シーバスルアーの金字塔「K2F」をご存じ? 扱いやすいのは122mmなのだ | 釣り 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

釣り

2025.10.25

シーバスルアーの金字塔「K2F」をご存じ? 扱いやすいのは122mmなのだ

シーバスルアーの金字塔「K2F」をご存じ? 扱いやすいのは122mmなのだ
星の数ほどの種類があるシーバスルアー。その中でも、金字塔とされるのが、タックルハウスの「K2F」です。今回はK2Fシリーズの中から、扱いやすいサイズ感の122mmモデルを紹介します。
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フローティングミノー

K2Fシリーズ2種
リップの角度を立てて潜航深度を抑えた「K2FMS」というモデルもある(奥)。

シーバスを狙うルアーにおいて、ミノーは主役といえる存在で、水に浮くフローティングタイプ、沈むシンキングタイプ、水と同じ比重に設定され浮きも沈みもしないサスペンドタイプがあります。

ミノーの特徴は、キャスト(ルアーや仕掛けを投げること)した後、リールを巻くだけでボディ前部のリップと呼ばれるプレートが水流抵抗を受け、自動的にルアーを一定の水深に潜らせたうえアクション(泳がせる)させてくれるという点です。

回遊を2時間以上待つことも珍しくないシーバスフィッシングにおいて、楽にルアーをアクションできることは大きな武器になります。今回紹介する「K2F122」は、そんなフローティングミノーというカテゴリーに属するルアーです。また、水に沈む比重に設定されたシンキングタイプの「K2S」というモデルもあります。

タックルハウス「 K2F122」

K2F122
荒れた海況ではトップバッターとなるルアー。

「K2F」シリーズの中で最も最初にラインナップされたのは「K2F142」というモデルで、そのサイズは142mmとシーバスルアーの中では大型で、重量もあるミノーに位置付けられます。

この大きなサイズはベイト(ターゲットの魚が捕食している小魚)が大きいときや、荒れた海で強いアピール力が欲しいときに有効です。そして、このような状況に遭遇しやすいのは港湾部や堤防などよりも、外洋に面した磯などになります。

「K2F142」はまさに磯のためにあるようなミノーで、大型ミノーが扱えるパワーのあるタックル(釣り道具)を使用して力強くキャストし、磯に潜む大型のシーバスを引きずり出すようなスタイルの玄人向けのルアーといえます。

そんなストイックな使用を想定した「K2F142」のコンセプトをそのままに、どこでも誰でも扱いやすくダウンサイジングしたモデルが、122mmの「K2F122」なのです。

風を切り裂くキャスト性能

波立つ海面
強い風に吹き晒されるフィールドでは無類の強さを持つ。

「K2F122」の最も大きな特徴はキャスト性能の高さにあります。本来、ルアーのアクションを考慮すればウェイト(ルアー内部のオモリ)は前方に配置した方が良いとされます。

タックルハウスのルアーに搭載されるK-TEN SYSTEMは、ウェイトをキャスト時には後方に移動させることで飛行中の姿勢を安定させ、着水後は磁力により前方に戻すことを実現した構造です。これにより、強い向かい風の中でも「K2F122」は飛行姿勢を崩すことなく、鋭く一直線に遠距離のキャストを実現します。

このキャスト性能の高さは河口やサーフなど飛距離が求められるあらゆるフィールドで、釣り人に恩恵をもたらします。

貫通ワイヤー

他者のルアーのアイ部分
現代の多くのシーバスルアーのアイ(フックを取り付けたりラインを結ぶリング部)は、それぞれが独立した部品になっている。

ルアーフィッシングでは、魚とのやり取りの最中に磯や岸壁にルアーをぶつけて破損するということも稀とはいえ、考えうるトラブルです。また、磯で不意にヒットすることもあるマダイをはじめ、シーバスの外道としてヒットしやすいクロダイなど、タイの仲間は顎の力が強く、ルアーを噛み砕かれるということもありえます。

「K2F122」のアイは前端から後端まで1本のワイヤーでできているため、万が一魚とのやり取りの最中にルアーのボディが破損したとしても最終的には魚を釣り上げられる強度を持っています。

大型フックを搭載

フックの比較
他社の120mmクラスのルアーのフックサイズを比較(手前が「K2F」)。

シーバスルアーでは針の掛かりやすさを重視し、フックを数多く搭載したものがありますが、その数が多くなるほどフック同士が絡みやすくなります。そのため、フック同士が接触しないようにフックを小型化する必要があります。

小さなフックでは大物がヒットした際にフックを曲げられたり、ときには折られたりして逃がしてしまうケースも多くありますが、「K2F」シリーズはフックの数を少なくした分大型のフックを搭載するつくりとなっているため、大物にも十分対応できます。

扱いやすいサイズ感の「K2F122」でも大物に対応する志は健在で、このサイズのルアーとしては異例ともいえる#2サイズのフックを搭載しています。

これで釣りたいと思わせるルアー

K2F
独立した部品を採用していることの多い目玉部分だが、「K2F」はペイントとなっており、クラシカルでどこか愛らしい見た目をしている。

そして、今回紹介した122mmモデルをはじめ「K2F」シリーズの最も大きな魅力は、これで釣りたいと思わせるルアーであることにあります。タックルハウスはシーバスルアーのパイオニアともいえる存在で、重心移動システムをルアーに搭載したのはタックルハウスが世界初であり、その登場は1980年代にまで遡ります。

当時、重心移動システム「K-TEN SYSTEM」を初めて搭載したのは「BKF140」というルアーで、現代のあらゆるシーバス用ミノーの先祖ともいえる存在です。「K2F」はその「BKF」の思想をそのままに、洗練しつつも大きくデザインなどを崩すことなく受け継いでいます。

シーバス
思い出に残るような大物はお気に入りのルアーで釣りたい。

このようなデザインであったりルアーが持つバックグラウンドなどから、漁ではなくレジャーである釣りにおいて最も大事ともいえる、「これで魚を釣り上げたい!」と思わせるのが「K2F」シリーズなのです。

お気に入りのルアーでシーバスを釣ろう!

ルアーフィッシングでは、魚を釣り上げることが容易なエサのようなルアーもあります。しかし、あくまで遊びであるルアーフィッシングでは、こんなルアーで魚を釣ってみたいといった遊び心も大事ではないでしょうか。「K2F122」はそんな遊び心を持ちながらも、魚を釣り上げる実釣性能も高い水準にある名作といえるでしょう。

志田 こうたろう

アウトドアライター 釣りYouTuber

幼少から釣りに触れていたものの、“趣味としての釣り”をするようになってからは12年。 子どもたちの成長と共に少なくなる一方の釣行を可能な限り有意義なものにしようと奮闘中。 夏は特に好きな鮎の友釣りで川に入り浸る。クルマ好きで国家2級自動車整備士。

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