出発前はわからないことだらけでした。慣れないキャンピングカーでの生活、新しい環境、言葉の壁、文化の違い…。実際に旅を始めてみると、バンライフは楽しいことばかりではなく、思うようにいかない日や苦労する場面もたくさんありました。
これまでの「普通」とはまったくかけ離れた、非日常感あふれるバンライフ。楽しみも苦労も盛りだくさんの毎日が、気づけば学びとなり、暮らすように旅をしていく中で、私たち自身も大きく変化していきました。
今回は、3年間の車中泊生活を通して実感した、5つの変化をご紹介します。
CONTENTS
1.【物欲がなくなった】「物」よりも、日常の小さな幸せを大切にするように

旅を始めてからは、物欲が驚くほど減りました。以前は東京で暮らしていて、毎月のように洋服や美容、外食や飲み代などの娯楽費にお金を使うのが当たり前。新しいものを買うことが、気分転換や楽しみのひとつでもありました。
しかし、キャンピングカーでの暮らしを始めてから、そうした出費が自然と減っていきました。というより、「使わなくても、こんなに楽しめるんだ!」と気付いたのかもしれません。
バンライフでは、美しい自然の中で車中泊したり、静かな朝を迎えたり、夕日が沈んでいくのをただ眺めたり、そんな何気ない時間が、以前よりもずっと豊かに感じられるようになりました。気づけば、「何かを買うこと」よりも、「どう過ごすか」「どこで過ごすか」を大切にするように。
日常のちょっとした出来事に幸せを感じられるようになり、価値観が変わったことで、自然と物にお金を使わなくなっていきました。
2.【ミニマリストになった】少ない物でも快適に暮らせると気づいた

キャンピングカーでの暮らしは、スペースも収納も限られています。その上、車の重量制限もあるので、持ち物も自然と厳選せざるを得ません。旅を始めたばかりの頃は、「これだけで本当に大丈夫かな?」と不安になることもありました。けれど実際に旅をしてみると、持ってきたものの中で、ほとんど使わない物が意外と多いことに気づきました。
「なくても生活できるじゃん」「むしろ、なくて困らない」なんて物ばかり。以前は「これは絶対必要!」と思っていた物でも、実は使わなかったり、ちょっとした工夫で代用できたりすることもあると気づきました。
意識してミニマリストを目指したわけではありませんが、暮らすように旅を続ける中で、「少ない物でも十分に快適に暮らせる」と実感するようになったのです。
物が少ないおかげで、狭い車内でもごちゃごちゃせず、自然と整理整頓された状態に。クリーンで、居心地のいい空間が保たれ、キャンピングカーがより“住みやすい場所”になりました。
3.【修理やDIYスキルが身についた】

バンライフを始める前、私たちは車やキャンピングカーについて、ほぼ知識ゼロの状態でした。修理やDIYの経験もなく、「壊れたらプロに任せるもの」と思っていたほどです。
けれど、中古のキャンピングカーで長く旅をしていると、どうしても不具合は起きます。そのたびに専用の修理工場へ持ち込んでいては、修理代も大幅に嵩んできます。そこで、思い切って素人ながら修理やDIYに挑戦することに。
もちろん最初は何もわからず、手探り状態。でも、そんな試行錯誤を繰り返すうちに、少しずつできることが増えていきました。今では、ちょっとした車の修理やメンテナンス、車内の簡単なDIYなら自分たちで対応できるようになりました。
「壊れる=不安」だったものが、まずは自分たちでやってみる!そんな前向きな姿勢と自信も、この3年で自然と育っていきました。
4.【何事も柔軟に対応できるようになった】

バンライフではハプニングやトラブルがつきもの。天候の急変、予定していた場所に泊まれない日、突然の車トラブル…。最初の頃は少し予定が狂っただけでも「どうしよう?もうダメかも…。」と不安で頭がいっぱいになることもありました。
今振り返ると、実際の問題以上に、頭の中で物事を大げさに、そして悪い方向に考えてしまっていたことが多かったように思います。「思い通りにならないのも旅の一部」と受け入れるようにし、もう少しラフに、そして「まぁ、なんとかなるさ〜」くらいの気軽な気持ちで考えるようになってからは、不思議と旅のストレスも減っていきました。
もちろん、今でも心配事はありますが、トラブルが起きても慌てず、その場でできることを考える。ダメなら別の選択肢を探す。そんな柔軟な考え方が身についたことで、バンライフはずっと楽で、心地いいものになりました。
5.【全て回ろうとしない】観光地から外れた田舎・自然を楽しむ

旅に出る前は、「この国に行ったら、ここは絶対外せない!」と、観光名所をできるだけ多く巡りたいと思っていました。けれど、いざ旅を始めてみると移動ばかりの旅や、常に人で賑わう観光地を巡る日々は、思っていた以上に疲れることがわかりました。
そんな中で心惹かれたのが、観光地から少し外れた田舎町や、自然の中で過ごす時間でした。あまり知られていない場所だからこそ、その土地の人々の暮らしぶりや、何気ない日常の風景に触れることができます。
フラッと立ち寄った、名前も聞いたことのない場所でこそ、ずっと心に残る絶景に出会えたことが何度もありました。今では、ベタな観光地へは行かず、田舎町や自然の中でゆっくり過ごす時間を大切にするように。焦らず、比べず、自分たちのペースで旅をすることこそが、旅を長く続ける秘訣だと学びました。
暮らすように旅をして、少しずつ変わっていった3年間

3年間のバンライフを振り返って感じるのは、日々の小さな積み重ねが、いつの間にか自分たちを大きく変えていたということです。
キャンピングカーでの暮らしは、非日常の連続です。完璧を目指すのではなく、その時々の状況に合わせて、旅のスタイルや考え方を少しずつ変えていく。その柔軟さこそが、バンライフを3年続けてこられた1番の理由かもしれません。
これからもヨーロッパ・キャンピングカー旅を続けながら、日々の発見などをこちらにシェアしていきますので、どうぞお楽しみに。









