スノーピークとイモトアヤコさんが「こどもピーク」を始動。「富国キャン増え」にも期待したいぞ! | 子育て 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

子育て

2026.03.22

スノーピークとイモトアヤコさんが「こどもピーク」を始動。「富国キャン増え」にも期待したいぞ!

スノーピークとイモトアヤコさんが「こどもピーク」を始動。「富国キャン増え」にも期待したいぞ!
スノーピークが、子どもたちや親子に向けて、キャンプや野遊びの魅力を伝える新プロジェクト「こどもピーク」をスタートさせました。その概要と、「こどもピーク」記者発表会で取材したイモトさんのアウトドア子育てエピソードを紹介しつつ、アウトドア雑誌BE-PALが注目するポイントを解説します。
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Snow Peakの新プロジェクト「こどもピーク」

昨年、スターバックスコーヒージャパンのCEOを務めていた水口貴文さんが新たにスノーピークの社長に就任し、会長兼CEOの山井 太さんとともに二人三脚の「バディ経営」で業績を回復させているスノーピーク。

2025年通期のグローバル売上は241億円(前年比プラス35億円)、利益は32億円(EBITDA:利払い前・税引き前・減価償却前の利益/前年比プラス32億円)と好調をキープしています。新型コロナ期のキャンプブーム後の落ち込みも2024年で底を打ち、キャンプ関連のマーケットは回復基調だとか。

そんなスノーピークが、新しい事業として3月9日に「こどもピーク」を発表。AI時代を生き抜くために大切な「生きる力」を育む子どもキャンプや、自然体験プログラムほか、親子で自然を楽しむためのYouTubeコンテンツの発信、オリジナルギアの開発なども行なう予定とのことです。

プロジェクトパートナーには、4歳の子どもを育てながらタレントとして活躍するイモトアヤコさんが就任。イモトさんはふだんからスノピーク製品を愛用。ときに親子でキャンプも楽しんでいるそうです。

「かわいいい子にはキャンプをさせよ」その理由とは?

「キャンプ出会う子供たちは、いまどきのクールな子どもというイメージと違って、ほんとうに元気なんですよね。あの感じって、“人そのもの”なんだろうなって思うんです」

と、会見の冒頭で新プロジェクト「こどもピーク」の企画背景を語ったのは、昨年からスノーピークの社長を務める水口貴文さんです。

「都会にいると、必要以上に子どもを守ってしまいます。火には近づくなとか、川のそばは歩いちゃだめだよとか。

でもキャンプに行くと、子どもは勝手にどこかに飛んでいってしまう。昔、うちの子が小さいときにキャンプに出かけて、川の近くを歩いていて、転んでひざをすりむいて、ビービー泣いたことがあったんですよ。それを見ていて僕、『けっこういいな、いい感じ!』と思ったんですね。転んですりむいて、『川の近くは滑るんだ、転ぶんだ』というリアルな世界を体験しているわけですから。

都会だとやらせないことを、自分で体験して発見していく。キャンプに行くたびに、なにかひとつ成長していく。そういうのが、すごくいいなぁと。

人って、自然の中に来ると、眠っている人間のほんとうの本質みたいなものがでてくる。そういう体験をすることで、人は楽しく健康的に生きていくことができるんじゃないかって思うんです」

「『こどもピーク』プロジェクトでは、宿泊するキャンプだけではなくて、ピクニックでもデイキャンプでもいいから、多くの人に参加してもらえる機会をつくっていきたいなと思っています。

ふだんゲームの世界に夢中になっている子どもたちに、リアルの自然の世界をゲーム感覚で楽しむことの魅力も伝える取り組みをできたらと思っています」

たしかに、昨今の都会はルールや心配事にあふれていて、キャンプや自然の中での遊びは、子どもが子どもらしくなれて、人間が人間らしくいられる貴重な場なのかもしれません。スノーピークは「こどもピーク」プロジェクトを通じて、今後、子どもがキャンプや自然遊びに触れる機会をどんどん増やしていくようです。

