スロベニアからアドリアモービルのトレーラー「アクション391PH」がやってきた! | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2025.09.05

    スロベニアからアドリアモービルのトレーラー「アクション391PH」がやってきた!

    スロベニアからアドリアモービルのトレーラー「アクション391PH」がやってきた!
    キャンピングカーの達人、伴 隆之が注目モデルをレビュー! 今回はスロベニアの老舗キャンピングメーカーが作るトレーラーを紹介。

    キャンピングカーの達人、伴 隆之のニューモデルレビュー

    今年で創業60年! スロベニアの老舗キャンピングメーカー「アドリアモービル」

    ADRIA「ACTION 391 PHI」。全長×全幅×全高:5940×2190×2630mm、就寝定員:4人。

    今回はスロベニアに本拠を置くアドリアモービルのキャンピングトレーラー「アクション391PH」を紹介しようと思います。とその前に、ヨーロッパでもドイツやイギリスなどに比べてスロベニアと聞いてもどんな国なのか、いまいち分からない方もいると思います。

    少し説明しておくと、スロベニアはヨーロッパ中南部に位置しており、面積は日本の四国とほぼ同じ約2万平方kmで、人口は札幌市とほぼ同じ約200万人。国土の約6割が森林のため自然豊か。産業では製造業が盛んで、自動車部品や産業用ロボットなどをEUへ多く輸出しています。

    アドリアモービルは1954年創業の自動車メーカー「IMV」が起源で、オースチンのライセンス生産をしていましたが、1965年にオリジナルのトレーラー「アドリア375」を世に送り出し、アドリアというブランドが創設されました。

    今年で60周年を迎えたアドリアモービルはさらに成長し続けており、生産台数は累計60万台を超すほど。2017年からはヨーロッパの大メーカーのひとつ、クナウス・トリガノグループの一員となっています。

    そんなアドリアモービルの日本正規代理店である「デルタリンク」は、2008年より正規輸入販売を開始。その実績は17年以上で、長きに渡って国内ユーザーをサポートしています。

    それではさっそく、車両のほうをチェックしていきたいと思います。

    外遊びの基地にぴったりのサイズ感と斬新なスタイル

    ラウンドしたリアデザインが個性的で愛らしさも感じる。

    アドリアのキャンピングトレーラーは、高級ラインである「アステラ」、「アルピナ」やミドルラインの「アドーラ」「アルテア」、エントリーラインの「アビバ」「アビバライト」がありますが、新たに登場した「アクション」シリーズはデザインからして他のモデルとは異なり、独創的なデザインを採用しています。それは、そもそもこのモデルが軽量かつスポーティでアクティビティ好きな人に向けて作られているから。

    エクステリアを見てみると前後バンパーとサイドスカート部分がSUVによく見られる樹脂製になっており、軽量さと柔軟性だけでなく、見た目でもアクティブさを演出しています。さらに特徴的なのがリアのデザインで、ひと目でアクションだと分かる曲面ボディを採用しています。

    ボディは全長6mを切る欧州ではコンパクトサイズで、日本ではコンパクトまでとは言えないものの人気のある扱いやすいサイズとなっています。車両重量は1045kgのため、けん引免許は必要になります。

    それではルームツアーの方に移りましょう。

    リアキッチンのレイアウトにより車内は開放的

    撮影のためパノラマウインドウのシェードを閉めているが、3面にも窓があるため、開放感は抜群。
    パノラマウインドウは開閉はもちろん、シェードや網戸も備わる。窓を開ければ爽快!

    リア寄りにあるエントランスから車内へと入ると、後部にはキッチンとトイレ&シャワールーム、中央に二の字ソファのリビング。前方は引き出し式のハイマウントベッドを配したレイアウト。

    後部に水まわり設備をまとめたことで中央から前方にかけてすっきりしており、ベッド上部のパノラマウインドウも相まって、サイズに対してもより開放的な空間になっています。また中央をリビングスペースにすることで、ベッドとキッチンどちらにもアクセスがしやすいのも魅力。

    おまけにベッドはハイマウントタイプでスッと台座を引き出して展開ができるほか、リビング部分を展開すれば計4人の就寝に対応。2人での利用であれば、リビングをそのままハイマウントベッドを利用すればいいので手間もかかりません。

    さらに、ベッドのマットレスには吸放湿性が高く、雑菌の繁殖がしにくいテンセルを採用しているのもポイント。ハイマウントベッドを採用する理由はベッド下の空間を大型収納庫にできるためで、自転車をはじめ、趣味や遊び道具がたっぷり収納できるのもこのアクションならでは。

    インテリアはナチュラルウッドの家具とホワイトの壁や天井、グレー調のソファ&ベッド生地によりシンプルで飽きのこない空間。エントランス脇のキャビネットをはじめ、シャワー&トイレルーム、140L大型タワー式冷蔵庫を装備するなど、キャンプはもちろんのこと、釣りや自転車など遊びに出かけた際の基地として快適に過ごせること間違いなし。

    見た目の斬新さをはじめ、移動式基地にぴったりのトレーラーでした。価格は462万円から。

    リア寄りのエントランスで、入ってすぐ左手にキッチンを配置。キッチンはフタ付きの3口コンロを内蔵し、天板はシンク部を除き、幅89×奥行き54cm(最大)を確保。
    キッチン手前の壁部分に窓と収納棚・収納庫を搭載。ダウンライトも装備。
    最新のタワー式冷蔵・冷凍庫は145Lで、長期の旅でも安心の大容量。
    トイレ上部には跳ね上げ式の洗面台も装備。洗面鏡の内側は収納スペース。
    温水ボイラーにシャワーも装備しているので、冬も快適にシャワーが使える。
    ハイマウントベッドは幅2050×奥行き1560mmで、大人2人でも余裕のサイズ。頭上高もあり圧迫感は少ない。
    リビングをベッド展開すると幅2050×奥行き1210mmのベッドサイズ。
    ハイマウントベッド下の大型収納庫。自転車をはじめ趣味の道具もたくさん載せて旅に出かけられる。
    車両中央部にはダウンライトとルーフウインドウも搭載。通気性や採光性はとてもいい。

    問)デルタリンク

    伴 隆之さん

    編集者・ライター

    大学卒業後、自動車専門誌の編集者として勤務し、その後独立。1999年から2年ほどカリフォルニアに住んでいたこともあり、アウトドアと旅が趣味。ニュージーランドでのキャンピングカー旅が特に好きで南北計4回ほど走破。現在は旅やキャンピングカーを中心にアウトドアやオートバイなどの誌面や動画を製作。愛車は1967年式イノチェンティ・ランブレッタと日産エルグランドをベースに自身で製作した車中泊カー。他誌にて全国のRVパークを巡り、その魅力を紹介中。

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