あなたはどのキャンパーがお好み?『東京キャンピングカーショー2021』で見た国井律子のオススメキャンピングカー6選 | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2021.07.17

    あなたはどのキャンパーがお好み?『東京キャンピングカーショー2021』で見た国井律子のオススメキャンピングカー6選

    2021年6月12日~13日に開催された『東京キャンピングカーショー2021』に行って参りました! 広大な展示会場では、人がバラけて、混みすぎずいい感じの賑わいとなりました。来場者は2日間合計で6254名だったそうです。

    キャンピングカーを2台乗り継いだクニイによるツアー

    ちょっと前の話になるのですが、東京ビックサイト青海展示棟で行なわれた『東京キャンピングカーショー2021』に行ってきました。私が主宰するオンラインサロンの”キャンピングカーに興味津々の会員様”をお連れして、ツアーを組ませていただいたのです。

    まだキャンパーを持っていらっしゃらない方々ですが、買う気満々の前のめりなファミリーさんだったり、お嬢さんがキャンピングカーに大変興味を持たれて、「明日もビッグサイトに行きたい! 」と、うれしいことを言ってくださった母子さんも。

    というわけで今回は、私がキャンピングカーショーで選んだ6モデルを紹介します!

    私の趣向と偏見により選んでいるので運転席の上にベッドがある「キャブコン」タイプがメインです。

    1.インテリアがかわいい『AtoZ』

    まだ空いているうちに取材かたがたツアーで皆さんをお連れする順番を決めに、会場内をぐるりと。私は1年半ぶりにキャンピングカーショーを訪れたのですが、コロナ渦という理由もあるのか、展示車両自体が少ない印象を受けました。車内が畳とか、窓に障子が使われていたりとか(笑)、遊び心がある車両がなくて、スタンダードなキャンパーばかり。逆をいえばお目当てを探すなら見やすいショーだったかもしれません。

    まず皆さんをお連れするなら、キャッチーでわかりやすい車両にしようとスタンダードな『AtoZ』のブーズに足を運びました。

    写真の車両は『アンソニーライト』。固定タイプの広いバンクベッドと幅のあるリア常設二段ベッドを装備したファミリー対応モデル。現在開発中のため値段は未定。

    AtoZの特徴は「内装がかわいいこと」。活躍中のインテリアコーディネーターがデザインを手がけているそうで、壁紙、ソファやカーテンのファブリック、造作家具や収納の建具など、細部まで気が遣われて、ナチュラルでシンプル。インテリア好きな女性をググッと惹きつけます。奥さんの財布のヒモをゆるませたいなら、AtoZのキャンピングカーをぜひおすすめします(笑)。

    じつをいうと、私の初代キャンパーもここの『アミティ』という車両でした。2008年から約8年間、趣味のサーフィンとともに使い倒しました。私のクルマに乗車するみんなが「内装、かわいいね~」と言ってくれましたが、AtoZのなかでもライトなキャンパーだったのでシンプルな作りゆえ、居室にエアコンがなく夏と冬の旅先が限定されました。水タンクが小さいためシャワーも気を遣いながら利用。設備がより充実したキャンパーを求め、いまは『東和モータース/・ヴォーンR2Bレイアウト』に至っています。

    しかし私のようにアクティブな使い方をしなければ、AtoZの小さめモデルで十分だと思います。素朴ゆえに長く乗れ、愛着が持てるキャンパーだと思います。

    2.世界のでっかいキャンパーたち

    日本のキャンピングカーは欧米感覚でいうなら”軽四輪”のようです。世界の路上ではサマーシーズンになると、家を背負って走っているようなバスがベースのでっかい「バスコン」キャンパーをあちこちで見かけます。トレーラーも大人気で、案外コンパクトな四駆で巨大なトレーラーを引っ張ったりしています。

    小さな島国出身の私からすれば、大陸で暮らす彼らは「とりあえず遊び道具全部積んでしまえー」とか、「引っ張ってしまえー!」 とか、なんだか大ざっぱに見えます。その気持ちとスペースのゆとり、うらやましいですけどね。

    余談ですが私の夢は、子どもたちが大人になる前に(遊んでくれるうちに)、家族みんなでアメリカに渡り、本場のでっかいキャンピングカーを借りて夏の間まるまる満喫することです。絶対やりますよ~!

    AtoZの次にお邪魔したのは『トーザイアテオ』のブースです。

    こちらは『hobby Optima Deluxe T65 HFL』。私的にはここの会社の車両はスタイリッシュで昔から気になっています。¥11,143,000~(税込)。

    今回いつもより輸入車が少ないなか、ドイツ製のそれは存在感を示していました。

    独立したシャワールーム、3ガスコンロ、ふかふかのソファ、ゆったり4人は寝られる2ベッド。高級ホテルにあるようなマットレスが敷かれていました。いったいワインが何本冷やせるんでしょう。でっかい冷蔵庫も!

