1年に1日くらい世界の平和を願い日があってもいい。争いのない平和な日常。いつもと変わらない日常の、その有難みは非常時において痛感させられるもの。いまこのタイミングで開催される「PEACE DAY」の意味が大きくなっている気がする。
来る9月21日土曜日、幕張海浜公園において「PEACE DAY’19」が初開催となる。ピースデイとは、もともと国連が定めた国際平和デー(International day of peace)。世界中の人びとが平和について考え行動しようとする日。人種を超えて国を超えて、平和を祝う。そうしたコンセプトに基づいたイベントだ。
開催が迫るなかで、台風15号による甚大で深刻な被害が開催場所でもある千葉県で広がっている。これを受け、同イベントは急きょ会場での義援金募金活動の実施と千葉県在住で被災された方を対象とした無料招待(500名。※詳細はHPでご確認ください)を決定した。
現在、続々と救援の手が差し伸べられている。即座に現地入りするボランティアやSNSによる被災地状況の共有、情報伝達の速さを見るにつけ、非常時の初動は「市民」からおこると実感する。先週千葉県・袖ヶ浦で開催されたロックフェス「氣志團万博2019」では主催者であるロックバンド氣志團が1184万円の募金を発表し、他のミュージシャンやスポーツ選手も義援金を送っている。そしてあまり知られていないが、今回の千葉県に限らず被災地にかけつけるボランティアのなかにミュージシャンのたちの姿があることも知っておきたい。もちろん彼らは歌を歌いに行くのではなく、瓦礫の撤去や修繕作業などいちボランティアとして汗を流している。
そうしたなかで開催されるのが「PEACE DAY’19」だ。いわゆる野外音楽フェスティバルの形態になっており、ミュージシャンがステージで唄い、あらゆる角度から平和に視点をあてたトークセッション、ダンスパフォーマンスなどが予定されている。野外音楽フェスティバルは、室内で行われるコンサートとは異なり、解放的で自由な空気が漂っている。日がな一日音楽などを楽しみ、仲間たちと食べ飲み語らう…そんな「平和」という言葉がしっくりくる光景だ。開催地は深い自然のなかではないが、広い空の下心地よい時間が過ごせるだろう。
きっと平和のかたちは、きっと人それぞれで置かれる環境によっても変わってくる。せめて1日だけでも、心を寄せてみては。
PEACE DAY19 https://peaceday.jp/2019/
日程:2019年9月21日 10:00OPEN/START 20:30CLOSE
会場:幕張海浜公園Gブロック野外特設会場(千葉市美浜区豊砂114)
出演:安藤裕子/GAKU-MC/MONKEY MAGIC/never young beach/TENDRE/YOUR SONG IS GOOD/吉澤喜代子/伊勢谷友介/CANDLE JUNE/EXILE USA/四角大輔/ほか多数
※構成/須藤ナオミ