そんな悩みを解決してくれる食器が登場した。わずか14gの漆器で、しかも繰り返し洗えて使える、機能性に満ちた紙コップだ。
軽くて丈夫な紙漆カップ「浮(ふわ)漆 KOMLA(コムラ)」
商品名は「浮(ふわ)漆 KOMLA(コムラ)」。重さわずか14gという軽量の新感覚漆器で、原料は紙と漆(うるし)。天然素材なのに水にも圧力にも強く、繰り返し洗えて使える機能性に満ちた紙コップだ。
ではもう少し詳しく、その特徴を紹介しよう。
(1)軽量で持ち歩きに便利
14グラムという軽さで、手のひらサイズ。スタッキングしてもかさ張らないから、アウトドアにぴったり。
(2)紙と「漆(うるし)」 だけで、人にも地球にもやさしい
原材料は、紙と漆。
継ぎ目のない紙コップに、ウルシの木の樹液そのままの「生漆(きうるし)」を塗布している。
土に還る素材なので、子どもなど誰にでもやさしい。
(3)紙コップなのに洗剤で丸洗いもOK
天然漆をカップ全面にコーティングしてあるために、優れた耐久性があるのだそう。その強度はなんと一般的な紙コップの10倍以上。
高い耐水性もあり、食器用洗剤で洗えるので、使い捨てる罪悪感も感じなくてすむ。
商品概要
価格:1,430円(税込)
サイズ:φ75 × H67 mm/200 ml /14g
素材:素地;紙、表面;天然漆
https://co-coo.jp/products/komla/
日本の染織文化を支えてきた紙と漆
漆は、漆器や文化財建造物だけでなく、伝統的な染織文化にも欠かせない材料。防水性や染料に対する耐薬品性もあるので、着物の生地に柄や文様を染めるための型紙の補強剤として用いられてきた。
このアイテムを発売したCOCOO (こくう)は、日本に眠る技術の原石を掘り起こし、各地の匠たちと連携しながら丁寧に仕立て直すことで、⻑く愛されるものづくりを続けていきたいと考える日用品のブランドだ。
同社の協業パートナーである西陣の漆屋「佐藤喜代松商店」は、かつて伝統工芸である「伊勢型紙」の一大生産地に出張所があり、友禅型紙用の漆をメインに製造していた。その漆技術から着想を得て、このアイテムを誕生させたのだそう。
環境にも、日本の伝統工芸にも貢献
日本の伝統工芸品でもある漆器は美しいけれど、近寄りがたい印象をもっていた人もいるのでは。でも、食器用洗剤で洗えて、軽いし、なにより環境に優しいなんて一度、試してみる価値ありだ。