登山にサングラスが必要な理由
山と自然に囲まれた長野県在住。登山では日本体育協会公認・山岳指導員(アルパインクライミング)の資格を持つ本格派。登山、バックカントリー、フリークライミング、アルパインクライミング、沢登りと山に関する遊びが生きがい。2児の父親をしながら、アウトドア系のフリーライターとして活躍中。
登山をするのに、サングラスが必要な理由の一番は紫外線だ。紫外線は、標高が高くなるにつれて量が多くなり、目のダメージも大きくなる。
さらに雪山では、紫外線は雪面にはね返り、四方八方から登山者を襲う。著者も登山を始めたころ、残雪期登山でサングラスを忘れ、ひどい「雪目」になったことがある。雪目とは、紫外線で眼球が傷つくことで、目を瞑っていても、開けていても涙が止まらず、激痛が走り車の運転や、携帯を見ることさえも辛くなる。
サングラスは他にも、突風や砂埃、木々の枝などから目を守ってくれる。
▼参考記事
自分に適したサングラスの選び方。偏光レンズと調光レンズの違いを解説
BE-PAL厳選!登山にぴったりのサングラス5選
※本体重量は、本誌が独自に計測した実測値
Oakley(オークリー)
BXTR Metal
自然な視界をキープし、暖色系の色を強調するブロンズ系の「プリズム24K」レンズを搭載した、デイリーユースにも適したモデル。軽量で耐久性に優れたフレームには、「BiO-Matter」というバイオベースの素材が使われている。
●本体重量:40.0g
●付属品:マイクロクロスポーチ、ハードケース
●VLT:11%
CHECK POINT
2種類のノーズパッドが付属し、最適なフィット感が得られるようになっている。
ALPINA(アルピナ)
BONFIRE
目をしっかりプロテクトする大きめなレンズながら軽量性に優れ、長時間の使用も苦にならない。ノーズパッドは調節可能なので、使う人に快適なフィット感が得られる。トレランやサイクリング、日中に長時間歩くバックパッキングにお薦め。
●本体重量:26.1g
●付属品:マイクロクロスポーチ、ハードケース
●VLT:15%
CHECK POINT
防曇加工に加え、上部と下部にエアフローを促すスリットが設けられている。
Tifosi Rail(ティフォージ)
レール
目の両サイドまでをしっかりカバーするフレームレスタイプで、視野の広さはバツグン!イヤーパッドとノーズパッドには親水性ラバーが使われ、汗をかくほどにグリップ力が高まるのでズレにくくフィット感に優れている。
●本体重量:32.4g
●付属品:マイクロクロスポーチ、ハードケース
●VLT:46~13%
CHECK POINT
CHECK POINT
クールなイメージのあるミラーレンズは、ファッションアイテムとしても活躍。
SWANS(スワンズ)
Airless-Core 調光レンズモデル SACR-0066 CSK
少量の紫外線量でも反応し、しかも色の変化が速いことで定評のある調光レンズを採用。室内外や天気にかかわらず着用していられるからお買い得感も満点だ。また、紫外線を99.9%以上カットし、目の保護効果にも優れている。
●本体重量:19.6g
●付属品:セミハードケース
●VLT:88~17%
CHECK POINT
レンズはブリッジ部分で固定され、フレームと密着していないので曇りにくい。
▼参考記事
1枚レンズor2枚レンズ? アウトドアアクティビティにぴったりのサングラス19選
こちらもチェック!登山におすすめのサングラス2選
OUTLAND(アウトランド)
サングラス BAATARA 偏光ウルトラアイスブルー
レンズはUVカット99.9%以上。偏光性能があり(偏光度90%以上)、色はアイスブルー。「晴天のまぶしさのなかでもくっきり見せる」ことを狙ったレンズ。
CHECK POINT
見え方は下記2枚のイメージ画像を参考にしていただきたい。雪面の起伏や遠くの山々の稜線がくっきり見える。水面から反射する光をおさえるので水中を見ることもできる。スキーやスノーボード、登山、釣りなど、あらゆるアクティビティで活躍するはずだ。
▼参考記事
偏光度90%以上で釣りに、登山に、スキーにも!アウトドア向けの万能サングラス登場
SWANS(スワンズ)
Over Glass 偏光レンズモデル OG4-0051 SCLA
「オーバーグラス」の名の通り、メガネの上からかけられるアイテム。手軽に眩しさをさえぎって紫外線から目を守ることができる。
●本体重量:35g
●付属品:専用布袋、取扱説明書
日光市生まれ日光市育ち。40代で脱サラ後に、カナダに留学して退職金を使い果たす。帰国後は観光関係の仕事をしつつ、アウトドアガイドとしても働く日々を送っている。キャンプ、登山、ロードバイク、トレランなど外遊びが趣味で、楽しく働いて生活することをモットーとしている。
アウトドアガイド・ライターの私は、普段からメガネをかけている“メガネ族”。アウトドア中に意外と困るのが「サングラス」だ。メガネとサングラスの機能を兼ね備えた度付きサングラスは値段が高くなりがちなことや、日差しがなくなると暗くなって見えにくくなるのがデメリット。
そこで、これらのデメリットを避けながら、眩しさを防いだりUV対策ができたりできるアイテムがないか探した結果、たどり着いたのがスワンズの「Over Glass OG4」というアイテム。メガネの上からかけることができるサングラスなので、手軽にサッと使えてとても便利!
そのおすすめポイントを紹介しよう。
メガネの上からかけられる
Over Glass OG4は「オーバーグラス」の名の通り、メガネの上からかけられるアイテム。手軽に眩しさをさえぎって紫外線から目を守ることができる。
メガネの上からかけることになるので少し大きい感じがするのは否めないが、そこまで不自然ではないかと思う。
ただし、Over Glass OG4のフレーム内寸は高さ39mm、横幅135mm。そのため、それ以下のサイズのメガネでないと使用できないので注意が必要。
偏光レンズ&UVカット
Over Glass OG4のレンズは、水面などの反射光までもカットすることができる偏光レンズ。赤外線透過率も0.1%以下、つまり99.9%以上のUVカット機能を備えている。紫外線から目を守ることは、角膜と結膜の損傷を防いだり白内障の予防になったりととても重要。
まさに、アウトドアでの使用に向いたサングラスであると言える。