秩父でお店を開く人々の営みとその深い思い | 日本の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2019.06.04

    秩父でお店を開く人々の営みとその深い思い

    お花見、トレッキング、ラフティング、カヤックなど、数多く存在するアウトドアアクティビティ……。埼玉県秩父市の観光ガイドを調べてみると、豊富な自然と四季を活かした楽しみの情報が目立ちます。

    私自身、そんなイメージを持っていましたが、訪ねてみればとんでもない、古民家の宿あり、おしゃれな雑貨店や落ち着ける喫茶店もあり、釣場あり。とても強い思いを持ったオーナーさんがいる、素敵な町でした。

    活動のすべてが秩父への恩返し―「ゲストハウス 錦」の立川さん

    埼玉県、秩父市。「西武秩父」駅から乗り込んだバスに揺られて35分。

    「このあたりはコンビニも無いですけど、大丈夫ですか?」と運転手さんに心配されつつ降り立ったのが、「強石(こわいし)」停留所。このあたりは、かつて「大滝村」と呼ばれ、2005年の合併で秩父市となった地域です。97%を山林が占め、荒川の源流となっています。

    「そこの信号から脇道に入っていけば、すぐに見つかるはず」という運転手さんのアドバイスにしたがい、進んでいった先に、今回お世話になる「ゲストハウス 錦」がありました。

    ここの特徴は、なんといっても景色。客室が渓谷に面していて、山の連なりとその間を流れる川のダイナミックな眺めを楽しむことができます。特に、朝日の差し込む時間帯は、まるで空気そのものが輝くよう。逆に夕方は、山面に対岸の山の影が落ちておもしろいコントラストを生み出します。

    そしてもうひとつの特徴が、古民家であるということ。もともと明治34年に開業した旅館「二木屋」の建物を利用しているので、客室はもちろん畳に障子。床の間がついている部屋もあります。玄関入ってすぐの共有スペースには掘りごたつもあり、なんとなく、懐かしい気分になるのです。

    「旅館だった建物なのでそのまま使えるし部屋数も多い。保健所にも『もともと営業許可が降りていた建物ですよね』と言えましたし(笑)」

    とオーナーの立川肇(たちかわ・はじめ)さん。事もなげに話しますが、ゲストハウス開業が決まるまで苦労したそうです。

    宿泊させていただいた部屋。布団がとてもふかふかで気持ち良い。寒い日は湯たんぽも用意してくれる

    「埼玉県でも秩父出身ではないので、縁もゆかりもないところから来て。古民家で、西武秩父駅からひと駅の『御花畑』駅周辺で、というのが理想だったんです。古民家であれば、移住してきてすぐに出会った人が紹介してくれたところがあったのだけれど、場所がどうしても納得がいかなかった」

    それで半年間、物件を探し続けたものの、どれも条件に当てはまらず。最終的に、最初に出会った物件が、現在のゲストハウス錦になりました。宿といえば、交通の便が良いのが定石ですが、大滝は秩父地域でも特に山奥というイメージを持たれている場所です。

    「オープンした2014年8月は埼玉県でやっているゲストハウス自体も少なかったので、不安を抱えながらのスタートでしたよ」

    とポロッとこぼします。

    部屋からの風景。朝日が眩しい

    立川さんは現在、ゲストハウスの運営の傍ら旅行業者「錦トラベル」として、秩父のケービング(洞穴探検)ツアーと化石発掘体験ツアーを企画しています。

    ケービングは、ガイド付きで探検します。秩父はもともと洞穴が100箇所以上ある地域。立川さんは、そこで徐々にツアーを実施していくと言います。

    化石発掘探検は、おがの化石館周辺で発掘体験ができるツアーです。貝やカニの化石が出てくる場所が、開催場所。

    「化石を発見すると、子どもたちは大喜びしてくれます。ツアーだけでなく、恐竜の化石を見つけるための発掘調査も行っています。もし恐竜の化石が見つかればそれを見に人がたくさん来て、まちおこしにつながると思うんですよ」

