そしてSOTOといえば、ストーブ(バーナー)が代名詞的存在。ここではCB缶液出し式ストーブの「トレックマスター」を紹介したい。アウトドアで活躍すること間違いなしの逸品、本誌付録と併せて愛用品に加えよう!
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トレックマスター ¥12,870(写真のCB缶は別売りです)
アウトドア用ガスストーブの燃料といえばOD缶だった。その通念を覆したのが、SOTOの名作「レギュレーターストーブ(2008年発売)」というモデルだった。低温時に火力低下を起こしやすいCB缶を燃料とするものの、独自のガス圧調整器を搭載することで弱点を補填。いまや多くのキャンパーに愛用される燃焼器具となった。
そして2025年5月、SOTOから新たなCB缶仕様ストーブが発売された。それが「トレックマスター」だ。
何が違うかといえば、従来の気化出し式に対し、新作は〝液出し式〟であること。気化出しは、燃焼し続けると気化熱で燃料缶が冷やされて徐々に火力が低下する(ドロップダウン)が、液出しなら燃料缶が冷えることなく連続燃焼しても火力低下することがほとんどないのだ。
また、プロパン、イソブタン、ノルマルブタン配合のCB缶を使っても、気化出しは沸点の低いプロパンから先に気化されて燃焼してしまう。一方液出しは、つねに変わらぬガス配合率の燃料がバーナーに排出される。だから、氷点下でも安定した火力で連続燃焼することができる。
寒くなるこれからの季節、高所や氷点下での湯沸かしや調理には、「トレックマスター」と「CB TOUGH」の組み合わせが最強だ!
※OD缶はアウトドア用のガス缶、CB缶はカセットコンロなどにも使われる家庭用のガス缶。
点火直後

点火30分後

氷点下(実験室内の温度/マイナス3〜マイナス9度C)でトレックマスターを30分間連続使用する実験を敢行。見てのとおり、30分後も点火直後と変わらない火力で燃焼している。さらに同条件下で500㎖の水(4〜5度C)を沸かす実験では、点火直後の火力で沸騰まで7分38秒、30分後の火力でも7分53秒! これこそがトレックマスターの真価だ。燃料はCB TOUGH 125を使用。
㊧CB TOUGH 220 ¥495
㊨CB TOUGH 125 ¥440

イソブタン、ノルマルブタン、プロパンのうち、圧力の高いプロパンの配合率を高めたCB缶。容器は耐圧性を高めてあり、液出し式のトレックマスターとの相性はバッチリだ。
問い合わせ先/新富士バーナー TEL:0533(75)5000
※構成/坂本りえ
(BE-PAL 2025年12月号より)







