下山は昇仙峡ロープウェイでラクチン! ビーチあり奇岩ありの羅漢寺山登山レビュー | 山・ハイキング・クライミング 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2024.05.24

下山は昇仙峡ロープウェイでラクチン! ビーチあり奇岩ありの羅漢寺山登山レビュー

下山は昇仙峡ロープウェイでラクチン! ビーチあり奇岩ありの羅漢寺山登山レビュー
山に登りたい気持ちはあるけれど、登ったことがないとどこから挑戦していいものか悩む…。そんな初心者には、挑戦しやすい低山でも、ロープウェイなどで帰ってこられる山がおすすめ!

山登り初心者の女性の編集スタッフが、えっちらおっちら登ってみたのは山梨の羅漢寺山。低山とあなどるなかれ、たくさんの絶景ポイントがそこここにあり、最後には360度の絶景…が待っているはずだったが天気がイマイチ涙。でも、本当に楽しかったので、ご紹介させてください。

めざしたのは「羅漢寺山」(1,058.3m 弥三郎岳)

コースタイム:3時間15分
総距離:6㎞ 標高差:588.3m

起点のバス停「昇仙峡口」(山梨交通昇仙峡線)は甲府駅から約30分。里山の雰囲気から徐々に高度を上げ、時折甲府の町を望みつつ進むコース。

【行程】

弥三郎岳
↑↓
GOAL パノラマ台駅

白砂山

白山

太刀の抜き岩

外道ノ原

長潭道

登山口

START 昇仙峡口バス停

私たちが挑戦しました!

編集部 マチダ

週刊誌、女性誌を経てアウトドア誌に漂着。自転車、キャンプなど新人並み(?)の体当たりロケに送り込まれている。

編集部 マチダ

ついてらっしゃい!

編集部 ヤマボー

ビーパル3年目に突入した、通称ハラボー。クセ強ライターたちの荒波に揉まれながら日々邁進中。今日だけは"ヤマボー"に改名!

編集部 ヤマボー

がんばりま〜す!

昇仙峡ロープウェイ

電話:055(287)2111
料金:大人(中学生以上)片道700円・往復1,300円   
   小人(4歳以上)片道350円・往復650円
営業時間:上り始発9:00、下り最終17:30
運行:毎時20分間隔

日本屈指の渓谷美を誇る昇仙峡と羅漢寺山を約5分で結ぶ。山頂の駅からの富士山ビューや新緑や紅葉など、四季折々の見どころ満載。

昇仙峡ロープウェイ

ワープ標高差は358m!

変化に富んだ場所を楽しむ

その名はかつて山の中腹にあった寺に由来するという羅漢寺山(総称)。羅漢とは仏教用語の阿羅漢、尊敬される聖者・修行者のこと。多くの修験者が訪れていた羅漢寺山には修行の道が登山道として残っている。そんな歴史のある山に挑戦したのは、マチダ女史とヤマボーのふたり。

「実は2回目。でも前は登ってないんだな〜。行きも帰りもロープウェイを使ったから……」
 
と、マチダ女史。前回歩いたのは山頂往復の30分程度。もっと歩いてみたいけれど、山登りは初心者だしちょっと不安もある。

「じゃあ、上りだけ歩いて帰りはロープウェイでどうですか? 私も連れてってくださいよ〜」
 
目を輝かせるヤマボー。登りだけ歩く? それ、いいね〜! 
 
かくしてふたりは春まだ早い羅漢寺山へ。当日は日差しは少なかったが、所々に咲くヤマツツジが鮮やかな色を添える。歩きだして数十分、少し休憩。

「あ〜アポロチョコがおいしい。元気出る。山はチョコ必須だね」
 
もぐもぐ食べるマチダ女史。上りが不安といいつつ、心配無用な様子。周囲の山並みはかすんでいたが、下界は望むことができた。ヤマボーが嬉々と叫ぶ。

「だんだんと登ってきましたね。おお〜、町が見えますよ!」
 
山中にほかのパーティーの姿はなく静か。ツツピーツツピーと、シジュウカラの鳴き声が響く。
 
際立った急登はないものの、稜線までジワジワと続く上り。

「もう力が出ないよぉ……」

「アポロ補給してください!」
 
こんなやりとりを繰り返しつつ、標高800mほどまで登ってきた。ここからは太刀の抜き岩や白山展望台、白砂山など変化に富んだ場所が連続する。各所は登山道から枝のように道が延びた、いわば立ち寄りポイント。砂地が広がる白山展望台では、腰を据えて休憩することに。

「だいぶ来たよね。山頂近い?」

「あと6アポロくらいですかね」
 
おそらく一粒10分換算。山頂が思ったよりまだ先でしょんぼりのマチダ女史。アポロチョコを摂取し勇気凛々、再び歩きだす。登山道は概ね平坦で歩きやすい。快調な足取りでロープウェイの駅を通り過ぎ、小一時間でいよいよ山頂間近。岩に刻まれた階段を慎重に登っていく。大きな丸みを帯びた岩の上が山のてっぺんだ。辺りは真っ白。

「着いた〜! 足がすくむ(笑)」
「神秘的な眺めでいいすね〜」
 
パノラマビューはお預けとなったが、大きく成長したふたり。次は晴れの日にリベンジを!

10:00 ゲートをあけて出発!

登山開始

「エッ! クマ?!」登山口ゲートの警告にたじろぐヤマボー。ツキノワグマ、居てもおかしくありません。ささ、気を取り直してGO〜。

長潭橋

登山口近くの長潭橋は、大正14年竣工の趣ある橋。橋の下に広がるのが昇仙峡だ。

地図を確認

低山は人里に近く小径多し。分岐で地図を確認するふたり。「こっちだね」とマチダ女史。

地図を確認

デジタルと紙の合わせ技

12:00 大展望の白山で眺めを満喫する

大展望の白山

遠くに甲府の町を望む。一帯の稜線に見られる白砂の正体は花崗岩。粗粒で風化しやすい。ザレて滑りやすい箇所も多いので、砂地は注意深く歩こう。

巨石

江戸時代の浮世絵師歌川広重が訪れ、描いたという巨石。180年前から変わらぬ風景なのだ。

コーヒータイム

白山展望台でコーヒータイム。「山頂はまだ先かぁ、ぐぬぬ」と落胆する先輩に苦笑のヤマボー。

13:00 まるでビーチ!白砂山に到着

白砂山

高度感ある眺めが魅力。対面の尾根には昇仙峡ロープウェイのパノラマ台駅がある。ハイキングも終盤だ。

弥三郎岳山頂まであと少し

山頂付近

ロープウェイの駅を通り過ぎて弥三郎山頂へ。山頂付近は巨大な岩が剝き出している。

13:40 一枚岩に立つ!

一枚岩

見えないけど気分は爽快!

弥三郎岳に到着。分厚い雲に阻まれ、富士山や南アルプスのパノラマビューは叶わず。しかし月面着陸のような不思議な雰囲気にココロは満タン。

晴れてたら……

一枚岩

14:20 下山はロープウェイで5分!

ロープウェイ

締めくくりは空中遊覧! ロープウェイでビューンと、5分で麓の仙娥滝駅に着いた。ちなみに歩くと1時間30分の道のり。乗り物で多彩なルート取りが可能になる。

食事

ロープウェイの待ち時間で味噌だれ焼団子を頰張る。疲れた体には甘い物、やはり花より団子なのである。

ハイクで一句!

登ったら
まるで月面
ひー怖い

アポロマチダ

 

※構成/須藤ナオミ 撮影/岡野朋之

(BE-PAL 2024年6月号より)

 

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