    ゲストハウス内においてあるチラシの重しは化石

    立川さんは、「恩返しがしたい」という想いでまちおこしをしています。

    「移住してきて、ここの人たちが受け入れてくれたから、こっちも頑張ろうという気持ちになったのかもしれません。恩返ししたい人。いっぱいいますよ」

    「ゲストハウスだったら行き先の提案だけで終わってしまうけれども、旅行業だったらツアーも組めて、いろいろなお店に参加者を連れて行くことができる。お互いに商売になる形で関わり合えて、お客さんにも喜んでもらえます。ゲストハウスはもちろんですが、いまは旅行にも注力していきたいと思っています」

    ゲストハウス 錦、錦トラベルのほか、小鹿野町地域振興協会や日本地底探検協会のスタッフ、地区の民生委員など、広範囲に活動している立川さんには、ゲストハウスとツアー企画だけでなく、大滝地区や近くの三峯神社など、様々な話を聞かせてもらいました。

    右から立川さん、奥さんの酉紀(ゆき)さん、同じ日に宿泊したみきさん。立川さんご夫妻の膝の上に乗っているのは、お子さん

    ゲストハウス錦では、立川さんに晩酌を付き合ってもらうことができます。一晩の休息はもちろん、お酒片手に宿泊すれば、ディープな話を聞けるかもしれません。

    店舗情報

    ゲストハウス
    ゲストハウス 錦
    埼玉県秩父市大滝138
    TEL:090-4432-8738
    MAIL:guesthousenishiki@gmail.com
    HP:http://guesthouse-nishiki.com/

    密な近所付き合いを楽しんでます—雑貨店「Sunny」の酉紀さん

    御花畑駅から徒歩2分ほどのところにある「Sunny」は、立川さんの奥さん、立川酉紀(たちかわ・ゆき)さんが経営している雑貨店です。白を基調とした店舗は清潔感がありつつ、外に4つも設置された看板が、なにやら面白そうな雰囲気を醸し出しています。


    店内に並ぶのは、肌への刺激が少ない石鹸やフェアトレード商品のカバン、秩父在住の作家によるアクセサリーなど、気持ちよく使えるものばかり。

    「もともとアパレルをやっていましたが洋服は季節とかサイクルがあるんです。雑貨なら季節を問わず取扱もできて、観光地である秩父のお土産になるものを売れます」

    秩父の作家の商品には、アクセサリーのほか木工や焼き物など、幅広く扱っています。なかにはお客さんが実は作家で、商品を置いてほしいとオファーされることもあるのだそう。


    酉紀さんは、東京出身で、大学卒業後にニューヨークへ行き、マンハッタンでアパレル業に就業。秩父へ来たのは、立川さんと同じで2013年のこと。

    「生まれてからずっと都会を体験してきたので、のんびりとしたところに住みたいな、という憧れがあったのかもしれませんね」

    とニッコリする酉紀さん。数多くの移住先を検討したものの、最終的には東京へのアクセスもよく、適度に落ち着いている秩父に落ち着いたのだそうです。

    お店の開く場所は、元ギャラリーの物件がすぐに見つかり即契約。その後はリノベーションして、お店として活用しています。

    秩父在住の作家・nijiさんのアクセサリー

    「雑貨だけだと気軽に立ち寄りづらいので、コーヒーも出すことにしました。カフェも兼ねていれば地元の人も立ち寄りやすい。お店の一角にはカフェスペースを設けて、寛いでもらえるようにしています」

    白を基調とした店舗の色に、カラフルなイスや商品が彩りを添えます。横に長い窓から陽の光が射し込んで、カフェスペースはとてもすがすがしく温かさを帯びています。ここでコーヒーを飲んだらどんなに気持ちのよいことでしょう。

    こちらがカフェスペース。日の光が暖かい

    ゲストハウス 錦の立川さんは、西武秩父駅と御花畑駅、秩父駅周辺にあるお店をまとめた「秩父まちあるきマップ」を年に1回以上の頻度で更新しながら作成しています。

    「ゲストハウスではよく手書きの地図を配布しているけれども、もう少し密に掲載するお店の人とか関われるような地図にしたいと思って、コメントも掲載しています。本当におすすめのお店を載せたいので、第1弾はとくに制作メンバーで意見を出し合って紹介するお店を選びました」(立川さん)

