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カセットコンロの国内トップメーカー「イワタニ」
カセットコンロ・カセットボンベの国内シェアトップメーカー、岩谷産業株式会社(イワタニ)。1930年の創業後、90年以上に渡り、家庭用から工業用まで多くの商品を販売してきた。その実績から、1960年の東京オリンピックの聖火へのガス提供、宇宙ロケットへの液体水素提供なども行なっている会社だ。
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人気のカセットコンロ「カセットフー タフまるJr.」

イワタニの「カセットフー“タフまるJr.”」は、2024年に売れたバーナーランキング第5位の名品!
燃焼に必要な空気は通しても風は通さない“ダブル風防ユニット”を搭載。コンパクトでも耐荷重は余裕の10kgで、8インチまでのダッチオーブンで調理を楽しめるスゴイやつだ。
圧力感知安全装置などを搭載しておりアウトドアだけでなく自宅ダイニングでも使えるのも人気の理由。
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「タフまるJr.」の魅力とスペックを解説

読んで字のごとく、ダッチオーブンも置けるタフなつくりが人気のイワタニ「カセットフー タフまる」。「タフまるJr.」は、性能はそのままにサイズダウンした、ソロキャンプやおうちキャンプで手軽に使える小さいサイズのモデルだ。
特徴は、持ち運びや収納を重視して小型化したところ。サイズは約28.6×19.25×12.2cmで、従来モデルの約60%の小型化に成功。ソロキャンプや少人数での食事にちょうどいい。

小さくしても、耐久性は変わらず。アルミダイキャスト製のスタンドを使用し、耐荷重は約10kgをマーク。本体重量は約1.6kg、ケース込の重量は約2.5kgで、こちらも従来モデルと比べて本体や約66%、ケース込みで約69%軽量化した。


ダブル風防ユニットと多孔式バーナーも従来品から受け継ぎ、風が強い屋外でも安定した火力で調理可能。最大発熱量は約2.3kW(2,000kcal/h)で、最大連続燃焼時間はイワタニ カセットガスおよびパワーゴールドを使用して約102分と長く使える。


さらに、本体を収納する専用キャリングケースも付属。また、オプションのマルチプレートとジュニアたこ焼きプレートが使用でき、幅広い調理に対応できるのも嬉しいところ。

Iwatani(イワタニ) カセットフー タフまるJr.
ダブル風防ユニットで風をシャットアウト。耐荷重10kgで、テーブル上でもダッチオーブン料理が楽しめる! 専用キャリングケースも付属し、携行もラクチン。
●サイズ:286×193×122mm
●ケースサイズ:320×252×135mm
●重量:約1.6kg
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実際のキャンプでの使い心地は?「タフまるJr.」をレビュー!

キャンプで使うバーナーと比べて、カセットコンロはとにかくサイズが大きいことが一番の欠点であったが、こちらはその難点をクリアし、なおかつスタイリッシュなカラーリングに仕上げている。では、同製品の特徴を細かくチェックしていこう。



二重の風防で風をシャットアウト

タフまるシリーズの一番の特徴は、風からしっかり炎を守る二重の風防構造。外側だけでなく五徳にも風防が付いている一方で、点火に必要な最低限の空気は下の隙間から入るようになっているので、途中で消える心配はない。

風防がしっかりしていると洗うのが大変と思う人もいるだろうが、その心配は不要。風防部分だけごそっと取り外せるので、本体は洗わず、風防だけを丸洗いすれば完結。手軽さも魅力なのだ。
多くの炎口で炎が消えにくい


タフまるは多孔式バーナーと呼ばれる、炎口をたくさん設けたバーナーヘッドを採用。これによって火足が短くなり、風の影響を受けにくくし炎が消えにくくした。
また、炎が消えにくくなった恩恵として、屋外でもとろ火にできるので、調理の幅が広がったのだ。
重いものも載せられる耐荷重

