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エギングって実は結構難しい!?
手軽に始められる反面、実際に釣果を得るのは意外と難しい釣りでもあるのがエギングです。今回はアオリイカを狙うエギングで釣果を出すコツを、釣りに臨む前段階と実際の釣りに分けて5つ紹介します。特にアオリイカの繊細なアタリを捉えるのは重要な要素になるので要チェックです。
実釣の前に……
ポイント選び

エギングをはじめ、あらゆる釣りにおいて特に釣果に影響するのが釣りをするポイントです。アオリイカは根(海底の岩礁帯)がある地形を好むため、海底が平坦な砂浜よりも、磯であったり大きな丸石が敷き詰められたゴロタ浜が適したポイントとなります。最近は地図アプリの解像感も向上し、海底の地形が透けて見える場所もあるので、簡単にポイントを探すことができます。
また、アオリイカが釣れた実績のあるポイントには、アオリイカが吐き出した墨が残っている場合があり(墨跡という)、初心者がポイントを見つける大きな目安となります。
※堤防や漁港では墨跡を残さないように、自身がアオリイカを釣り上げた際には墨を洗い流すようにしましょう。
釣りをする時間帯

釣りにおいてポイント選びと並んで大事になるのが時間帯で、特にマズメどきは外せない時間帯といえます。マズメどきとは朝と夕方に明暗が切り替わるタイミングで、魚やイカたちの食事のタイミングとされ活性(捕食行動などに対する魚のやる気)が上がったり、沖に潜む魚やイカも岸沿いに回遊してくるといわれています。
前述のポイント選びと重なりますが、真っ暗な時間帯に初めてのポイントに入るのは危険が伴うため、初心者の方であれば、明るいうちにじっくりポイントの下見ができてそのまま釣りに臨める夕方のマズメどきがおすすめです。
実釣でアオリイカを手にする!
キャストの飛距離を出す

キャストの飛距離が伸びれば遠くに潜むアオリイカにエギを見つけてもらうことに繋がり、角度を変えることで広い範囲を面で探ることもできます。キャストの飛距離を伸ばすコツはロッドの反発力を活かすことで、後方に十分なスペースを確保して大きくロッドを振りかぶり、エギの重さをしっかりロッドに乗せることです。
ロッドをシャクってエギをアオリイカにアピールする

シャクるとはロッドを上下に動かしてルアーに上下の動きを与えることをいいます。動作のコツとしては1回シャクるごとにリールをひと巻きする感覚を身に付けることで、都度ラインの弛みを取り除くことで大きくエギを動作させることができます。
また、あえてわずかにラインの弛みを作り、ロッドのシャクり速度が高まったタイミングでラインテンションがエギに伝わるようにすることで、キレのあるエギの跳ね上げを演出して強いアピール力を生むといったテクニックもあります。
注意点としては、シャクりすぎるとすぐにエギが浮き上がってしまい、海中のアオリイカに十分にエギをアピールできないこともあります。4回シャクったら4秒止める、キャストした距離の半分程度までエギが寄ったら10秒程度沈めてみるといった動作を織り交ぜることで海底付近に潜むアオリイカにもエギをアピールすることができます。
ラインのテンションでアオリイカのアタリを捉える

アオリイカのエギングで最も重要になるのが、繊細なアタリの感触を逃さないことです。アオリイカは跳ね回るエギを発見したのち、シャクリ動作を止めて漂っているところを捕食のチャンスであると食いついてきます。
魚と違い、触手を使って捕食するアオリイカは手元に明確なアタリが伝わりづらく、さらに違和感を感じるとすぐに放してしまうこともあるので、アタリを手元で捉えた上で的確なアワセ(ロッドを煽って針掛かりさせること)を入れることが釣果を得るカギとなります。
そんな繊細なアタリを手元で捉えるコツは、上記のシャクリ動作の直後にリールを適度に巻いてラインの弛みを取り除き、糸電話のようにしっかりとラインを張ってエギの重さをロッドで感じることです。
アタリの出方は様々で、触腕と呼ばれる長い触手でエギを叩くコツンというアタリや、触手全体でエギ掴むグ~ッという感触のアタリ、エギを掴んだままこちらに向かってくることでラインのテンションがフッと抜けるようなアタリなど様々です。

ベテランの釣り人でも全てのアタリを捉えるのは難しく、シャクり動作でアオリイカが食いついていたことに気付くということもしばしばです。初心者の方であれば怪しいと思った感触には全てアワセを入れてみて、アオリイカが食いついていなければそのまま3~5回のシャクり動作に繋げる、というローテーションで釣りをしてみると良いでしょう。
釣果を重ねてエギングの妙味にハマること間違いなし
アオリイカのアタリを捉えた瞬間の快感はなんとも言えず、その釣り味は妙味にあふれています。釣って楽しく食べても美味しいアオリイカの釣果を重ねることができれば、どっぷりハマること間違いなしでしょう!