    酉紀さんももちろん制作メンバーの一員で、英語版への翻訳も手がけています。

    今発行されている秩父まちあるきマップは、第4弾目

    秩父に越してきて酉紀さんが感じているのは、昔の近所付き合いみたいなところがあるということ。

    「私自身こういうのを楽しんでいますが、人と人との付き合いがとても密で、おすそ分けをもらうこともしょっちゅうです。今日も、パンをもらったんですよ。そういうのが好きな人は、こちらへ引っ越してみたら良いと思います」

    店舗情報

    雑貨店
    Sunny
    埼玉県秩父市東町10-7
    TEL:0494-26-7200
    MAIL:info@sunny-bird.jp
    HP:http://www.sunny-bird.jp/
    営業時間:11時〜16時
    定休日:火、水曜日

    お客さんの生活の一部となる喫茶店を目指して―「喫茶 カルネ」の小川さん

    御花畑駅周辺には、魅力的なお店はいくらでもあります。そのうちのひとつが、「喫茶 カルネ」。

    小川雄大(おがわ・ゆうた)さんと智容(ちひろ)さん夫婦がカウターに立つこの喫茶店は、ファサードがすべてガラス張りで一瞬とまどいますが、なかに1歩入ってしまえば、温かみのある照明に木調の室内でとても落ち着く喫茶店が待っています。

    ここで出すコーヒーの豆は、数年熟成させたコーヒー豆「オールドビーンズ」です。

    「オールドビーンズは、生豆の状態で寝かせると、豆の水分量が下がります。すると、豆の甘みが増したり渋みが減ったりして、味にまろやかさが出てくるんです。抽出はネルドリップで行い、1リットル程まとめて点(た)てて、30分〜3時間ほど寝かせています。少し時間をおいたほうが、ブレンドした豆それぞれの味が調和してくれるて、落ち着きます。ワインをデキャンタージュするような感覚でしょうか」

    淹れたコーヒーはオーダーが入ってから小鍋で1杯ずつあたため、カウンターに並ぶカップの1つに注がれます。その飲み心地は、なめらな舌触り。刺す感覚がなく、ゆっくりと舌の上で転がしながら味わえます。

    ケーキとブレンドコーヒーのセット(800円)。ケーキは、ベイクドチーズケーキ、レアチーズケーキ、ガトーショコラ、フルーツケーキ、かぼちゃのプリンから、ベイクドチーズケーキをセレクト。ブレンドは、軽い口当たりの「ロア・ブレンド」とずっしり重めの「ケア・ブレンド」から選べる。ブレンド単品の場合は各500円

    本当に好きな人の間で伝達されていくような、オールドビーンズのあり方が気に入っている、という雄大さんは、お店づくりにもこだわりを持ちます。それは、「変わらないこと」を大事に、できるだけ手作りで、時間をかけて作ること。普通のことをコツコツとやって、いつ来ても同じものがある安心感と普遍性をお客さんに提供すること。

    「変わらないことを大事にしつつ、人が集まっているところにうちのコーヒーがあるといいな、という想いもあります。他のお客さんと話をしてもいいし、本を読んでいてもいいし、お店で思い思いに過ごすなか、カルネのコーヒーがそばにあることによって、より豊かな時間となったら。そういう景色を見たいと思います」

    常連さんと話に花を咲かせる小川さんご夫妻。カウンター内の壁には、雄大さんが集めた北欧のアンティークカップが並ぶ

    御花畑駅周辺にあるお店の大半は、18時頃に閉店します。カルネの閉店時間は22時。Sunnyの酉紀さんと「なぜでしょう」と話していましたが、4年前のオープン当初からずっと変わっていません。

    周りの他のお店に比べて遅くまでやっているのは、雄大さん、智容さんふたりとも「仕事や夕食のあとにコーヒーを飲みたい」と思ったり「お酒を飲まない夜の文化があったらいいな」と考えたりするから。最近では夜の常連さんも増えてきて、お酒の席とはまた違う雰囲気で盛り上がるのだそう。「覚醒の会、みたいな感じ」。昼と夜で2つの顔を持つ喫茶店、素敵だと思いませんか?

