春を告げるマンサクを楽しみながら登る、鹿児島県・韓国岳の日帰りハイキング

2020.03.09

私が書きました!
日本山岳協会認定登山ガイド
河野綾子
九重町飯田地域おこし協力隊/山のことライター。福岡県出身。2019年秋にくじゅう連山の麓、九重町に移住。九重町地域おこし協力隊として活動し、九重連山、温泉、観光など旬な情報を「九重町飯田 地域おこし協力隊」(Facebook)で発信中。2020年全国山の日大会のワーキンググループメンバー(大分県で開催)。楽しく学びながらをモットーに、山のガイドや、九州の山雑誌「のぼろ」に執筆中。 

日本の一番高いところにある火口湖、大浪池から韓国岳を望む

日本百名山の一つ、韓国岳ってどんな山?

九州南部にある霧島連山。その最高峰であり、鹿児島県と宮崎県の境界にまたがる位置にある韓国岳(からくにだけ)の日帰り登山ルートをご紹介。

1934年に日本で最初の国立公園のうちの1つとして指定された、霧島国立公園(現・霧島錦江湾国立公園)。最高峰の韓国岳(1700m)をはじめ、天孫降臨の神話で知られる霊峰・高千穂峰など20数座からなり、20111月に 約300年ぶりに噴火した新燃岳や、遠くには錦江湾、桜島などを臨むことができる。韓の国(朝鮮半島)まで見渡せるほど高い山ということで、その山名がついたといわれている。3月のポカポカ陽気になる頃、日本一高い場所にある美しい火口湖、大浪池(直径900 m、深さ300 m)の周りには、黄色のマンサクが咲き、春の訪れを感じることだろう。

しっとり苔むした石段を歩き大浪池を目指す

苔むした石段を進み大浪池から山頂を目指そう

活火山のある霧島は、たくさんの池がある。火山の噴火できた火口湖だ。大浪池は日本の一番高いところにある火口湖で、一周するのに約90分かかる。この湖の周りを韓国岳を見ながら一周するだけでも楽しいが、ここではぜひ山頂を目指そう。

大浪池登山口を出発すると、苔むした石段が続く。特に雨上がりは濡れているからスリップに注意だ。ゆっくり上りウォーミングアップしながら45分ほどいくと大浪池が現れる。池というより湖のように大きい。池からは今から目指す韓国岳がドーンと現れ、まだまだ山頂は遠く高くそびえていることに驚くことだろう。

参考コースタイム:
大浪池登山口(45分)→大浪池(45分)→分岐(70分)→韓国岳(45分)→分岐(60分)→大浪池(30分)→大浪池登山口

(往復 4時間55分(休憩なしの場合))

大浪池の周りにはマンサクが咲く。奥にそびえる韓国岳のどっしりとした姿が美しい

マンサクや景色を楽しみながら池の周りを半周

大浪池休憩所でゆっくり休憩したら、まずは池を半周。池を歩くと早速マンサクがお出迎え。葉が出る前に咲く、黄色のひらひらした花はなんとも言えぬ可愛さだ。天気が良ければ、黄色と青空が映えて美しい。マンサクの語源は「先ず咲く」「真っ先」が変化したとも言われる。

池を約半周したら山頂への分岐の標識が現れる。(山頂へ行った後の復路で、池の残りの半周を歩くのをオススメする)

急な登りを進みながら振り返るとさっきいた大浪池が見える

いざ山頂へ!これから先は急な登りを頑張るのだ!

登山道が平坦なのはここまでで、写真で見た通り急な登りとなる。整備された木の階段を一歩ずつ詰めていく。急すぎて息が切れるかもしれないが、振り返るとさっきまで歩いていた大浪池が眼下に広がっている。よく登ったなあと自画自賛しながらもうひと頑張りだ。最後は溶岩のゴツゴツした岩場を注意しながら登って、山頂に到着。

山頂からは高千穂の峰もカッコよく見える。韓国岳の火口湖は直径900m、深さ300mに達する大きさでとてもダイナミックだ。足を踏み外さないようにしながら、気をつけて眺めよう。山頂は溶岩の塊がゴロゴロしており、荒凉としてどこかの星に来てしまったかのような錯覚を感じるほどだ。そんな異空間の景色や遠くに見える高千穂の峰を眺めながらランチを楽しもう。

山頂は荒涼とした景観。大きな火口湖や高千穂峰の景色が楽しめる

絶景を堪能!急な下りに注意しながら下山開始

山頂を楽しんだ後は、大浪池まで戻る。登りが急だった分、下りももちろん急だから気をつけて下りよう。大浪池を眼下に見ながら下れるのは気分が良い。大浪池分岐のすぐそばに避難小屋がある。池の残りの半周へ進むとまたマンサクに出会える。池の案内板へ出たら、再び苔で足を滑らせないように注意しながら戻ろう。

プラスで楽しむ!温泉や霧島の自然を知ろう

国民宿舎 新湯温泉 霧島新燃荘

住所:〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3968
電話:0995-78-2255
立ち寄り湯: 8002200 500円 
営業:毎週第4火曜日が休み(火曜日が祝日の時は翌日)
※宿泊も可能

霧島神宮

南九州のパワースポットとして知られる。年間を通して多くの参拝者が訪れる。

住所:〒899-4201 鹿児島県 霧島市 霧島田口2608-5
電話:0955-57-0001

えびのエコミュージアムセンター

霧島山の自然や歴史を知ることができる。

住所:〒889-4302 宮崎県えびの市末永1495-5
電話:0984-33-3002
営業:9:00〜17:00 無休 

アクセス情報

公共交通機関

霧島神宮駅バス停から、いわさきバスネットワークの運行する霧島いわさきホテル行き路線バスに乗車し、丸尾で降車、霧島連山周遊バスに乗車し、大浪登山口で降車する。

いわさきバスネットワーク 
電話:099-258-0668

 マイカー

宮崎道えびのI Cから霧島バードライン(県道30)、県道1号 約40
※大浪登山口には、駐車スペース、トイレがある

登山ウェアや持ち物について

春先は暖かったり寒かったりと衣服調整が難しい。レインウェア上下はもちろん、フリースなどの防寒具は忘れずに持って行こう。足元は防水のトレッキングシューズがオススメ。

霧島 韓国岳データ

山頂所在地:鹿児島県
山域:霧島山
標高:大浪池登山口(1068M) 、韓国岳(1700M)

今回のコース
コースタイム: 約4時間55
コースの距離:    約8キロ
コース:大浪池登山口(45分)大浪池(45分)分岐(70分)韓国岳(45分)分岐(60分)大浪池(30分)大浪池登山口 <往復 約4時間55分(休憩なし)>
※池の分岐から山頂までは急な斜面となる。気をつけて歩こう。

<問い合わせ>
霧島市観光協会 0995-78-2115
霧島市観光課  0995-45-5111

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