    お連れした皆さんは「まるで家ですね!」とかベッドルームを見て「ホテルみたい!」とか、驚きの声をあげていました。

    こちらは『東和モータース/SunlightシリーズCoach-built』。¥9,680,000(税込)~。

    後部には自転車やオートバイなどを収納するガレージ・スペースがあります。輸入キャンパーのラグジュアリーなこと。とはいえ日本に入ってきているこれらは、道路事情に合わせてけっこうコンパクトなモノですけれど。

    3.いまどきの軽キャンパー

    海外製キャンパーで夢見たあとは、いきなり現実へ。嵐に巻き込まれて遭難、いきなりこびとの国に着いてしまった「ガリバーの冒険」みたいな気分になってください(笑)。

    そんな軽キャンパー、手ごろな価格と取り回しのしやすい魅力的なサイズ感で売れまくっているそうです。受注から納車まで1年、長くて2年待ちの車両もあるとか。

    趣味の登山や釣りなどで使ったり、リタイアした老夫婦や、子育てが一段落した世代にも人気が高いそう。見た目は普通の軽だけど、じつは就寝可能って、どこにでも行けそうでワクワクしちゃいますね。

    軽キャンパーのなかには種類が3つあります。

    1:キャンピングカー仕様に改造したトラックベースの「キャブコン」タイプ
    2:ハイエースをギュッと小さくしたような、軽ワゴン車ベースの「バンコン」タイプ
    3:キャンパーとしての改造はせず、内装だけ改造したタイプ

    屋根がパカッと開いてベッドに早変わりする「ポップアップルーフ」のモノもあれば、なかには4人が就寝可能なモノもあったり。クルマから蚊帳付きのタープを引っ張り出せばグンとスペースが広がります。キャンプのように自然をより感じられる楽しみ方も。それからフロアパネル下からいきなり引き出し式のテーブルが出てきたり。限られたスペースで最大限の居住性を表現していました。

    小さいモノを便利に使いこなすことが大得意な日本人の「技の見せ所」といった感じで、眺めているだけで楽しい軽キャンパーの世界でした。

    『東和モータース/インディ108』。ベース車両:ダイハツ(ハイゼットトラック)¥3,151,150(税込)~

    4.クニイも愛用、スタンダードで使いやすい『東和モータース』

    お次にご案内したのは、東和モータースの国産キャブコンです。じつは私もこのメーカーの車両『ヴォーンR2Bレイアウト』に乗っています。奇をてらったところがなく、スタンダードで使い勝手がいいうえ、ショールーム兼修理工場がわが家から近く(コレ本当に大事!)、修理の際には自転車を積んでいき、そのまま漕いで帰れる、というところがめちゃくちゃお気に入りです。

    なんて話はさておき、ご案内した皆さん、「このキャンパーは使いやすそう~!!」と言ってくださいました。実際、本当に使いやすいですよー!

    オプションにはなりますが、大容量の水タンクを載せると洗い物をジャブジャブしてもOK。海に入ってついたべたべたの潮や砂を落とすため家族全員シャワーを浴びても、残量はまだ大丈夫。もちろん出るのは温水シャワーです。

    ちなみに国井のキャンピングカーはディーゼルターボの四駆です。燃費はリッター10km前後。まぁまぁ走ります。『ヴォーンR2Bレイアウト』¥7,018,000(税込)~

    ヴォーンR2Bレイアウトは常設二段ベッドや運転席の上のバンクベッドなど、あちこちに寝場所があるので、食卓をいちいち動かしたり片付けたりせず就寝できる、というのが最高にラクちんなのです。

    オプションですが、FFヒーターのおかげで昨シーズンは雪山にガンガン行けました。あとは電化製品が充実。冷蔵庫や家庭用のエアコンと電子レンジ。自宅のように快適に過ごせます(初代キャンパーは冷蔵庫だけでほかの設備がなかったため、食べるもの、寝場所、旅する季節など限定されました)。

    車内の収納が多く、外部収納もたくさんあります。旅行中に出たゴミを外部収納にしまえば臭いも気にならず、自宅に帰ってから捨てられるので、旅先を汚さないスマートな時間を過ごせます。

    NOストレスでやりたいことを快適にさせてくれるのが、このキャンピングカーだと思います。

    毎月行なわれるサロンの会員様とのリモートセッションも、階下に止めているキャンパーから繋いでいます。

    5.おもしろいもん見ーっけ、『ROCK WOOD FREEDOM』のフォールディング・トレーラー

    トレーラーは私のなかではエンジンが付いていない分、インテリアを自由な配置に、そしてゴージャスに、スタイリッシュに使いこなせる印象があります。今回、会場内をふらり歩いていたら、ちょっとすてきなトレーラーを見つけました。

    テント? キャンプ? 折りたためるの? え、トレーラー?

