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    2025.02.14

    EV充電もできる!ニチコンが発表した家電用蓄電システム「トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6」って?

    EV充電もできる!ニチコンが発表した家電用蓄電システム「トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6」って?
    物価高や環境配慮の観点から、家電用の太陽光パネルと蓄電池が注目されている。大手電力メーカーが続々と新製品が発表されているが、1950年にコンデンサ製造から始まったニチコンが、この度新しい蓄電システムを発売。新製品発表会の内容を紹介する。

    家計、防災に安心の家庭用蓄電システム

    新製品

    トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6

    今回の発表会でお披露目された「トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6」シリーズは、太陽光発電、蓄電池、EVの3つのエネルギーを直流(DC)でコントロールするシステム。パワコン(=変換器、ES-T5/T6)、蓄電池ユニット(ES-BSM、ES-BSX、ES-CSM、ES-CSX)、V2Hスタンド(=EVなどで蓄えた電気を家庭で理由する機器、ES-PL1)の3つの総称してトライブリッドとしている。

    従来、エアコンや冷蔵庫といった大型家電は交流(AC)が主流だったが、それをすべて直流にすることで高効率に送電できるようになった。

    トライブリッド蓄電システムが生まれた背景

    同商品を発表するにあたり、「物価高」「太陽光発電の義務化」「EVシフト」といった社会的背景に加え、ゲリラ豪雨や台風の巨大化、さらには地震などによる停電が高まり「災害リスク」に備えるのが必須となっている。

    そうした中、いかに家計の負担を減らし、今後起こりうる災害リスクを回避して生活を送れるか、という観点から生まれたのがトライブリッド蓄電システムだ。

    トライブリッド蓄電システムを採用するメリット

    新製品

    EVからV2Hポッドを経由して電力を供給。

    このシステムにより、大きく3つの暮らしを実現できると説明していた。

    ポイント①:電気代を最小化

    蓄電池ユニットは、単体7.4kWと増設ユニットを追加した14.9kWの2種類があり、個人差はあるが、年間20万円前後の電気代がかかる家であれば単体だけで年間ほぼ0円になるとのこと。

    加えて、蓄電池だけではまかなえなかった電力は系統電力(発電所から供給される有料の電気)から引っ張ってきたが、新商品ではこれを使用しない設定ができる。同社が考えた造語で“家有家消”というものがあるが、まさにそれを実現したシステムなのだ。

    ポイント②:ガソリン代を削減

    見るみるうちにガソリン代が上がってきている昨今。郊外ではガソリン価格が1リッター200円を超えるところも出てきており、家計を圧迫する一方。EVやPHEVといった電気を使った自動車が注目されているが、家で給電するとかなりの電気代がかかってしまう。

    今回の新製品なら、日中に太陽光発電で生まれた電力を蓄電池ユニットに貯め、帰宅したら蓄電池ユニットからV2Hスタンドを通してEVやPHEVを充電。車を使わない際は太陽光発電から直接EV充電できるので、ガソリン代はほぼ0円で済む。ちなみに、普通充電より約3倍の高速充電ができるハイスピード拡張充電機能も備え、急に運転する必要が出た際にも安心だ。

    ポイント③:最大約3日分の電力を保管

    近年は、避難所による感染症リスクやペットなどの受け入れ不可などの観点から、被災した際には在宅避難を進める自治体が増えている。そうした際に、備蓄品も重要だが電気も大事な要素となる。

    一般家庭で使用される電力量が1日430kW/hとされており、その場合、蓄電池とEV電池を備えておくと最大3日分の電力を持つことができる。EVからの電力供給にはV2Hスタンドが必要となるが、3日保てばおおよそのライフラインが普及するとされており、災害時に大活躍だ。

    発売は2025年秋、課題もあり

    新製品

    3つのエネルギーをコントロールする「トライブリッドパワコン」。

    今回の発表会で登場した「トライブリッド蓄電システム ESS-T5/T6」は、従来品とのシステム整合や調整が必要のため、過去の製品を使っている人が新製品に乗り換えるのは現時点で難しいとのこと。今後の課題と語っていた。

    トライブリッドパワコンは¥1,500,000〜、蓄電池ユニットは¥1,900,000〜、V2Hスタンド&ポッドは¥1,900,000とかなり高額だが、あくまで希望小売価格のため、詳細は販売店に委ねられる。

    太陽光発電と蓄電池のニーズが高まる中、トライブリッド蓄電システムが今後どのように展開するのか注目したい。

    ニチコンの公式ページはこちら

    小川 迪裕

    『ロウホウ』代表

    アウトドア&ファッションメディアの編集者、ライター、コンテンツディレクター。雑誌、WEBメディアの編集と執筆に加え、ブランドのホームページやブックレットの製作も行なう。愛車はトヨタ・ランドクルーザープラド(通称・95プラド)。愛犬のジャック・ラッセル・テリアとともに、家族で北海道を旅するのが今の夢。

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