日帰りや1泊2日ほどの登山には、30L前後のバックパックがちょうどいい! 人気アウトドアメーカーや、注目のウルトラライト(UL)系のブランドなど、各社がチカラを入れているクラスです。重量で選ぶのもヨシ、ポケット位置などの使い勝手で選ぶもヨシ。自分にあったバックパックを見つけましょう!
人気のリュック・バックパック!売れ筋ベスト6
これから山登りを始める人にオススメしたい、定番のリュック・バックパック6選です。どの製品も庫内の大きさやポケット位置、背負ったときのフィット感などに工夫が設けられており、安心して利用することができます。ハイキングはもちろん、日帰り登山や1泊2日の山小屋泊にも便利です。
オスプレー(OSPREY)
ストラトス36(STRATOS 36)
背面長調整とシームレスサスペションで背負い心地を追求したモデル。背面は汗の抜けがいいメッシュ仕様。パックの正面には素早く内部にアクセスできるジッパーポケット付き。
実際背負ったときの抜群のフィット感が好評。日帰りから山小屋泊と、幅広いシチュエーションに対応してくれるのがヒットの理由。
ミレー(Millet)
サースフェー30+5(SAAS FEE 30+5)
摩擦や引き裂き強度に強いコーデュラナイロンを採用。生地が強く、体型に合わせてサイズを選べるのもいい。
ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)
BCヒューズボックス(BC Fuse Box)
パッド付きスリーブや取り外し可能なオーガナイザーも付属。通勤、通学まで使え様々なシーンで活躍する。
ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)
クーリー25(COULEE 25)
定評ある3ジップを搭載し内部へのアクセスがスムーズ。ストレッチ素材のパネルポケットは、ボトルやウェアの収納にも便利。
グレゴリー(GREGORY)
スタウト35(STOUT 35)
2017年にモデルチェンジし、高密度のポリエステル素材を採用することでおよそ1㎏と軽量に。背面もメッシュ生地にし通気性を確保。
バーグハウス(berghaus)
エクスプローラー30(EXPLORER 30)
背負ったままでも背面長を調節可能。空気が通り抜ける隙間を作った背面は、発汗を最少限に抑え快適。ベーシックながら機能も満載。
ウルトラライトなリュック・バックパック11選
安全に山を楽しむためには、道具選びが肝心。重厚で機能が盛りだくさんの道具は、もちろん優秀だけれどハードな登山を望まない人には少々オーバースペックな場合も。体の負担にならず、すぐに歩き出せる道具探しから始めましょう!
ここではウルトラライト(UL)な装備で出かける小屋泊まり登山や、日帰りハイキングに最適とされる30Lクラス(容量28~38L程度)の軽量バックパックを集めてみました。テーマはシンプルなデザインで汎用性が高いことと、大型ポケットを備えてユーティリティーに優れること。大手パック専門ブランドから新進気鋭の国産ガレージメーカーまで、どれも個性派ぞろいです。
パタゴニア(patagonia)
ナイン・トレイルズ・パック(Nine Trails Pack)
ジッパーアクセスのシンプルなトレイルパック。クリーンなデザインと鮮やかな発色のトレイルバック。U字形ジッパーは開口部が大きく開き、中の荷物に素早くアクセスできる。
重量:1,000g
容量:28L
カラー:クラシックレッドほか全2色
オスプレー(OSPREY)
タロン33(TALON 33)
背中に吸い付くような超絶フィッティング。通気性能と吸い付くようなフィッティングでベストセラーを続ける人気作。パック専門ブランドらしいオーソドックスな作りだが素材や部材を徹底的に軽量化。年々改良が加えられ、このクラスでは圧倒的王者と呼んでもいい。
重量:870g
容量:33L
カラー:スプリンググリーンほか全4色
アークテリクス(ARC’TERYX)
ブライズ32(BRIZE 32)
小型パックの見本ともなるシンプルで美しい一本。扱いやすく汎用性に優れるトップローディング式のパックだが、トップリッド(天蓋)が通常とは逆に正面側に開く独自構造。だから背中からパックを下ろしたらすぐにモノが取り出せる。無駄を削ぎ落としたデザインが美しい。
重量:1,190g
容量:32L
カラー:バジャほか全3色
山と道
ミニ2(MINI2)
日本のULシーンを牽引する大人気定番モデル。ULハイキングに特化した超軽量モデル。メイン素材にスカイライトという極薄素材を採用し重量わずか350g。一見頼りなさそうな風貌だが強度は高く、経験豊富なベテランハイカーならミニマム装備でのテント泊縦走も可能なのだ。
重量:350g
容量:25~35L
カラー:ブラックほか全5色
グラナイトギア(GRANITE GEAR)
