東野登山隊が奥穂高岳・ジャンダルムにアタック!東野幸治さんと庄司智春さんに聞く登山の面白さ | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2026.01.09

    東野登山隊が奥穂高岳・ジャンダルムにアタック!東野幸治さんと庄司智春さんに聞く登山の面白さ

    東野登山隊が奥穂高岳・ジャンダルムにアタック!東野幸治さんと庄司智春さんに聞く登山の面白さ
    東野幸治さんを中心に庄司智春さん(品川庄司)、木村卓寛さん(天津)、椎葉宏治さん(番組ディレクター)で登山隊を結成。2019年からスタートしたドキュメントバラエティ番組「PEAK HUNT東野登山隊」の最新シリーズが完成しました。龍王岳、厳冬期の八甲田山を経て、ついに北アルプス穂高連峰、ジャンダルムへ。果たして、結果は!? 東野さん、庄司さんを直撃しました。
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    登山趣味の最高峰!格好いい山、穂高に挑戦!

    西穂高岳を望む東野登山隊(シーズン12・第2話)。

    ――ジャンダルムに登ろうとした理由は?

    東野:剱岳、穂高岳、槍ヶ岳と、日本でこの3つを登ったら、登山が趣味と胸を張って言えるということで。剱岳は登ったし(シーズン9に3度目の挑戦で登頂)、穂高は危険な感じがあって格好いい。成功すれば「真剣にやってんねや」って思われるかなと。もちろん真剣ですし、安全なルートではありますが、男性としてのアドレナリンが…。微量ですけど、ペットボトルのフタくらいの量ですけど、出るだろう。お笑い界に登山が趣味の人は少なく、穂高に登る人はなかなかいませんから、先に手をつけとかんとなと。

    庄司:東野さんの言う通り、従うだけです! 僕は体調不良で剱岳は参加出来なくて。だから、ジャンダルムを制覇したら剱岳も登ったことにして下さい、と交渉してます。許してもらえなそうな空気ですが。

    ――恐怖感はありませんでしたか?

    庄司:怖いですけど、練習でロープワークをやってみたら好きかもなあって。何かとチャレンジすることが多いので。

    東野:筋トレみたいに? 山対自分、みたいな。誰も助けてくれませんし、マネージャーが荷物を持ってくれませんしね。

    庄司:全部、自分でやるので。

    東野:それが楽しいんですけど。

    庄司:ちょっと危険な所も、お互いに励まし合いながら出来ました。一つひとつ超えていくのが実感出来て、こうした登山は自分に合っているなと。

    三つ峠での東野さんの練習シーン(第3話)。

    ――三つ峠でのロープワークの練習では、二人共すいすいとスムーズな動きで驚きました。

    東野:普段、トレーニングする時間はないんです。ただロープを使った懸垂下降などは、バラエティ番組の‟自衛隊一日入隊”でやったことがあって。慣れると、こんなラクなものがあんねや! って。ロープで体を固定するので、足を滑らせたら? という恐怖がない。なおかつプロの方がついてくれ、事故は起きない状態になっています。気持ちよくやれるし、ラクが出来て‟時短メニュー”みたいです。だから木村があんなに怖がっていたのは…。

    庄司:自己演出じゃないですか?

    東野:わかんないですよ。ほんまに怖がってんのか、カメラの寄りが欲しいのか。そこはナーバスなところやから聞けないですけど。…以前ある番組で、「高さの恐怖は最初の5分だけ。それを過ぎたら、脳は怖くなくなる」と聞いたことがあって。暗示かわかりませんけど、そう理解して冷静に対処する。仮に落ちたら大けがをするし、最悪は死ぬと分かった上で前向きにやる。過剰にビビる必要はないなと。怖いですか、庄司さん?

    庄司:楽しい!の方が強いです。それでキャッキャッしていると、観て下さる方が、「真剣にやれよ」と思われるかと心配ですけど。以前…東野登山隊に初めて参加させてもらった時、山の神様として、女性器を思わせるカタチの岩が祀られていると知って。

    東野:「女性器に入りま~す」ってふざけてました。最低ですね!

