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2026.04.30

1964年東京五輪の宿舎を当時の面影そのままに再活用 「ドトール パークカフェ YOYOGI」がオープン

1964年東京五輪の宿舎を当時の面影そのままに再活用 「ドトール パークカフェ YOYOGI」がオープン
法改正によって各地で公共施設の管理が民間企業に移行するなど、既存公共施設の再活用が進んでいます。今回ご紹介するのは、海外からの観光客からも人気の原宿・代々木エリアに広がる代々木公園。実は戦後はGHQの米軍宿舎があり、その後1964年に開催された東京五輪の選手宿舎が軒を連ねていた場所でした。時を経て、1棟だけあった宿舎跡も老朽化によって2024年に解体。今回、その跡地に「ドトール パークカフェ YOYOGI」が誕生したのですが、歴史を継承した素敵な場所になっていました。
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オリンピック宿舎の歴史を継承する生きた文化遺産としてのパークカフェ

歴史的なイベントの施設が終わったあとの遺物の活用は様々。現在の代々木公園内にあった1964年の東京オリンピックの宿舎もオランダ選手の宿舎として使われた建屋のみが「オリンピック記念宿舎」として残されていたものの、長年活用されないまま風化していっていました。

東京都は2024年3月に改定したパークマネジメントマスタープランにおいて、個々の公園が持つ特性を活かしつつ、誰もが使いやすく楽しめるようリニューアルを行う「都立公園リフレッシュプロジェクト」を発表。都民の財産である都立公園のポテンシャルをさらに引き出し、都市が抱える様々な課題の解決にも寄与することを目指し、「2040年代の都立公園の目指す姿」を目標として設定。個々の公園が持つ特性を活かしつつ、誰もが使いやすく楽しめるようリニューアルを推進中です。

代々木公園では、オリンピック記念宿舎エリア一帯について、多くの人がくつろぎ、集う空間とするため、2025年1月よりリニューアル工事を開始。2月からは再建後の建物を飲食店舗にすることで多くの人がくつろぎ、集う空間を創出するための拠点とすべく事業者を募集しました。その後、審査を経て、事業者にはドトールコーヒーが選ばれ、今回の出店が実現しました。

ドトール パークカフェ YOYOGI。落ち着いた雰囲気で大人がゆっくりできる

宿舎の廃材も再利用 3店舗目の「ドトール パークカフェ」はレガシーを伝え防災備蓄機能も

「ドトール パークカフェ YOYOGI」は、千葉県柏市の柏の葉公園店、東京都江戸川区の江戸川区新左近川親水公園店に続く3店舗めのドトール パークカフェ。続いて2026年4月23日に茨城県水戸市の千波公園内にできた好文テラスに4店舗めも出店しています。

今回特筆すべき点は、店舗のデザインに歴史を引き継いでいるところ。老朽化で取り壊しになった建物ですが、昔の様子を伝える写真の額縁には窓に使われていたミントグリーンにペイントされた木材を再利用。新たに設置されたテイクアウトカウンターや看板などの付属物も、遠景ではかつての姿と重なるような雰囲気を維持するデザインになっています。

代々木公園の青空と緑の下、ミントグリーンとホワイトのコントラストが映えている。
往年のカラートーンは踏襲。絵本に出てきそうな可愛さで、4月5月はテラス席も人気になりそう。
1964年の東京オリンピックの様子と2024年の再建前のオリンピック記念宿舎。歴史遺産を活用するミュージアムとして次の世代につないでいく。
営業時間や支払い方法を伝えるサインボードも日本語がわからない人にも伝わりやすいイラスト入り。
昭和の頃の平屋がベースですが、比較的天井高は高めに作られている印象。

こちらの建物はカフェとしてだけでなく、公園立地の設備として防災備蓄機能も備えています。万が一の災害発生時に帰宅困難者の休息場所などに使えるように、客席の椅子などはすべて可動式。防災用品や非常用トイレ、ソーラー発電などを備蓄し、状況に応じて供出できる体制を整えています。

日本の素材や様式美、技術をふんだんに盛り込んだ店舗デザイン

外観のベースはオリンピック宿舎のものですが、内部は独自のデザインに。日本発祥のコーヒーショップであるドトールとして、オリンピック記念宿舎とのコラボレーションを念頭に日本の素材や様式、技術を採用しています。

入り口のサインや店内の壁面には庵治石(あじいし)を使用。これは香川県高松市の五剣山で採掘される石で、世界最高品質を誇ることから「花崗岩のダイヤモンド」とも称されているもの。店内の壁は日本のお城の石垣のように美しく組み合わせられていて、自然の賜物とそれを仕上げる日本の技術者の匠の技を間近に見られます。

店内は34席で、テーブルとカウンターがあり。カウンター席では一部ではコンセントも利用可能。
店内中央には欅の一枚板を使ったテーブルを設置。
入り口のサイン。

代々木公園にはドッグランがあり、ペットを連れている人も多いですが、店内に一緒に入ることはできません。その代わり、店舗左側にはテイクアウト専用カウンターを設け、ペットを連れたままでもオーダーできるようになっています。また、テラス席は店内よりも多い44席あり、近くにはベンチなど座れるスペースも多く、公園内で作り立てのドリンクやフードメニューを購入できる場所として重宝されそうです。

店内には店舗利用者向けのお手洗いがある。1箇所はユニバーサルトイレとなっており、赤ちゃんのおむつ替えもできる。

パスタやドリアなど食事メニューが充実 ドトール パークカフェ YOYOGI限定メニューも

「ドトール パークカフェ」ブランドでは、通常のドトールコーヒーショップでは提供していないパスタやドリアなどの食事メニューも揃えています。

さらに、「ドトール パークカフェ YOYOGI」限定メニューとして「苺抹茶ラテ~福岡県産あまおう苺使用~」、「YOYOGIドック~北海道4種のチーズソース」、「お団子パフェ 桜餅」など、ここでのみのメニューも充実。

(写真左から)「YOYOGIドック~北海道4種のチーズソース」560円、「苺抹茶ラテ~福岡県産あまおう苺使用~」780円、「お団子パフェ 桜餅」800円(いずれも税込み)
「お団子パフェ 桜餅」にはミニサイズの桜餅とお団子が入っており、お腹持ちも抜群。
「BIGソーダ」は公園を持ち歩いていると注目を集めそう。
食事系のメニューはドトールコーヒーショップでおなじみのミラノサンドなども販売。
アルコールはクラフトビール3種のみ販売。

営業時間は朝7時から夜7時までと、日暮れ後も営業しています。日が落ちる様をテラス席から眺めながらゆったり過ごすなど、これまでとは違う楽しみ方ができそうですね。

北本 祐子さん

大阪生まれ。IT系出版社に勤務後、「女性にもITをもっと分かりやすく伝えたい!」とIT系編集・ライターとして独立したはずが、生来の好奇心の強さとフットワークの軽さから、気が付けばトレンドライターとして国内外で幅広いジャンルを取材・執筆するように。マウンテンバイクと電動アシスト自転車を所有し、都内の移動は自転車が多め。

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