    「お客さんの生活の一部になりたい、繰り返し来てほしいと思います。でもそれって、言ってそうなるものでもなくて、お店がお客さんにとって居心地が良いものでないとまた来ようと思ってくれません。だからカップやBGM、インテリアなど、店内にポイントポイントをつくって、後は丁寧に仕事をしていくのが実を結ぶのだと考えています」

    取材中にも、常連さんが続々と訪れて、カウンターに座り賑やかにしています。電車までの時間でコーヒーを飲みに来たよ、という方もいるそう。雄大さんと智容さんの毎日の気遣いと気軽さの絶妙なバランスで作られるのだろうな、と感じました。

    「カルネ」の名前は、雄大さんのおじいさんとおばあさんがやっていたお店の名前が由来となっています。カルネとは、フランス語で「手帖」という意味を持つほか、メトロの10枚綴の回数券の名称でもあります。店内には、おばあさんから譲り受けた、カルネが飾られています。

    たくさんの人が行き交う様子を見守りながら、安心して立ち寄れる場所でいてくれる喫茶店。今度は、夜の顔も見に、行ってみたいと思います。

    店舗情報

    喫茶店
    喫茶 カルネ
    埼玉県秩父市番場町18-7
    MAIL:info@carnet-chichibu.com
    HP:http://carnet-chichibu.com/
    営業時間:10時〜22時(水・日のみ18時まで)
    定休日:木曜日

    変わらないこの山、川の姿を想像しつつ、まったりと営んでいきたい―「大血川渓流観光釣場」の吉田さん

    「名前はおどろおどろしいですが、大自然の中で釣りができます」と立川さんに勧めてもらったのが、ここ、秩父・大滝の「大血川渓流観光釣場」。

    釣りも楽しめるけれども、奥さんが打ったうどんが名物で、なかには、このうどんだけを目当てに訪れる人もいます。立川さん一家も、このうどんの虜なのだそう。

    ざるうどん(700円)。なんとも豪華な、天ぷら付き。天ぷらは季節に応じた山菜・野菜がメインで、このときは甘草やふきのとう、ニワトコ、菜の花などを揚げてくれた。うどんはこれまで経験したことがないようなコシと触感

    釣場にうどん? と驚きますが、この組み合わせは、オーナーの吉田真一さんのお父さんが始めたものです。

    「この釣場は、35年ほど前に父と母が始めました。ありきたりの食事でなく、何か山の味を出したい、と考えついたのが『うどん』のようです。自分で採ってくるものや近所の方々の畑から頂いたもの、山菜などを活かせないかと考えたのでしょう」

    「私は、秩父大滝の出身ですので多少、山のことは知っているつもりなのですが、都会育ちの家内が虫や獣を見て驚き、山の草木の季節の移り変わりに一喜一憂と、新鮮な毎日を送っています。」

    大学から実家を出てから土建業会社員として働いていた吉田さんは、2013年にお父さんが亡くなったのを機に、家業を継ぐことに。

    吉田さんが家業を受け継いだ後、魚の燻製がメニューに加わりました。

    このときは、ヤマメの燻製。イワナ・ニジマスもやっています。販売もしています(時価)

    吉田さん自らが切り出してきた山桜のチップで燻製しています。

    スモークがモクモク

    身がふわふわしていて、絶品。

    とても気さくで、快く接してくれた吉田さん

    釣場は、全長650m。本格的な渓流釣りを楽しめるストリームエリアではヤマメとイワナ、安全に釣りを楽しめる砂利場の管理エリアではニジマスが釣れます。

    釣りの料金は、ヤマメとイワナ1日が4,500円で、ニジマス1日が3,500円。そのほか、2時間と1時間のプランもあり、竿のレンタルやエサの販売もしています。ここでの釣法は、餌釣がお勧めですが、ヤマメとイワナのエリアでルアーやフライ・テンカラを使うこともできます。(場所等の関係で要相談)

