世界初公開のティラノサウルスも!攻・守の観点で進化を読み解く「恐竜博2023」開催 | イベント 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.03.17

    世界初公開のティラノサウルスも!攻・守の観点で進化を読み解く「恐竜博2023」開催

    国立科学博物館(東京・上野公園)では、2023年3月14日(火)から6月18日(日)まで、特別展「恐竜博2023」を開催しています。

    今回の展示では、身を守るためにトゲやプレートを進化させた剣竜、鎧竜などの装盾類(そうじゅんるい)と肉食恐竜たちを対比させ、「攻・守」という観点から恐竜たちの進化を読み解いています。

    恐竜博2023

    鎧竜「ズール」が所蔵館外で初お披露目 

    今回の展示で注目したいのが、貴重な鎧竜「ズール」の化石。

    頭骨から尾の棍棒までが一緒に発見された貴重な鎧竜で、その名は映画『ゴーストバスターズ』に出てくるズールというキャラクターに似ていたことから名づけられました。

    実物化石の公開は、所蔵館であるカナダ・ロイヤルオンタリオ博物館以外では初であることに加え、生きていたときと同じ状態で展示されるのも今回が初めて。その完全度、保存状態の良さから、鎧竜の進化を解明する大きな手かがりとなる恐竜の化石です。

    同じ時代に戦った可能性があるティラノサウルス科の「ゴルゴサウルス」と並べて展示。推定6m対9mの体格差を逆転すべく、尾の棍棒で戦っていたであろう様子が思い浮かんできませんか?

    写真手前が「ズール」、奥が「ゴルゴサウルス」。

    写真手前が「ズール」、奥が「ゴルゴサウルス」。

    ティラノサウルス「タイソン」が世界初公開

    「タイソン」と名付けられたティラノサウルス・レックスの実物化石が組み込まれた全身骨格は、世界で初めて本展示にて公開されています。

    「タイソン」は、アメリカ・モンタナ州に分布するヘルクリーク層から発見されたティラノサウルス・レックスの化石。骨格標本を形成する約300個の骨のうち、177個が実物の化石で、全身の約59%にあたります。

    まだ研究中の新しい標本で、「タイソン」よりも体の小さいティラノサウルスによってつけられた可能性のある、上腕骨の咬み痕などが確認できる貴重な個体です。

    一緒に展示されているもう一体のティラノサウルス「スコッティ」は、「恐竜博2005」のときにも来日していますが、当時はまだ体骨格のプレパレーション(※化石クリーニング)が完成しておらず、頭骨のみの来日でした。

    進化の過程で大型化が進んだティラノサウルスは、生態系の頂点に君臨したと推察されている恐竜。2体並んでの展示は圧巻です。

    「『タイソン』は見事なティラノサウルス・レックスの標本。骨化石の保存状態は抜群で、解剖学的に正しい狩りのポーズは息を呑むほどです。『タイソン』が東京・大阪にいることで、日本の子どもたちが古生物学、生物学、バイオメカニクス、物理学、地質学といった科学を学ぶきっかけになればと思います」(イギリス・マンチェスター大学 ジョン・ナッズ博士)

    写真左が「タイソン」、右が「スコッティ」。

    写真左が「タイソン」、右が「スコッティ」。

    生物の絶滅について今一度考えてみよう

    6600万年前の隕石の衝突により、大量絶滅が起きたと言われています。それは地球の歴史における5度目の絶滅で、それ以降は起きていないとされています。

    とはいえ、「大量」じゃなくても、それ以降に絶滅してしまった種がいることは確かですよね。それについて、考えてみる大切さを、本展示の最後では提示しています。

    その一例が、かつてインド洋のモーリシャス島にいた飛べない鳥「ドードー」の骨格標本のレプリカです。

    天敵がいない島で生息していたことで飛べないまま進化したとされ、その後人間による乱獲や、人間が入島した際に持ち込んだ動物による捕食などが原因で1681年頃に絶滅したと伝えられています。

    これも、ドードーがこの島にしかいない貴重な鳥であることを知っていれば、絶滅していなかったかもしれません。多様な生物が共に生きることを考える、さまざまな学びがある展示となっています。

    ドードーの全身骨格。

    ドードーの全身骨格。

    あらゆるスタイルで恐竜をオリジナルグッズ化!

