
今回はキャンプで役立つロープワークの中から、長さ調節可能な止め結びと自在結びをご紹介します。
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長さ調節できる紐の結び方を知ろう!

キャンプを始めたばかりの頃は、テントやタープを張ったり荷物をまとめるなど、やることが多くなれるまで大変です。
そんなキャンプで行う作業効率を上げ、快適に過ごせるために欠かせないのがロープです。
ロープワークと聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、シンプルで覚えやすい結び方がたくさんあり、かつ実用性も高いんです。
今回紹介する「長さが調節できる紐の結び方」は、キャンプでの使い道が非常に多く、一度覚えてしまえば、キャンプの快適さをぐっと引き上げてくれます。
テントやタープを張ったり、地面に触れないよう道具を吊るすために紐を張ったりと、活用方法は様々です。
今回は、数あるロープワークの中でも実用的で、長さ調節に優れた「とめ結び」と「自在結び」の2つに焦点を当てて解説します。
それぞれの結び方の手順から、注意点、具体的な活用方法まで紹介するので、ぜひ実践してみてください。
とめ結びの結び方
とめ結びは握り手を作ったり、結びが解けないように末端に結ぶといった基本的な結び方です。
この止め結びを応用することでサイズ調整できる輪っかを作ることができます。
大きさを変えることで様々なポールやアイテムに繋げることができ、結び方もシンプルで活用しやすいのが魅力です。
結び方①

まず紐の先端で輪を作ります
結び方②

次に輪の上から紐を通します。
結び方③

キュッと結んで完成です。
とめ結びの注意点
紐の素材によっては、結んだ後に輪っかがズレてしまったり、解ける可能性があります。
滑りやすい素材は避け、しっかり摩擦がかかる紐を選びましょう。
とめ結びでサイズ調整する結び方(まとめて解説)

まず紐をUの字にした後、途中に止め結びをして締めれば完成です。

紐の片側を動かせば簡単に輪のサイズが変わります。
自在結びの結び方
自在結びは、とめ結びと同様に長さの調節が可能で、特にテンションをかけたいときに便利な結び方です。
自在結びの最大の魅力は、結び目がスライドして長さを調整できる点。
テントやタープの張り綱など、常にピンと張りたいときに真価を発揮します。
結び方①

はじめに固定したペグやポールに、ひと結びと呼ばれる輪っかの中に紐を通す結びをします。
結び方②

数十センチ離したところで再度ひと結びします。
結び方③

最後にもう一度ひと結びをかけ、完成です。
結び目をスライドさせることで張りを調整することができます。
自在結びの注意点
基本的なポイントとなりますが、それぞれの結び目はしっかり締めておきましょう。
自在結びは常にテンションがかかるので、それぞれの結びが緩いと自在結びが十分に機能しない可能性があります。
長さ調節できる紐の結び方でプロキャンプ!
いかがでしたか。テントやタープを張る際には長さ調節が可能な結び方が便利です。
自在結びは特別な金具を必要とせず調節ができるので、荷物の軽量化にも貢献します。
また止め結びは木々やポールのサイズを気にすることなく結んだりと、様々なシーンで活用できます。
長さ調節できる結び方に挑戦して、キャンプを快適に過ごしましょう。