- Text
- Source
達人たちの遊びに密着! 遊びグルマ活用術
トヨタ/レジアスエース 2007年式
ネッツ系列で販売されたハイエースの姉妹モデル。名前とエンブレム以外はハイエースと同様。「40万km走ったけど機関は良好。エンジンオイルとエレメントのこまめな交換が長く乗るコツです!」



カヌーショップカワサキ代表 川崎文雄さん

日本にカヌー・カヤックが上陸した草創期から活動。1982年にショップを立ち上げて以来、スクールとツアーを日本全国の川で実施する。
川崎さんの愛車遍歴
1982年 三菱/デリカ
1985年 トヨタ/ライトエース
1990年 トヨタ/ハイエース
1999年 トヨタ/ハイエース
「最上川へ行くなら、連れていってほしい男がいるんだ……。そういってフジタカヌーの先代社長が私に引き合わせたのが、野田知佑さんでした」
川崎文雄さんは日本にファルトボート(折りたたみ式のカヤック)が伝わったときにいち早く手に入れたうちのひとり。野田さんよりひと足先に取り扱いに習熟していた川崎さんは、野田さんと共に最上川を下った。
この旅のおよそ10年後、1982年に野田さんは『日本の川を旅する』で作家デビューし、川崎さんはリバーカヤックのガイドになった。日本のカヌー文化の太い流れのひとつが、この最上川の川旅から始まった。
「ガイドになってからは日本中の川をまわっています。最北は北海道の天塩川。南は鹿児島の川内川。この2本の間には太平洋側にも日本海側にもいい川があるから、遊ぶのに忙しい!」
ツアーの移動にはハイエース系を愛用しており、4代目となるレジアスエースはもうすぐ登録から20年を数える。
「四駆、マニュアル車、ディーゼル。大人数乗れてLSDを搭載していること。これが私の川旅用バンの結論です」
LSDとはリミテッド・スリップ・デフの略語。左右の車輪のどちらかが空転した際、地面をつかんでいる側のタイヤに自動的に駆動力を伝える機構だ。
「ハイエースに搭載されるLSDはこの力の按分が絶妙。空転側にもほど良く力を伝えるから、砂地やぬかるみを騙しだまし越えていけるんです」
それでもダメなときには……と出してきたのはスコップ。
「あまりに路面が悪いときはこれで凹凸を埋める。最後はアナログがいちばん強いですね」
川崎さんのキャンプ道具もその思想を反映して質実剛健。ツアー用のタープを固定するペグは鬼用かと思うほど太く、固定用のロープも長くて数が多い。河原での野営にはどんな状況にも対応するアレンジ力が必要だ。
「野外で使う道具は、道具単体で高性能なものより、人の力を組み合わせたときに最高の力を発揮するもののほうがいい。だから私は、今もマニュアル車を選んでいるんです」
OFFROAD
悪路に強い! 板バネ&LSD

「荷物を積んで河原のような不整地を走るなら、板バネのサスとLSDの組み合わせがいちばん」。4輪のうちのいくつかが空転してもLSD搭載ならグリップする車輪が地面をつかむ。

LUGGAGE
走り、遊び、眠る玩具箱

ツアーに出る際はカヌー6艇とキャンプ道具を満載にする。「食材、コンロ、川旅の道具……。隙間には焚き火のための薪を詰め込んでいきます」

「車中泊では、私は荷室の上段で就寝。妻は平面を拡張する板をシートの金具にはめて、後席を寝床にしています」。荷室の板には下段にアクセスできる小窓もある。


板で座席を拡張!

ROOF
秘伝!楽々カヌー積載術


「今でもひとりでカヌーをカートップします。秘密はルーフキャリアの位置!」。バックドアを開けた際にギリギリ干渉しない位置にバーを追加。このバーにカヌーをかけて押し上げると軽い力でカヌーを積める。

GEAR
川の達人の七つ道具

乗り越えられない段差を整地したり、スタック時の脱出のためにスコップは必携!
❶スコップ

❷エビタモ

❸タラ採り棒

❹釣り道具&川遊びギア


❺潤滑油

❻虫除け各種

❼鬼ペグ

「不測の事態や獲物は突然に。これらは常備しています」。
DIY
自在にカスタム! DIYボックス道具

なければつくればいい! の精神で、川崎さんはクルマの内寸に合ったギアボックスをDIY。天板にはマグカップや地図など、揺れで動きやすいものを収める加工を施す。


川デビューするならここへ!
丹沢山麓、相模川と酒匂川の間にショップを構え、基本から川旅のテクニックまでを伝えるスクールを随時受付。全国の名川をめぐるツアーを月に1〜4回の頻度で企画。

カヌーショップ カワサキ
住所:〒259-1304 神奈川県秦野市堀山下1217-2
電話:0463(88)5685
※構成/藤原祥弘 撮影/矢島慎一
(BE-PAL 2026年7月号より)