    本展会場内特設ショップでは、限定グッズもたくさん展開されています。

    ハイクオリティのカプセルフィギュア

    フィギュア造形で世界的にも評価される海洋堂によるフルカラー版オフィシャルカプセルフィギュアでは、日本初公開の美しき鎧竜「ズール」、ズールと対峙する捕食者「ゴルゴサウルス」、新種の大型肉食恐竜「マイプ」、恐竜王「ティラノサウルス」などの生体復元と骨格モデル全5種類を販売。

    「恐竜博2023オフィシャルカプセルフィギュア」 各500円(税込み)

    「恐竜博2023オフィシャルカプセルフィギュア」 各500円(税込み)

    玩具「ゾイド」とコラボした限定商品

    今年40周年を迎える「ゾイド」とコラボした限定商品も登場。

    本展の目玉にもなっているアンキロサウルス類をもとにした「アンキロックス レアボーン VER.2023」と、過去の恐竜博に登場したディノニクスをもとにした「ギルラプターレアボーン VER.2023」の2種が、購入制限を設けて販売されています。こちらは今後オンラインでの販売も予定しているとのこと。

    「アンキロックス レアボーン VER.2023」、「ギルラプターレアボーン VER.2023」 各3,850円(税込み)。1人につき各3点までの購入制限あり。

    「アンキロックス レアボーン VER.2023」、「ギルラプターレアボーン VER.2023」 各3,850円(税込み)。1人につき各3点までの購入制限あり。

    ゆるかわなオリジナルぬいぐるみが可愛い!

    オリジナルぬいぐるみは、残念ながら諸事情により入荷が遅延中。会場での販売および予約販売分発送は5月中旬以降だそうです。送料無料で予約できるので、欲しい方は見本をチェックして決断を。

    「オリジナルぬいぐるみ ズール」 2,400円(税込み)

    「オリジナルぬいぐるみ ズール」 2,400円(税込み)

    「オリジナルぬいぐるみ マイプ」 2,400円(税込み)

    「オリジナルぬいぐるみ マイプ」 2,400円(税込み)

    鳥獣人物戯画ならぬ“恐竜人物戯画”のグッズ

    普段使いできるものとしておすすめしたいのが、京都・高山寺に伝わる国宝絵巻「鳥獣人物戯画」をモチーフに創作した「恐竜人物戯画」のオリジナルグッズ。

    「鳥獣人物戯画」を所蔵する栂尾山高山寺の認定を受け、ユーモラスに躍動する恐竜たちがハンカチや手ぬぐい、豆皿などに描かれています。

    「恐竜人物戯画」豆皿 各880円(税込み)。

    「恐竜人物戯画」豆皿 各880円(税込み)。

    「遊戯王」限定商品やキャラクターコラボグッズも登場

    また、4月以降にも商品を追加予定。

    2023年4月3日(月)からは、メガラプトル類をイメージした描き起こしイラストによる「遊戯王」限定商品2種が登場!カードプロテクターと、カードキャリングボックスが販売されます。

    このコラボ商品の購入金額2,000円(税込)ごとに、特典として遊戯王 OCG、遊戯王ラッシュデュエルの特典カード1パックがもらえます。

    さらに、4月下旬からは人気キャラクター「コウペンちゃん」とのコラボグッズも登場予定。他にもオリジナルグッズが盛りだくさんなので、ショップを楽しむ時間の余裕も計算に入れて訪れることをおすすめします。

    本展は、2023年7月7日(金)から大阪市立自然史博物館でも巡回展示される予定です。

    特別展「恐竜博2023 THE DINOSAUR EXPO 2023」開催概要

    <東京会場>
    会期:2023年3月14日(火)~6月18日(日)
    会場:国立科学博物館(東京・上野公園)
    開館時間:9時~17時(入場は16時30分まで)
    ※ただし、毎週土曜日、4月30日(日)~5月7日(日)は19時まで延長(入場は18時30分まで)
    ※常設展示は17時閉館(入場は16時30分まで)、4月29日(土)~5月7日(日)は18時閉館(入場は17時30分まで)
    休館日:月曜日
    ※ただし、3月27日・4月3日・5月1日・6月12日は開館
    入場料:一般・大学生2,200円、小・中・高校生 600円
    https://dino2023.exhibit.jp

    <大阪会場>
    会期:2023年7月7日(金)~9月24日(日) ※予定
    会場:大阪市立自然史博物館(大阪・長居公園)

    取材・文/北本祐子

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