    庄司:僕も楽しく、「登山、余裕だな」と過信していて。すると先に岩穴に入った東野さんが、ずるずるずるずる~と。

    東野:追い出されたんです、女性器から。お前、ふざけんな! って。

    庄司:(笑)。それで僕は、咄嗟に東野さんを受け止めようとしたんです。野球をやっていたせいで、(ボールをキャッチするように)体を入れて。その手間で止まったので良かったですけど、後で東野さんから、「一緒に落ちてしまうから、ああいうときは受け止めようとしなくてええで」と。

    東野:2人で死ぬより、1人が死ぬ方が被害が少ないから。

    庄司:シビアですけど、山とはそういうもの、と最初に体感出来た。そんな愛のある言葉をいただきました。

    東野:僕もがらがらがら~って落ちて、うわほんまや、バチって当たんねんな、ちゃんとしなきゃ! と勉強させていただきました。山を登るとどうしても体力的にきつくなるので、はしゃぐことで疲れが取れたりするんですけど。

    庄司:プライベートで登山をしても、芸能界のゴシップの話をしていて道に迷ったりして。

    東野:はいはい。夢中になり過ぎて、20分くらい全然違う道を歩いていて。怖い怖い怖い、と必死に道を探しました。

    ――気をそらし過ぎでは!?

    東野:本当に。ケガがなかったので笑って話せますけど、真剣にしなきゃいけないと反省しました。

    登山中に起きる、「川名現象」とは!?

    西穂高アタック前にガイドの川名さんからレクチャーを受けた、東野さん、庄司さん、木村さん(第4話)。

    ――東野登山隊は2016年の富士登山から始まりましたね?

    東野:登山をやって10年ってことですか。

    庄司:へ~!

    東野:ノリとはいえ、あのときに始めてよかった。そうでなければ登山と向き合うことも、ジャンダルムという言葉すら知らなかったと思いますし。40歳を過ぎ、年齢を重ねておじいちゃんになっていくなか、体にキツイことをするのはどうだろう? そう思って始めたことを忘れるくらい、好きな趣味になってます。でも脚力や登る山のレベルは変らずで。冒険もしませんが、お世話になっているガイドの川名さんに「歩き方が良くなりましたね」と言われたので、少しは登山の歩き方になってきてんのかなと。

    ――登山をすると、心が清らかになると言いますが?

    東野:不思議なことに、登山中は清らかで。すれ違う人と、「こんにちは」と普通に挨拶します。道を譲るべきときはそうするし、「もうすぐ休憩場所ですよ」とボソッと言ったり。登山中はそうした言葉の掛け合いが喜びにもなるからそうしますが、エライもので街中だとそんな言葉は出てきません。

    庄司:東野さんがリーダーシップを取って登ってくれるので、それについていく感じです。東野さんは、「まだかいな。ほんまに、全然着かへんやんっ」みたいなイメージでしたが、そんなことは一言も言いません。登山中は休憩していても、誰よりも早くザックを背負って歩き出します。

    東野:いや東野登山隊を始めた頃は、川名さんが先頭を歩いていて。「あと5分で頂上です」というので5分後に時計を見て、「5分経ちましたけど。こんどから、嘘つくの止めてもらっていいですか? こっちは5分で計算して歩いてるんですから。その場しのぎの嘘は止めて下さい!」みたいなことをぶつぶつ言うてた時期もあったんです。

    庄司:僕が入ったとき、そんな東野さんはいませんでした。

    東野:脱却しまして。リップサービスで嘘をつく気持ちがわかるようになりました。それで疲れている人がおったら、「あと5分くらいよ」と言うようになった。そういうときは「あ。俺、川名になってるわ」と。

    庄司:そのことを‟川名”って言うんですね。

    東野:‟川名現象”。でもそれ、登山あるあるでしょ。ちょっと短めの時間で言うことが、疲れた人の希望になると。

    庄司:山小屋でも一般の方と積極的に話されたり、僕は東野さんの背中を見て、こういう風にやるんだ!って。

    東野:山小屋で、(帽子を目深に被って顔を隠す)こんなんおかしいでしょ。

    庄司:登山を通して、スタジオとは違う東野さんを知りました。

    東野:でも東京に戻るとまた普通に、(帽子を目深に被って)こうします。

    庄司:はははは。

    ――今回も登山中、天津さんが民謡を歌われましたね?

