3 空気の薄さで生じる高度障害とは?
体質によっては標高2000mでも症状が現われてくるのが、高度障害。酸素が薄いために起こる高山病の初期症状で、息苦しさに加えて、心臓はドキドキ、そして頭が痛くなってきます。この症状は性別や体力のあるなしには関係なく現われるものの、ゆっくりと体を慣らしながら登ると軽減されます。だけど、無理は禁物。最悪のときはあきらめて下山するほうがよいでしょう。缶に密封された携帯酸素を吸うと症状は和らぐので、余裕があれば持参するのも一手です。
4 山の直射日光は強烈。紫外線と熱中症対策を
標高が高い場所はもともと紫外線が強く、さらに空気も澄んでいるために、過度な日焼けが起こりがちです。日焼け止めはもちろん、サングラスやツバが広い帽子をかぶって、紫外線から体を防御しましょう。また富士山は寒冷だといっても、直射日光を浴び続けながら長時間歩き続けていたり、標高が低い場所に下りてきたりすると、今度は反対に熱中症になる恐れも。帽子には通気性が高い素材のものを選んでおくと頭部が蒸れず、熱中症の予防には効果があります。