    走行時は居室部分をコンパクトに折りたたみますが、旅先に到着したら、縦に横に大きくバンと広げて、それはもうグランピングの世界でした。

    ふかふかのソファ。寝心地の良さそうな大きなベッド。オシャレなキッチンでは3コンロを使えます。もちろん冷蔵庫もあります。なかに入ってみると、室内は想像以上に広かったです。価格は¥2,590,000(税込)。エンジンが付いていない分、お手ごろですね!

    この薄く折りたためる「フォールディング・トレーラー」というジャンル。日本ではあまり見かけませんが、欧米では大変人気が高いそう。しかも、折りたたんだときのサイズが薄くてコンパクト(全長370×全幅220×全高142cm)。小さいクルマでも引っ張ることができます。また、重量も660kgに抑えられているのでけん引免許が不要というのがありがたい(750kg以上から免許が必要になります)。

    デメリットをいうと、折りたたむという構造上エアコンが付けられないので、夏場とか寝場所を選びそう。ただ全方向メッシュなので、風通しの良さは抜群です。テント泊好きならなんの問題もないでしょう。また、電源はキャンパー同様使えるので扇風機を回すのもアリですね。もちろん雨が降ってきたら、完全防水のシートを引っ張り出せます。

    6.クニイ注目のキャンパー『TRIPⅢプレミアムエネルギー』

    今回のキャンピングカーショーの趣旨は、「新しい時代に合った “密を避ける”キャンピングカーの活用法」でした。

    ・好きな場所でテレワークを可能にする移動式ワーケーション・オフィスとして
    ・災害時のシェルターとして
    ・医療現場での活用

    などなどレジャーだけにとどまらないキャンピングカーの魅力や活用方法を紹介するコーナーが充実していました。なかでも私がこれはイイ! と思ったのは、24時間エアコンをガンガン付けても大丈夫な、『ダイレクトカーズ/TRIPⅢプレミアムエネルギー』という車両。

    インテリアも落ち着いたウッディ調でかわいかったです。あと、ワーケーションを意識しているのでしょう。椅子が肉厚で座り心地抜群!

    トイレや大容量水タンク、シャワー、快適なキッチン、痒い所に手が届く収納など、キャンピングカーとしての基本的な要素はすべて揃っており、それ以外の長所として、下記の6点があります。

    ・屋根を覆う巨大なソーラーパネル

    この大きなソーラーパネルが屋根に取り付けてあります。外部電源を繋がなくても電気がじゃぶじゃぶ使えるそうです!

    ・バンクベッドのベッドマット部分を跳ね上げると、大きなモニターが出現! →移動中子供たちに映画をみせたり、立派なシアタールームとして機能!

    ・段違いのゆとりある2段ベッド→上り下りがしやすそう!寝やすそう(これ重要)!

    ・wi-fiが5台まで利用OK!→iPad、キッズタブレット、各々のスマホ……けっこう電波を使うんですよね……。ただ当たり前ですけど、新たに回線契約をしなければいけないそうです。

    ・いたるところにある充実した収納→入口には傘立てもありました! これ、うちのキャンパーにも付けたいです。

    ・大きな冷蔵庫→たくさんの飲み物。とくにお酒ですね(笑)一升瓶やマグナムボトルも入ります!それに現地で手に入れたお土産を冷蔵保管も可能。

    至れり尽くせり、久しぶりにズキュンと来たキャンパーでした。
    ほしい……。しかし価格が¥12,463,000(税込)~。別荘を買うと思えば、どうでしょう。移動もできるし、お得なのでしょうか……。いい夢を見させてもらえた気になりました!

    外から見たらかっこいいシルバーのトレーラー。中身は、事務所になっていました。

    こちらのトレーラーの中にはラップトップでカタカタ仕事をしている人がいたので、お写真を撮らせてもらいました。窓もたくさんあるので換気バッチリ。なにより移動可能なオフィスということで、ときに海の見える高台。暑いときは山のてっぺんで青い風に吹かれながら……。自由でいいですね。私はこういうスタイル、賛同します。

    おまけ

    今回取材するにあたり、役立ったのがアクティブカメラといわれる「GoPro」です。

    GoProは、自転車で山のてっぺんからガガガと下る「ダウンヒル」や、サーフィン、パラグライダーなど、激しいスポーツの撮影に使われるコトが多いカメラですが、広角レンズで大きなキャンピングカーもしっかり撮れるので、もう一台持参したカメラよりずっと使用頻度が高かったです。

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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