    東野:移住先の岩手での仕事がレギュラー番組があったりして好調みたいで。東京にいるときより声の張りが良く、自信がみなぎってるというか、ええ声が出てます。詩吟もやってらっしゃるしね。不思議なもので、山で民謡を聴くと癒されるんですよ。

    庄司:僕も(長渕剛さんの)「乾杯」を歌いましたが、あの場面、使われてましたか! 嬉しい。

    東野:誰かが歌うのを聴いても、疲れを忘れます。雄大な景色を見ながら聴くこともなかなかないですし。

    庄司:歌う側も元気が出る、「乾杯」にはそういうパワーがあります。

    東野:「乾杯」って、人に贈る歌じゃないの? 自分に‟乾杯”!? でも歌声が息抜きになって、スタッフさんまで顔が優しくなる。原始の時代から歌や踊り、お祭りで元気が出るのはDNAに刻まれているのかも。

    ――今回、新たな挑戦は?

    東野:ロープがないとなかなか歩けないところ、岩にしがみついて登ったり、降りたりしたのは挑戦で。あと久しぶりというのもあります。メンバーは忙しく、プライベートで登山へ行く機会がなかなかない。だから毎回ふくらはぎの筋肉量が劇的に落ちて! 足が細なったところから始まり、また筋肉がつくと。

    庄司:いつも事前に、トレーニングとしての登山をしてから本番に挑みますが今回は行けなくて。

    東野:収録前に低い山に行くんです。すると筋肉痛になり、その筋肉痛がとれ、それで本番! というのが調子いいので。でも今回は脚力より、高さへの恐怖心が問題で。事前にロープワークの練習に集まり、あーだこーだしゃべりながらやったので、まあいつもと変らずです。ときどき低レベルの話をしながら登るのがわれわれのスタイルで、安心して観ていただけるかと。それで下山したあとのお風呂が楽しかったり、だいたい焼肉を食べたりして毎回太って帰ってくるんですけど。

    庄司:行動食も食べ過ぎて。

    東野:腹ぱんぱん。素人の趣味登山として楽しくやっているので、みなさんも是非、地図や雨具の準備をちゃんとして、仲間と楽しく登山をしてほしいな~と。早く日本中に登山ブームが起きればいいのに。去年も言ってました? グルメドラマ「下山メシ」が放送されたり、(野生爆弾の)くっきー!軍団が高尾山に登っているという噂と、兆しはあるんです。銀シャリの鰻君が「兄さん、こんど連れていってください」と言ってたし。あとインパルスの板倉も。

    庄司:登山シューズを買ったらしくて。それだけで、興味あるの? と注目します。

    東野:45歳を過ぎると、男は登山に興味を持つのかも。やっぱ運動せなあかん、できれば目的があった方がいい。景色なんて、全然興味なかったですけどね。ないでしょ、そんなもん。でも紅葉とかキレイで。

    庄司:季節によって、山の景色は全然違いますから。

    東野:あと頂上から下を見て、ここまで上がってきたのか! と。

    庄司:達成感があります。

    東野:‟ここまで”ってロープウェイは使ってたりしますけど。それを自分の中で除外してますけど。

    ――最後に、番組の見どころを。

    東野:いよいよ東野登山隊が穂高に挑みます! いろんなアクシデントが起きます。いったいどうなるのか!? 是非観ていただいて、ちょっと登山を始めてみようかなと思っていただけたら嬉しい。自分も一緒に登っているような気持ちで、楽しんでください。

    庄司:今回は「(戸隠山の)蟻の塔渡り」や、危険なところにもチャレンジしてます。ドローンを使った美しい映像と共に構成されますので、是非楽しんでください!

    戸隠山の蟻の塔渡りシーン。

    「PEAK HUNT 東野登山隊 シーズン12~奥穂高岳・ジャンダルム編~」
    ・出演/東野幸治、庄司智春、木村卓寛、椎葉宏浩
    ・1月16日(金)~毎週金曜に1話ずつ配信/全5話

    【配信プラットフォーム】
    ・FANYチャンネル
    ・ひかりTVビデオパック「FANYチャンネル ビデオパック」
    ・Amazon PrimeVideo サブスクリプション「FANYチャンネルセレクト」
    ・Leminoチャンネル「FANYチャンネル」

    インタビュー写真/小倉一郎 取材・文/浅見祥子

    浅見祥子さん

    映画ライター

    映画ライター。『BE-PAL』(小学館)のほか、『田舎暮らしの本』(宝島社)などの雑誌、「大人のおしゃれ手帖」(宝島社)、「シネマトゥデイ」などのWEB媒体で映画レビュー、俳優&監督インタビューを執筆。10月発売の藤原大祐パーソナルブック「FeatT.」(ワニブックス)でインタビューを担当。

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