    竿貸場から上流入場ゲートを望む

    ストリームエリア(ヤマメ・イワナ)では、お客さん1人ひとりにエリアが割り当てられ、最初に養殖している魚を放流してくれます。ニジマスの管理エリアも同様ですが、混雑時は時間放流(お客さんの人数により、時間で調整放流)のときもあるそうです。

    管理エリア(ニジマス釣り風景) 提供:吉田さん

    「放った魚のなかには、卵を生んで、自然孵化している個体もいて、川にいる個体数は全部を把握するのは難しいのですが、できるだけ自然に影響がないように営業したいと思っています」

    こちらは、ヤマメとイワナの釣場(上流側)提供:吉田さん

    広大な釣場の管理はとても大変そうですが、特に台風の後の復旧作業は本当に大変だといいます。

    「川の形がまるで変わってしまって、砂利が底に溜まったり、掛けてある橋が流されてしまうことも。去年は4回も台風が来たので、維持するのもなかなか骨が折れます。なので、手はできるだけ加えず、小さな足場などはすぐに撤去できるようにしています」

    台風の後はこんな感じになるのだそう(2018年8月に撮影)提供:吉田さん

    普段の業務でも、細かく川を見回りします。

    「たまに、根掛かりしたり、木にひっかかったりして切れた釣糸が残っています。そうすると、野生の生きもの釣糸に絡まる恐れがあるので、見つけたらすぐに撤去するのも私の仕事です」

    釣仕掛けの犠牲になったカワガラス(2014年9月撮影)提供:吉田さん

    この釣場はもともとの環境があってのもの。経営しているうちに自然と、山の神、川の神への感謝を感じるようになったと言います。

    「釣場を経営することによって、変わらないこの山、川の姿を想像しつつ、及ばずながら励むことしかできませんが、ゆったり、まったりと営みをしたいと思っています」

    魚、見えますか? と聞いてみると

    「あそこにいますよ。岩のそばに」

    吉田さんはすぐに見つけて教えてくれますが、私にはどうしても発見できません。やはり慣れが必要なのでしょうか。

    さて、魚はどこにいるのか(1匹写っているのを後日発見)

    「あれはミソサザイの鳴き声」「これはカツラの木」と釣場を案内してくれる吉田さんは、敷地の隣にある東京大学秩父演習林の協力員も務めています。秩父の自然や生きものについて興味を持ったら、ぜひ聞いてみてください。

    実際に、釣りもさせていただきました。私にとっては初めての川釣りです。竿を借りて、いざ出陣。

    糸の先に付けたイクラがなるべく遠くへ落ちるよう、スイングさせるように川へ投げ入れます。そのあとは、川のなかでイクラをときどき上下させながら、食いついてくるのを待つだけ。

    しばらくすると、糸が引っ張られる感触が。針が外れないよう、恐る恐る引き上げますが、手に伝わる振動がとても新鮮で、生きものとやり取りしているんだなぁと感動します。

    釣った魚は、1匹150円で吉田さんに焼いてもらえます。

    焼き魚はやや強めに焼いてます。

    起伏に富んだ釣場は歩いているだけでも楽しく、鳥の鳴き声や爽やかな空気に心もリフレッシュできます。食事もどれも美味しいので、滞在するだけでまるっと楽しめるはず。日常から離れたいな、と感じたときには、ぜひ訪れたい場所です。

    店舗情報

    釣場
    大血川渓流観光釣場
    埼玉県秩父市大滝5199-1
    TEL&FAX:0494-54-2411(夜間は0494-54-0247)
    HP:https://oochigawa-fishing.jp/
    営業時間:
    8時〜16時(3月、10月、11月)
    7時〜17時 ※放流は8時〜(4月〜9月)
    定休日:3/1~11/30まで無休(但し台風後等休業有:ホームページで要確認)

    ―――
    数珠つなぎでゲストハウス津々浦々について
    訪ねたゲストハウスの方に、おすすめのお店と次に伺うゲストハウスを紹介していただく連載です。
    今回は、ゲストハウス錦(埼玉県秩父市)のご紹介で訪問しました。
    次回は、CICACU(栃木県鹿沼市)にお邪魔します。お楽しみに!

     

    構成:松本麻美

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