ヴァーガ26(VIRGA 26)
老舗ULパックブランドの最新小型モデル。ULパックの先駆けともいえるグラナイトギア。天蓋のないロールトップデザインや大きなメッシュポケットは同社のアイコンだ。これは日本からのリクエストで誕生したモデル。細身でスッキリしていて軽快に背負える。
重量:480g
容量:26L
カラー:タイガーほか全3色
パーゴワークス(PaaGo WORKS)
バディ33(BUDDY 33)
何ものにも似ていない超個性派トレイルパック。背負い心地と使い勝手に徹底的にこだわったパーゴの新作。開口部が体側に大きく開くデザインなので内部アクセスが速い。ヒップベルトを外して軽量化したり、バックパネルを外して洗濯ができたりと随所にアイデアが光っている。
重量:1,100g
容量:33L
カラー:ダークベージュ
トレイルバム(Trail Bum)
バマー(BUMMER)
吹き流し開口部をクルッと丸められるロールトップ開閉を採用。雨蓋がない分軽量化されている。正面と両サイドには、ともに大容量のメッシュポケットが付いている。
ブランド名にもなっている「トレイル愛好家」のライフスタイルに合う、できる限り無駄を省いたシンプルな山道具を発信するため、2015年にバマー(BUMMER)が創設された。日本のULトレンドを牽引し続け、リーダー的存在として知られるHighland Designsが監修。それだけに、"UL品質"の高さは抜群だ。
重量:390g
容量:30L
カラー:グレーほか全3色
アトリエブルーボトル(atelierBluebottle)
PAC-S
「日帰り登山→小屋泊まり」というステップアップに対応できるサイズ設定。コードで容量調節が容易なアウトポケットがとても便利だ。素材は軽量で耐水性の高いX-PAC。
アトリエブルーボトル(atelierBluebottle)はバッグデザイナーとして活躍していた辻岡慶、里奈夫妻が2013年に立ち上げたブランド。ともに山登りが好きで、仕事の合間に自分用のバックパックを作ったのが創設のきっかけとなった。企画、デザインはもちろんのこと縫製や発送作業までふたりでこなしているという真性ガレージブランドだ。
重量:450g
容量:28〜32L(ポケット含む)
サイズ:25×15×50㎝
カラー:コヨーテほか全2色
ヌルク(Nruc)
カーロフ(KARLOFF)
ロールトップ式開口部はジッパー開閉式で、荷物を満杯に詰めてロールできなくても荷物が露出しない仕組み。用途に応じて着脱も可能な大小4個のアウトポケットが超便利だ。
「山と真摯に向き合いながらも、心の余裕と笑顔を提供」すべく、元・某アウトドアブランドの専属モデルだった井上真が2016年にカーロフ(KARLOFF)を創設。X-PAC製のボックスティッシュケースやポケットティッシュケースなど"無駄"とも思えなくもない、従来にはなかったユニークな商品ラインナップが特徴的。
重量:650g
容量:35〜40L
背面長サイズ:M(42㎝)、L(46㎝)
サイズ:27×14×52〜70㎝
カラー:コヨーテブラウンほか全2色
リーパ(ripa)
オーバーナイト(OVERNIGHT)
超軽量を目指したわけではないが、見た目がとてもシンプル。ロールトップ開閉だが、正面の縦ジッパー開口部から内部にアクセスできるので荷物の出し入れがとても楽。
バッグ職人、廣江太志が2010年に創設したバッグブランド・オーバーナイト(OVERNIGHT)。丁寧な作りと使い勝手のよさには定評があり、知名度は急上昇中だ。バイクライダー向けのキャンバス地バッグやポーチ類がメインラインナップだったが、今年から新たにバックパックの制作にも着手。その第一作が紹介しているパックだ。
重量:700g
容量:最大28L
サイズ:最大34×15×55㎝
カラー:ブリック×チャコールグレー
ロウロウ マウンテンワークス(RawLow Mountain Works)
バンビ(Bambi)
街から山までシームレスに使えるデイハイク用パック。メイン素材は強靱かつ軽量な1000D地で、要所にダイニーマXgridstop、X-PACなどの高機能素材を採用している。
「自分たちが使いたいモノ」を作るという志から、バッグデザイナーとして20年以上のキャリアをもつ谷口亮太郎と河井裕介が2015年にロウロウ マウンテンワークス(RawLow Mountain Works)を創設。バックパックをメインとしたマウンテンギア・ブランドで、すべてのアイテムは東京の自社工場でハンドメイドされている。だから品質はバッチリだ。
重量:500g
容量:26〜28L
サイズ:38×19×45〜60㎝
カラー:アンバーブラウンほか全5色
※構成/ホーボージュン、坂本りえ、大石裕美 撮影/中村文隆、山本智
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