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初心者も参加できるサイクリングイベント「ラファキャラバン」とは?

2020.09.08

私が書きました!
CX / BMXアスリート
腰山雅大
自転車歴20年の社会人アスリート。BMXパーク競技を経て泥の中をレースするシクロクロスへ参戦、ボーダーレスな自転車競技活動を続けている。All-City Cyclesの本国契約ライダーとして国内トップカテゴリーを走る一方、本職では自動車整備業に従事。乗り物のほかコーヒー、銭湯、カメラにアウトドアなど、趣味は常に多彩でオーバーフロー気味。https://www.instagram.com/vhlg/

徳島の魅力を自転車で満喫

サイクリングアパレルブランド、ラファが主宰する「ラファキャラバン」。3月に九州、四国、中国地域、全7カ所で開催された同イベント、徳島県のライドに参加したときのレポートをご紹介したいと思う。

各地を巡るラファキャラバン。徳島のライドに参加した

ラファキャラバンとは?

数あるサイクリングアパレルの中でも、一際その存在感をバイクシーンに示すRapha(ラファ)。2004年のブランド創設以来、機能的な自転車用アイテムを提供するのみならず、“ロードサイクリングを世界で最もポピュラーなスポーツにする” という大きな目標を掲げ、世界中で様々なイベントを開催している。

今回参加したラファキャラバンは地域のサイクリストコミュニティにフォーカスしたイベントで、全国各地を巡りながら地域のサイクリストと交流し、コミュニティの拡大を目指す企画だ。各開催地ではモバイルクラブハウスと呼ばれる特設店舗が展開され、ここを起点に地域のサイクリストによる地元ならではのソーシャルライドが開催される。

これまでに九州や四国、中国、東海、東北、北海道など全国各地で開催され、ローカルサイクリストと共にその土地土地の風情やたたずまいが紹介されると同時に、仲間を増やす機会としての役割も担ってきた。

スタート地点は徳島県小松島市

今回のルートを作ってくださったライドリーダーの矢田さん(中央左)

石巻工房のAAスツールに座り談笑を楽しむサイクリストたち

イベントの舞台は、徳島県小松島市。会場は民話阿波狸合戦の主人公「金長たぬき」が鎮座する狸ひろば。歴史が古く、多くの民話や伝説が受け継がれる地域である。広場の中央に特設されたモバイルクラブハウスでコーヒーをいただきながら、今回参加されるメンバーの方々との会話を楽しんだ。

参加者が集まったところでみんな揃ってのブリーフィング。今回のルートは初心者でも参加できるというインフォメーションではあるが、コースをふたつに分けるなどロードサイクリングに慣れ親しんだサイクリストたちにも楽しめるものとなっていた。ラファは全世界に共通するサイクルコミュニティを持っているが、各地のルートはそのメンバーが作っており、今回もローカルサイクリストの矢田さんが走りごたえのあるルートを用意してくださった。

ルート説明の中には地域の歴史や文化、そして災害の歴史も含まれていた。ラファキャラバンは昨年立ち上がった「FUKKO DESIGN」と共に、自然災害の被災地復興プロジェクトとして “FUKKOツイート旅” をコラボレーションしている。九州〜中国〜四国の各開催地においても同様に復興を掲げて開催され、 小松島は今回のラファキャラバンの最後を締めくくる地域として選ばれていた。徳島県の災害の歴史から、知られざる自然の驚異が今も身近なところにあることに改めて気づくきっかけとなった。

ちなみにここまでの話で本イベントがラファというブランド色の濃いイベントにも感じ取れるが、参加者の規定に同ブランドのウェアの着用は含まれておらず、サイクリストであれば誰でも参加が可能だ。今回も様々なブランド、色とりどりのウェアに身を包んだ参加者たちが行程を楽しんだ。

田舎道を抜けて

ルート序盤は大通りから外れた脇道を進む

勾配が上がるまでは大通りの裏道や線路脇の道を使ったユニークなルートを走る。参加者全員でかなりの大所帯となったため、スキルに合わせていくつかのグループに分かれての出発となった。ライドリーダーもグループに合わせてローカルのライダーたちが担っており、安全に行路をトレースした。