闘う女イモト、母になり「自然は愛でるものだ」と

プロジェクトパートナーとして「こどもピーク」のキャプテン的な役割を務めるのがイモトアヤコさん。イモトさんといえば、「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ)で過酷な大自然に果敢にチャレンジしてきた、日本を代表するアドベンチャー系アウトドア人ですが、4年前に息子さんを出産し、子育てをしながらキャンプやピクニックなどを楽しむようになってからは、自然に対する見方がガラリと変わったそうです。

「私、もともと自然にたいして『過酷』『厳しい』というイメージを抱いていて、自然に対してファイティングポーズをとってきたんですね。

でも、子どもができて一緒に自然に出かけるようになってからは、『自然というものは愛でるものなんだ』というふうに感じるようになりました。『自然ってこんなに楽しいんだよ!』と、子どもにプレゼンする側になったことも大きいですね」

自然遊びの楽しさについても、子育てをしながら発見することがあったといいます。

「このあいだ、子どもと、近くの公園にシートとおにぎりを持ってピクニックに行ったんですけど、風が強い日だったんですね。

子どもも積極的にシートを敷くのを手伝ってくれるんですけど、風でビューンって飛ばされてしまう。

それで子どもなりに重い石とかを探してきて、シートの上に置いてみたりするんです。でも、また風でめくれてしまう。

それを見て『置く場所を変えようか』とか、いろいろやって、最終的にはシートの四隅に荷物と石を置いて、上でおにぎりが食べられるようにシートを固定することができました。そうやって自ら発見し工夫することが、自然遊びならではのよさだと思います」

シティボーイすぎる息子。イモトの子なのに!

「これは4歳の息子と河原にちょっと行って、デイキャンプしたときの写真なんです。

私は鳥取県の出身で、アウトドア関連のお仕事も多くさせていただいているんですけど、うちの子はすごくシティーボーイなんですよね。アリが体に登ってきただけで泣くんですよ(笑)。親であるイモトとしてはちょっとそれどうなの、と(会場爆笑)。

もちろんアリにも危険なアリはいます。何が危険な虫なのか、植物なのかは、実際にいろいろと触れてみないとわからないわけですよ。そういう知識は、実際の自然の中での体験で学んでいってほしいなと親として思いますね」

お子さんが生まれてから、キャンプをしようと思い立ち、イモトさんは自らスノーピークのお店を訪れテントを購入したそうです。

「6~7年前にプライベートでスノーピーク二子玉川店に行って『アメニティドーム』というテントを買い、そのときに設営講習もやっていただいたんです。

私が使ってきたテントは山岳用の小さいテントで、大きなテントを建てたことがなかったので。アメニティドームを買ってはじめて快適なキャンプを体験しましたね」

「テントのほかにスノーピークの焚火台も持っています。キャンプのときには、息子は最初、焚き火との距離感がわからなくて。火に近づいていって、『あ、めちゃくちゃ熱い!』って気が付いて(笑)。

そうやって徐々に離れて、自分で考えて、焚き火と距離を取って座る場所を決めていたんです。自ら考えて距離感を決めるのを見ていて、子どもの成長を感じました」

「着るリュック」は子育てにも便利!

 イモトさんは以前からスノーピーク愛好者だったとのことで、「こどもピーク」記者会見の会場に張ってある『ランドネストシェルター』についても「気になっていましたー!」とテンション高めのリアクション。キャンプ道具ばかりではなく、アパレル製品も、イモトさんの生活で大活躍しているそうです。

「いま着ているこの『TAKIBI ベスト』も、めちゃくちゃよくて、焚き火の火の粉が飛んできても燃えにくい素材を使ったベストなんですけど、キャンプ時に便利なだけでなく、ふつうの生活でも『身にまとうリュック』みたいな感じですごく便利なんです。

たとえば背面にあるこの大きなポケット、焚き火用の焚き付けの枝とかをガシガシ入れるポケットなんですが、こういうふうに今回の記者発表の台本とかも入ります(笑)。

これがあると子どもと公園とかに行くときにもカバンがいらないんですよ。おむつなどを背面ポケットに入れておいて、おむつ交換のときにさっと出したりして。『着るリュック』として、子育てに必要なアイテムをすべてポケットに入れておいて、手ぶらで子どもと公園で遊んだりもできて、とても便利です!」

ところで「こどもピーク」って何やるの?

