おんなひとり、お遍路しながら88の煩悩について考えてみた―煩悩⑦ 7番礼所「十楽寺」 | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2018.02.10

    おんなひとり、お遍路しながら88の煩悩について考えてみた―煩悩⑦ 7番礼所「十楽寺」

    縁結びと目が良くなるお寺として有名なこちらの十楽寺(じゅうらくじ)。昔、806年ごろ弘法大師がこの地を訪れ、長逗留していたところ、阿弥陀如来を感得したという。その日から阿弥陀如来像を掘り、本尊とした。人間として避けられない苦悩「生、老、病、死」に打ち克つために10の光明と楽しみを与えられるようにと「十楽寺」と命名した。その昔、親孝行の息子が眼の悪い母親とともに四国巡礼をして、この十楽寺をお参りしたときに目が良くなるように祈願したところ、突然目が見えるようになったという。治眼疾目救済地蔵尊(ちがんしつめいきゅうさいじぞうそん)とも言われ、眼病を持つ人が多く訪れる。

    6番礼所から歩き遍路で進むと通るコスモス畑。この道は別名「コスモス街道」と言われるほどコスモスとのどかな田園風景が好評。お遍路するには、コスモスのきれいな秋に、少し運動すると汗ばむぐらいがちょうどよい。

    十楽寺の山門。左手には大浴場付きの宿坊もあり、素泊まり6500円から宿泊できる。歩き遍路で疲れた足腰を休めたい。

    大師堂。お遍路2日目になると、本堂と大師堂で1回ずつお経を読むのが億劫になってくる。それでも頑張って読んでいると、般若心経の音の響きが心地よくなってくる。

    愛染堂。左の階段から入り、右から降りる。この中には愛染明王が鎮座しており、あらゆる縁を取り持ってくれるという。

    愛染明王。炎のような赤さで煩悩を焼き払い、3つの目で過去、現在、未来を見通し、6つの腕で悪者を払う。家庭円満や良縁成就の仏様。ここぞとばかりに良縁を祈願。あぁ煩悩のかたまりだ。

    煩悩⑦
    いい出会いが欲しい

    いい出会いは、いい人生をつくる。生きるなかで数々のターニングポイントがあるが、そのきっかけを与えてくれるのは「いい出会い」なのかもしれない。いまでこそ平凡な日常はありがたいと骨身に沁みるが、変化の多い人生は刺激的だ。変化がほしいときは、人に会いにいく。そうするとヒントをもらえる。できれば、ステキな人に出会いたいが、嫌な人との出会いも悪くない。彼らから学ぶことの方が多く、後々振り返ると「ある意味、いい人」と見方が変わるのもおもしろい。

                ☆プロフィール☆

              重野友紀 (しげの ゆき)

    フォトグラファー。ハンで押したような日常生活が苦手で、常に変化を求めている。安住の地はいずこ……。
    HP:https://www.yukishigeno.com

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