「ゴアテックス SNTIAGO DE COMPOSTELEAの旅」その7 Melide – Arzua 14Km | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
  • OUTDOOR
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • 「ゴアテックス SNTIAGO DE COMPOSTELEAの旅」その7 Melide – Arzua 14Km

    2018.07.31

    結局食事でお酒を飲んでも、時差は改善しませんでした。2時間おきに目が覚める状況に眠れないまま、朝6時出発のバスに乗り込みました。
    時差のないユーロ圏からの参加者はやたら元気でした。そんな姿をしり目に時差の酷い僕と柏倉さんは、バスの中でダウンしていたのでした。

    1日目に配られた詳細地図

    古い街並みを抜け、芝生の大地を過ぎ、雪に覆われた山道を過ぎると、到着時間をかなり過ぎているというのにバスは停まり30分ほど休憩するのでした。
    不思議に思っていると、スペインでは労働者の権利が強く、時間が遅れていようが確実に休憩を取らせなくてはいけないということでした。
    休憩中は全員バスの外に追い出され、バスは鍵を掛けられたのでした。
    日本とは違いこの辺ははっきりしてるなと思ったのですが、明らかに遅れていましたので、出発地に着いてから歩きだして間に合うのだろうか?にわかに不安になりました。

    あんなところにどうやって靴をぶら下げるの?

    大きい!

    やがて、バスの扉が開き、乗り込むと1時間ほどで今回の旅の出発地点メリーデに着いたのでした。時間は予定より大幅に遅れていて、まだ昼食を食べていなかったのですが
    すでに空腹は峠を越えていました。

    市街地でバスを降り、ホテルに預ける荷物を別の車に移し、僕と柏倉さんは列の最後尾からついていきました。
    古い建物を抜け、広場が現れると、そこにはGORE-TEXの大きなエアードームテントと、車が置いてありました。その大きさに思わず「ワォ」と声が出ます。

    テントの中に入り、必要な人はデジタルカメラの支給をお受け、ファーストエイドの支給、そして最後に携帯電話を預けてからランチパックを受け取ったのでした。
    さすが、昼食のランチパックはベジタリアン用も用意されてありました。

    広場に座り込み、既に空腹をこえたお腹に流し込むと、胃がはちきれんばかりでした。

    そして、ゆっくりめに僕と柏倉さんは出発しました。石畳に古い街並み、自然にカメラを向ける回数が増えていきます。やがて、街並みを抜けると、郊外の農村へ。そして里山の森へと道は続いていくのでした。
    それにしても、今までに歩いたトレイルとは全く違い、常に色々な人々が歩いています。特に若い人が多いのには驚きました。

    おそらく、この日の中間地点だろう、GORE-TEXの休憩所を過ぎたあたりから、僕らはこの日最後まで同じペースで歩くスペインの女子中学生に出会ったのでした。
    彼女らは4人組で、大きな声で話しながら歩いていたのでした。

    同じペースで歩き始めた時は、うるさいなぁという印象だったのですが、かすれた甲高いスペイン語がすこしづつ心地よい音に変わっていったのでした。
    きっと恋バナとかしてるんでしょうねと柏倉さんと話しながら、時折彼女たちを抜いたり、追い抜かれたりを繰り返していました。

    そして、何度目かの接触の後、「彼女たちは写真を撮ってくれないか」と言わんばかりにスマートフォンを手にしてスペイン語で話しかけてきたのでした。
    その相手は、柏倉さんでした。

    僕じゃなくてプロのフォトグラファーを選ぶあたりはいい嗅覚してるなぁと思いつつ、彼女たちは楽しそうな笑顔をカメラに向けていました。

    里山の森をぬけ、川沿いのアルベルゲ(宿泊所)で写真を撮っていると、彼女たちが大声で歩いてきました。
    柏倉さんはシャッターチャンスとばかりに、橋にむかいました。写真を撮ってと言わんばかりに彼女たちは橋の上で寝そべっていたのでした。偶然居合わせたGORE社のカメラマンも
    シャッターチャンスとばかりに一緒に彼女たちを写真に収めていました。

    そして、道は舗装路へ変わり集落を超えアズーラの町へ。

    僕たちは、相変わらず彼女たちの少し後方を歩いてたのでしたが、彼女たちの中で、少し足を引きづっている女の子がいるにに気づきました。

    心なしか、彼女たちの大きな声も小さくなっていたような気がします。町の中心部に差し掛かる頃、足早に彼女たちは道の反対側へと急に道路を渡り始めました。

    その先には、彼女たちの親御さんなのか先生なのか分からないのですが、保護者が車のトランクを開けて待っていたのでした。
    すると彼女たちは、意外にも一斉に車の周辺の道路に寝そべって大声で泣き出したのでした。
    きっと慣れないハイキングで、精神的にも肉体的にも疲れきっていたのでしょうね。きっと頑張って最後まで歩けるように大声で勇気付けあっていたのかもしれません。

    僕と柏倉さんは、歩きながらそっと彼女たちに別れを告げ、僕たちの泊まるべき宿までの道を急いだのでした。

    自転車で行ったり来たりしないといけないカメラマンは大変!

    案内板はわかりやすい

    参加者の女性は美人が多い!

    街を抜けると農村

    昼食のお弁当

    今日1番のかわいこちゃん!

    休憩所ではゴア社のスタッフがもてなしてくれる

    同じペースで歩くスペイン人の女性たち

    つづく

    プロフィール

     

     

     

    【Profile】斉藤正史 

    山形県在住
    LONG TRAIL HIKER
    NPO法人山形ロングトレイル理事
    トレイルカルチャー普及のため国内外のトレイルを歩き、山形にトレイルを作る活動を行う。

    ブログ http://longtrailhikermasa.blog.fc2.com/
    山形ロングトレイル https://www.facebook.com/yamagatalongtrail

    RELATED ARTICLES

    関連記事

    NEW ARTICLES

    『 海外の旅 』新着編集部記事

    ファミリーでヨット世界一周の旅~サステナブルな楽園、サンタカタリナ島を訪れて~

    2022.12.09

    自転車女子1人旅は続く。野宿のちモーテル泊。タイのジャンクフードを満喫し国境を越えてカンボジアへ

    2022.12.09

    キナウルの中心地レコン・ピオから、かつての夏の首都シムラーへ

    2022.12.03

    チベット文化圏スピティの村で遭遇した、収穫祭と神託の儀式

    2022.11.29

    知られざるインドのチベット文化圏、スピティへ

    2022.11.24

    学びの方法は無限!世界一周ヨット旅で子供たちの未来を育みたい

    2022.11.23