そんなわけでスノーピークがイモトさんとタッグを組んで取り組む「こどもピーク」プロジェクト。具体的にどんなことがはじまるのでしょうか? 詳細は今後少しずつ発表されそうですが、現在発表されている3つの計画を詳しく見ながら、BE-PAL編集部として期待したい点もまじえて紹介していきましょう。

キッズ向けキャンプイベント

スノーピークならではの楽しい子どもキャンプイベントを計画中だとか。自然に触れる最初の機会をつくる、のが目標とのことなので、もちろんテントや道具をもっていなくても大丈夫。親が「アウトドアをまったくやったことないんだけど…」という場合でもウェルカムな、安心して子どもを参加させたくなるようなスノーピーク・クオリティのキャンプイベントを期待したいですね。

BE-PAL編集部としては、単発のキャンプイベントだけでなく、「アメリカのサマーキャンプみたいな長期キャンプのイベントもあったらいいなー」と勝手に想像しております。子育てと仕事のフル回転で毎日忙しすぎるパパママたちが、夏休みに安心して子ども(だけ)を預けることができるとよいなぁと。

夏休みに子どもたちが自然の中でいろんな体験をして、ひとまわりたくましくなって帰ってきたら、すごく嬉しいですよね(パパママもゆっくり休めますし!)。

キッズ向け体験プログラムを外部パートナーと共創

今年からスノーピークの毎年恒例イベント「Snow Peak Way」でトライアルとして、子ども向けカリキュラムを開講するそうです。カリキュラムを企画するのは、一般社団法人 野遊びリーグ。同法人が運営する「野遊びリーグ」では、野外活動を通じて「考える力」「行動する力」「共働する力」を育む実践型の育成プログラムを展開しています。スノーピークとのコラボで、どんな体験プログラムが展開されるのか、楽しみですね。

そのほかにも今後さまざまな外部パートナーと共創して、子ども向けプログラムを開発・展開していく予定だとか。

BE-PAL編集部としては、雑草摘みや昆虫採集、川でのガサガサ(生き物採集)といった、生き物・植物系のプログラムなんかもぜひやってほしいなぁ、と期待しています。

新商品・新体験の開発

子どもと親がいっしょに楽しめるキャンプギアや、子どもがゲーム感覚で野遊びしたくなるグッズや体験も新たに開発するそうです。いったいどのようなものが発売されるのでしょうか。

「こどもピーク」の記者発表で、そのヒントになりそうな一幕がありました。

「道具も好きなので、今後『こどもピーク』発の商品などを開発できたらいいなと思います」とイモトさんが語ると、すかさずスノーピーク会長の山井 太さんが、

「それ、やりましょう! ぼくが担当しますから(笑)」と応じたのです。

「そういえば昔、焚き火でスモア(焼きマシュマロ)を楽しむための専用の棒みたいなのがあったそうですね」

とイモトさんが返すと、焚火台の上に手をかざしながら、「こういうやつ、ありましたねぇ」と山井さん。社長の水口さんも

「子どもたちにキャンプのいちばんの思い出を訊いたら、『焼きマシュマロ!』なんてことになるかもしれませんね」

と、さっそく意気投合。ちょっとした商品開発会議みたいなムードで、話がもりもりはずんでおりました。この調子だと、え?とびっくりするようなユニークな道具が発売されるのかもしれませんよ。詳細の発表が楽しみですね!

AI時代に欠かせない力をアウトドアで育む

キャンプ道具やアウトドアウェアを開発してきたスノーピークが、イモトさんとともに、子どもや親子向けのプロジェクトを始めたのはなぜなのか?

