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松本明子のアポなし軽キャン日記|第26回 ブライアン事件の顛末と昨年度の収支決算報告
イギリスからきたブライアンさん一行。総勢11人、3台をレンタルしていただき、富士山方面へ2週間の旅に出発されました。忘れてはいけないのが、3台のうち1台は、キャンピングカー製造(レンタカー事業もされてます)のブローさんから借りた車だということ。アムズレンタカーの不備で1台足りなかったものですから、うちが紹介して、1台はブローさんから借りてもらったんです。
話は2週間後。私は退院し(骨折で入院していました)、『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』復帰のめでたい日のことでした。相談役の青倉さんはお仕事でタイに出張中。必然的に業務部長の廣田さんが車の返却にひとりで対応することになります。
返却の予定時間は18時。まず1台が戻ってきました。返却業務は何をするかというと、最初に高速料金の精算です。ふたりいれば、ひとりがそれをやっている間に、もうひとりが車のチェックをできるのですが、その日は廣田さんひとり。レンタル品のチェック、ガソリンのチェック、ETCのチェックをひとりで行ないました。
「1台しか戻って来なかったんで、ほかの車の帰りを待っている間に作業ができて最初はよかったんです……」
残りの2台が到着したのは19時過ぎ。日も暮れ、お客さんを待たせながら2台をチェック、廣田さんも大変だったでしょう。
そして翌日、3人のグループラインに廣田さんから届いたののが、“凹んでますー!”しかも、よりによって、ブローさんから借りている車!! 借りるときにいわれたんです。「この車、人に売ることになっているので、傷だけはつけないでね」と。
「翌日ブローさんに返すことになっていたので、朝、掃除をしていたんです。それで、しゃがんでよく見たら、右のフロント前に傷が付いていて……。返却時も見たんですけど、暗くてわからなかったんです」(廣田さん)。
もう一度確認したら、ベッドキットは破損してるし、備品の布袋もなくなっているという。ほかの車は何もなかったのに、本当によりによって! ですよ。慌ててタイにいる青倉さんに連絡です。まだ、大殺界の波は止まっていなかったー!!
「とにかく、ブライアンに電話しまくりましたが、全然出ない。そこで作戦変更、情に訴えることにしました」(青倉さん)。
「あなたも気付いているかもしれませんが、本当に傷がついていました。返却時に発見していわなければいけなかったので、こちらの落ち度ですが、うちは非常に“貧乏”で“誠実”なレンタカー店なんです。だから、協力をしてもらえるとうれしい」と。そうしたら返事が来たんです! 「傷についてはわかりませんが、僕たちの責任なので払う用意があります。修理見積もりがきたら送ってください」と。あちらも3台に分かれていたし、ブライアンさんが乗っていた車ではないので、知らなかったのかもしれません。その後、ブローさんに見積もってもらって、修理費約¥100,000也。こちらにも落ち度があるので、折半して、解決しました。
貧乏で誠実な会社の決算
毎年、5月末までに前年度のレンタカーの実績を運輸局に提出しなければなりません。
車種ごとの売り上げは廣田さんが管理、経費担当は私、松本明子が担っています。振り返ると、固定費である家賃と駐車場代が大きいのなんのって。
六畳一間の事務所の家賃が1か月¥71,500、年間で¥858,000。駐車場代1台¥30,000、これを4台分で年間¥1,440,000。PCや固定電話、携帯などの通信費が年間¥204,000、HP維持費年間¥132,000、光熱費年間¥84,000、これが事務所にかかる経費です。
続きまして、車にかかる経費ですが、自動車保険が1台¥120,000、4台で約¥500,000、車検が2年に1回ですが、1台¥80,000で4台で¥320,000、半年点検が1台¥20,000、4台で¥80,000。今年は車検があったので、半年点検は1回でした。スタッドレスタイヤ交換が1本¥1,000これを4本×4台、2回するので¥32,000。経費のトータルが年間¥3,650,000。昨年は余計な駐車場契約などもあったので、約400万かかりました。人件費ゼロ! 青倉さんも無償、廣田さんも無償、なので、人件費ゼロ! でです。そうなると、売り上げが400万あればトントンです。24年度は売り上げが約500万でしたが、25年度は423万に下がりました。要因は、バグドラの稼ぎが悪いんです。ブギーライダーが1台で年間130万~150万稼ぐのに対して、30万〜40万ですから。でも、バグドラとの出会いではじまったアムズですからね……困ったものです。
「本来はここに減価償却を入れなければいけなくて。そうなると400万稼いでも赤字なんです。なんで赤字かっていうと、ひとえに料金が安すぎるんです!」(青倉さん)
そこで、減価償却分をカバーするために、心を鬼にして、料金を値上げさせていただくことにしました。
最低料金¥3,773を22%値上げして¥4,620に(ザ・バグトラ、24時間利用の場合)。これで体制を整え、26年度は黒字を目指します。今後も変わらず、ご愛顧ください!!
清水の舞台から飛び降りる気持ちでの値上げです!

新規事業のためブギーライダー1号が沖縄へ巣立ったので、3号がアムズに仲間入り。

骨折治療中も芸能仕事がないときは、松葉杖姿で海外からのお客対応をしていた。
お客さんからのお土産
恒例のお客さんからのお土産紹介。もともとインバウンド客が多いアムズ。最近は外国人のお客さんがお土産くれるケースも増えている。

香港からのリピーター客。土産にバグトラを利用時の写真と落花生。


フランス人とカナダ人カップルから定番のマロンクリーム。

常連の荒井さんからえびせんべいと軽井沢で人気のくるみエール。

こちらも常連西さんから日光土産でチョコレートビスコッティ。

ミュージシャンの男女4人からもらった修善寺土産の和菓子。
●松本明子さんのレンタカー、オフィスアムズはこちら→https://officeams.com/

松本明子さん
まつもと・あきこ 1966年生まれ。香川県出身。 ’83年に歌手デビューし、『DAISUKI!』や『進め! 電波少年』などで元祖バラドルとしての地位を確立。2021年から軽キャンのレンタカー事業(オフィスアムズ)を始める。
※構成/大石裕美 写真提供/オフィス アムズ
(BE-PAL 2026年8月号より)




