
最初のプロジェクトとして進めているのは、能登における被災地支援活動としてかかわった“美味しい非常食”「KNOTOメシ」の開発支援。
なぜJackery Japanが非常食の開発を支援しているのか?そして気になるKNOTOメシの味もレポートする。
Jackeryが非常食の開発を支援する背景とは?
アウトドアシーンはもちろん、車中泊や防災の備えとしても欠かせない存在となっているポータブル電源。Jackery Japanは能登半島地震が起こった2024年1月1日以来、インフラが不足している施設や避難所などに、ポータブル電源やソーラーパネルの無償提供をはじめとした継続的な被災地支援を行ってきた。その活動の中でJackery Japanが得た学びと気づきを活かし、これまでの防災のカタチをアップデートする目的で立ち上げるプロジェクトが「Jackery PLAY PARK」なのだ。
今回、Jackery Japanとともに、“美味しい非常食”の開発および販売を手掛けたのはクラフトフードブランド「ONE POT WONDER(ワン・ポット・ワンダー)」を運営するアーケードトーキョー。ワン・ポット・ワンダーは“本当に必要とされる非常食”をコンセプトに、非常時だけではなく普段から美味しく食べられる非常食を開発している。そして今回、開発された第一弾の「KNOTOメシ」はこちら。
タイ料理のトムヤムクンをオマージュした「ノトムヤムクン」

タイ料理のトムヤムクンをオマージュしたオリジナルメニュー「ノトムヤムクン」。能登において古来より続く保存食としての発酵食品の文化と、レトルト調理の殺菌技術を組み合わせることで、常温保存が可能となっている。
トムヤンクンの味のベースはナンプラーだが、ノトムヤムクンで使用されているのは「いしり」と呼ばれる石川県能登半島に古くから伝わる魚醤。そこに真空高圧調理したエビオイルと合わせており、子供から大人まで楽しめる優しいスープに仕上げた。

そして麺は新潟県上越市産の米粉で作ったフォー。ちなみにフォーの通常の茹で時間は6分から8分かかるので非常食にはあまり向いていないが、水を張ったボールに入れて1時間半(ぬるま湯なら30分ほど)つけてから茹でると、1分ほどで食べごろに。ノトムヤンクンもこの方法が推奨されている。
気になる「ノトムヤンクン」のお味は?
実はこちらの「ノトムヤンクン」、今回いち早く食べてみることができた。まずは水を張ったボールに入れて1時間半放置し、お湯で約1分茹でる。その間にスープを電子レンジで温め、付属のエビを入れれば完成。非常時で電子レンジが使えない時はもちろん、湯せんなどでスープを温めればよいだろう。

今回はトッピングとして青ねぎを入れてみた。トムヤンクンとしての相性を考えればパクチーを入れれば本格的な味になりそうだし、シソやバジルなどを入れても美味しそう。

気になる味はいしりとエビのうま味が口の中で爆発! フォーもコシがあってのどごしがよく、非常食とは思えないクオリティだった。トムヤンクンと比較すると酸味と甘みは強くないので、確かに子どもでも食べられそう。個人的にはもう少し酸味があったほうが好みだったので、たまたま冷蔵庫に入っていたすだちを入れてみたらいい感じに。

ちなみにこのオシャレなパッケージは能登町のグラフィックデザイナー・池崎万優さんが手掛けている。池崎さん自身も能登半島地震で被災されており、「心身ともに疲労困憊だったあの時の自分に、こんな美味しく元気のでる非常食があれば」という想いでデザインしたという。
「ノトムヤムクン」の販売開始は2025年11月中旬を予定で、ONE POT WONDERのオンラインショップで展開する。「Jackery PLAY PARK」のプロジェクトは今後も要注目だ。