その答えは「AI」にあります。

これからの時代、AIの社会への実装が進んでいくと予想されています。未来はますますデジタル化された時代になる。そうした時代を生きていくことになる子どもたちに、従来型の教育で知識を詰め込むだけでよいのでしょうか。

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の神武 直彦教授の研究室では、子どもを対象に「自ら調べ・考え・行動し・対話を行う」というテーマで実証的研究に取り組んでいます。その研究結果から、キャンプをはじめとする自然体験が、子どもたちの能力を向上させるために効果的であることがわかったとのことです。

キャンプや自然体験は、次の4つの力を育みます。

  • リーダーシップ(チームを導く力)
  • フォロワーシップ(周囲の仲間を支え、助ける力)
  • オーナーシップ(当事者意識を持ち、主体的に取り組む力)
  • フレンドシップ(信頼感、共感を持って仲間をつくる力)

まさに人が人として生きるための基本的な力、「人間力」ですね。

近い未来、AIができることはすべてAIにまかせるようになるでしょう。AIが人の仕事を奪うという推測もありますが、AIに何をやらせるのか、AIをどう使うかという部分は、人間が決めなくてはなりません。組織やチームで何か目標を達成しようと取り組む際には、AIに仕事をさせる事前の整理と、AIによる仕事の結果をどのように使うかという事後の判断は人間が担うことになります。

それゆえ、デジタル領域に関する知識だけでなく、その対極にある「人間力」「生きる力」が、今後よりいっそう欠かせないものとなると予想されます。自分で調べたり、自分で考えたり、自ら主体的に行動したり、さまざまな人とコミュニケーションしながら関係をつくり、チームで物事に取り組んだり。

そういった「人間力」を育むために、キャンプ、自然観察、山歩きなどのアウトドア体験が効果的です。自然の中で五感をめいいっぱい使って、夢中になって挑戦して、ときに失敗もする。そうした経験が、子どもたちの感性を育む。生きる力の土台をつくるのです。

未来をつくるのは、子どもたちです。子どもたちの生きる力を育むキャンプや野遊びは、「AI時代に最重要な教育技術」といえるかもしれません。

目指すのは「富国キャン増え」?

このプロジェクトに関して、BE-PAL編集部としてもうひとつ注目したいことがあります。

「キャンプ人口は、じつはその国の活力とも関係している、と僕は考えているんです」

「こどもピーク」発表記者会見で、山井さんがさらりと語っていました。

えっ、キャンプ人口が国力と関係がある? これはいったいどういうことなのでしょう?

山井さんによると、日本のキャンプ人口はまだ総人口の6%で、韓国の10%と比べてもまだまだ伸びしろが大きい。8000万人以上ものキャンプ人口を誇るアメリカ(人口約3億4000万人)は、ほぼ4人にひとりがキャンプを楽しんでいるのだとか。

キャンプを多くの人が楽しめば、リーダーシップ、フォロワーシップ、オーナーシップ、フレンドシップに富んだ快活な人が増えていくことになるでしょう。そうすれば、そのような人々で構成される国は、どんどん良い方向に発展していくと予想できます。

キャンプ人口が増えると、国が元気になる。いうなれば、「富国強兵」ならぬ、「富国キャン増え」(キャンプ人口増)です(すこし無理ありますかね)。

未来をになう子どもたちがキャンプや野遊びの楽しさを知り、人間力をよりよく育むことができれば、もっともっと光に満ちあふれた元気な未来がやってくるのかもしれません。

BE-PAL編集部

1981年に創刊したアウトドア月刊誌『BE-PAL』を手掛ける、アウトドアが大好きな編集スタッフが集結。キャンプの達人、山の達人、冒険の達人、ナチュラル生活の達人、キャンプ料理の達人など、アウトドアにまつわるたくさんの達人たちと、「自然を遊ぼう」というキャッチフレーズの元、楽しいアウトドアライフ情報を発信しています。

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