単線の踏切と住宅街。その地域独特の風情を切り取る

市街地を抜けて田舎道へと入ってからは信号も減り、徐々にアップダウンが始まっていく。レースではなくソーシャルライドなので過激なアタックが掛かることもない。自分たちのペースでゆったりと自然や風景に目をやりながら走る。脱落しても次の集団に合流することもできるし、集団も要所要所で立ち止まって全員が集まるのを待ってくれた。

こうやって知らない道を自転車で走るとき、どんな場所であっても全てが違っていて、その都度新たな発見がある。小さな峠を越える道は、登りきった場所に少し開けた道路と村が広がっていて、村と村を繋ぐ旧道を走っていたのだと気がついた。見上げれば目に映る木々や野鳥のさえずり、道端の植物からも季節を強く感じることができる。

佐那河内村(さなごうちそん)の神社前で小休止。少し遅れた方もここで合流し、こん先、2つのルートに分かれた

一旦開けた場所で小休憩。地元の方を中心に、四国全域、広島などから来られている方が多かった。関西からは私ひとりの参加だったが、たった150km離れただけでも方言が心地よい違和感となって聞こえてきた。地元の美味しい食材、地域との関わり方など、ラファキャラバンを通じての新たなコミュニケーションに、旅を楽しめている感覚を強く覚えた。

ハードな登りを味わう

ローカルの剛脚サイクリストたちと急勾配の道をいく

ここからはルートが二手に分かれる。初心者に合わせた緩い勾配の峠道と、いま話題ともなっているグラベル(砂利道などのオフロード)が盛り込まれた冒険心くすぐられるルート。迷うことなく後者を選んだわけだが、張り切って登り出したのも束の間、急勾配にジワジワと脚を削られ後退してしまう。普段はシクロクロスの選手としてそれなりにトレーニングを積んでいるつもりもあるが、常にその土地の強者は息を潜めていて、彼らと呼吸を合わせて走ることもこのライドの楽しみのひとつとなっている。

乗っている自転車も走ってきた環境も全く違う、しかしそこにはサイクリストならではのシンパシーがあり、登り切った先ではお互いの健闘を称え合うことも珍しくない。

サイクリングの楽しみを広げられる機会

村と村を繋ぐ旧道からの眺め。田舎道と言えど、畑や家の造りなどは様々

今回のラファキャラバンのオフィシャルフォトグラファー、福岡の丹野篤史さん。ライカQ2を携えて参加者のライドの勇姿を撮りまくっていた。今回丹野氏が撮影したポートレートフォトブック「On The Saddle」が発売された

所感ではあるが、ロードサイクリングの醍醐味とは、通ったことのない道、行ったことのない場所と出会えることである。自転車を始めて間もない頃は地元の全ての道が新しく感じられ、ただ走ることが楽しくて仕方なかった。自転車に慣れることで次第に走れる距離も伸びて出会える場所も増えていくが、その先は更に距離を伸ばすか、また別の地域を走るか、少しアプローチに手間がかかっていくだろう。

とくに、自分の知らない土地でルートを引くことはなかなか難易度が高く、私自身地元のサイクリストから助言を貰うことも少なくない。今ではStravaなどソーシャルアプリでルートを発見することもできるが、実際に生きた道を、その地のサイクリストが案内すること以上のものはないと感じている。

ラファキャラバンは常に新しい道、新しいサイクリストたちと出会うことができる絶好の機会と言える。ライドの模様は各SNSのハッシュタグ、「#RaphaCaraven」「 #FUKKOツイート旅」などでご覧いただけるので、気になった方はぜひライドの軌跡を写真で追っていただければ幸いだ。

また同イベントに限らず、ラファでは感染予防対策をしながら定期的なソーシャルライドを行っている。初心者の方からサイクリングに深く親しんでいる方まで、多くの方が気軽に参加できるイベントが用意されている。詳しくはラファ公式サイトをご覧いただきたい。

ラファ公式サイト イベントカレンダー

https://www.rapha.cc/jp/ja/events/calendar

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