの地衣類ハンドブック』がおすすめ!

※構成/藤原祥弘 撮影/矢島慎一

(BE-PAL 2024年7月号より)

NEW ARTICLES

『 自然観察・昆虫 』新着編集部記事

世界自然遺産登録5周年! 奄美の森の生きものたち

2026.02.16

おめでたい花とされるフクジュソウはこれからが本番!

2026.02.12

鳥に魅せられた磯野貴理子さん、その姿を心を込めて写真に!

2026.02.05

ドクター阿部イチオシ!知的好奇心をくすぐる雑草博士御用達の図鑑を紹介!

2026.01.31

今年はオオマシコの当たり年!賑やかな冬鳥シーズンこそ赤い鳥に会いに行きたい!

2026.01.31

注目の人物部門「僕には鳥の言葉がわかる」著者 鈴木俊貴さんが受賞!【第5回 BE-PALアウトドアアワード 2025】

2026.01.05

真冬でも元気な雑草を解説!春の七草を探す新春散歩に出かけよう

2026.01.04

意外と近所で暮らしてる! ムササビ観察ナイトハイク

2025.12.25

雑草を使ってクリスマス&お正月用飾りを作ろう! 冬のビーチコーミング遊びのススメ

2025.12.22