こんろの4か所にはアルミダイキャスト製のスタンドが付いており、耐荷重は約10kgとダッチオーブンも置くことができる。
ただし、鍋類は上面の内径が20cm以下を推奨しているため、あまりにも大きいものは使用不可。ダッチオーブンは8インチが目安となっているので注意しよう。
どんなものが置けるのか試してみた
サイズが小さくなったらどのようなものが載せられるのか、ひと通り使える道具を上に載せてみた。まずは0.6Lの小型やかん。ジャストサイズと言っていいほど問題なく載せられる。

次に、焚き火の炎で沸かすことの多いケトルはどうだろうか。こちらも問題なく使用できた。バーナーヘッドの大きさもちょうどよく、試した際は風がなかったこともあり、半分ほど水を張って最大火力で温めたところ、数分で沸騰した。

最後に、大型のクッカーはどうだろうか。人気のSOTOのクッカー大は直径約19cmなので、こちらも問題なし。

一方で、フライパンやスキレットはどうなのかというと、たとえば鉄フライパンで有名なタークだと2号でギリギリ、スキレットの王道であるロッジだと8インチでジャスト。大人数向けのものより、ソロからデュオくらいの少人数向けの調理道具が良さそうだ。
カセットガス選びは重要
個人的に気になったのは、カセットガスの選び方。コンビニなどでも売られている250gのイワタニカセットガスを付けてみたところ、1/3ほど外にはみ出た。使用には問題ないが、人によっては気になるところもあるだろう。

ワンサイズ小さい120gの「イワタニカセットガス ジュニア」はちょうど収まるが、250gのほうの連続燃焼時間は約102分、ジュニアは約45分と半分以下の時間になる。価格は一緒なので、その点でどちらを選ぶかに悩むだろう。
ひと言付け加えると、こちらは純正のカセットガス向けに精密に作られているため、他のメーカーのものを使用することが避けるようにしよう。
少人数キャンプもしくは少量の料理に最適なコンロ

大人数のメインコンロとしては少し頼りないかもしれないが、少人数でのキャンプやサブコンロとしては大活躍すること間違いなし。筆者としては、ソロキャンプが多いためこのサイズ感のものを探しており嬉しい限りだ。
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専用のアウトドアケースも便利!

イワタニカセットフー専用のアウトドアケース「イワタニカセットフー“タフまる Jr.”専用アウトドアケースII」は、イワタニカセットフー「タフまる Jr.」本体と、イワタニカセットガスや小物が収納でき、肩にかけて持ち運べる。
岩谷産業の監修のもと、バッグ製造販売メーカーのバイタルジャパンが商品化。おしゃれで、使いやすいデザインに仕上がっている。バーベキューなどのアウトドアシーンで大活躍しそうなアイテムだ。
2段で本体と分けて収納
ケースは2段構造。上段と下段はファスナーで仕切られていて、ファスナーを開ければ、上段と下段の両方を一度に見渡すことができる。
上段は、面ファスナー式の仕切りで自由にレイアウトができ、イワタニカセットガス3本組やトーチバーナー、クッカーなども収納できる。そして、下段にはタフまるJr.本体がぴったりと収納できる。ごとくを押さえる面ファスナー付きなので、運搬中も揺れることなく安心だ。



バッグの内側生地にもこだわり
上段の底面素材には PVC(ポリ塩化ビニル)が使われていて、汚れてもサッとふき取ることができる。また、側面の芯材や天面には、不燃ではないが、燃えにくい難燃加工生地を採用。


持ち運びに便利なショルダーストラップ
脱着が可能なショルダーストラップを追加。両手を塞ぐことなく、アウトドアケースを肩にかけて持ち運ぶことができる。


Iwatani(イワタニ) カセットフー タフまるJr. 専用アウトドアケースII
●サイズ:幅32cm×高さ25cm×奥行25cm
●重量:約1.6kg
●容量:上段約7L、下段約13L
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