サブバッグは荷物を入れる容量を増やしてくれるだけでなく、必要な荷物を必要な時に取り出しやすくしてくれるなど、とても重要な役割を担っています。
今回は様々なサブバッグをご紹介しながら、そのメリットと最適な活用方法について解説します。
アウトドアのサブバッグの種類
ウエストバッグ
まずは、ウエストバッグです。ウエストバッグは、取り出しやすい位置に身につけられること、そしてきちんと身に付けられるのが利点です。
バックパックの他に持つサブバッグとしてイメージしやすいウエストバッグ。文字通り腰に取りつけるバッグで、容量は4Lから7Lといった幅広いモデルが展開されています。
容量が小さいモデルはお財布や鍵、行動食などの小物を入れますが、モデル自体がコンパクトだと荷物の振れが小さくなり。腰への負担が少なくなるのがメリットです。
一方で、容量が大きいモデルだと豊富にポケットが備わっていたり、ポールやウェアを外付けできる機能があるなど、登山中に生じる様々なアクションに対応してくれるのがメリットです。
私は、ウエストバッグに行動食やスマートフォンなど、行動中頻繁に使用するアイテムなどを収納しています。
ポーチ
続いてはポーチです。容量は少ないですが小柄なので、バックパックの各部やウエストにつけたり、肩掛けにしたり、といった柔軟な使い方ができるのが魅力です。
取りつけ位置によって固定力や身体への負担は変わりますが、重量があるアイテムより、行動食・ヘッドライト・ライターなどの小物を収納するのに適しています。
私はポーチにコンパスや薄型のモバイルバッテリー・スマートフォンなどを収納し、胸元につけて、すぐに荷物を取り出しせるようにしています。
サコッシュ
サコッシュは、肩に掛けて使用するサブバッグです。
非常に軽量な上、たためばバックパックやポケットに収納できるほどコンパクトになるのがサコッシュの魅力です。元々は登山用ではなく、自転車レースで補給食などを選手に渡すために使用されていたバッグなので、開口部が広くてアイテムを取り出しやすいです。
重量があるものは肩に負担がかかるため収納するのにおすすめできませんが、軽量コンパクトで高い収納力は他のサブバッグよりも汎用性があり、多くの登山者に親しまれています。
チェストバッグ
最後にご紹介するのは、胸部に取り付けるチェストバッグです。
ショルダーとウエストの上下ハーネスを使用することで高い固定力を発揮し、さらに荷重が分散されているため移動中の負担が少なく、歩行時のバランスが崩れにくいのが魅力です。
様々な小物を収納できるモデルのほか、カメラなどを収納できる専用のチェストバッグなどもあります。
シチュエーションやユーザーに合わせたサブバッグ選び
登山初心者はウエストバッグ
登山を始めたばかりの初心者の方は、荷重のバランスや身体の負担を考えてパッキングする技術がまだありません。
そのため、アイテムを選ばず収納してもウエストで固定することで高い安定性が得られるウエストバッグを使用するのが、おすすめです。
日帰り登山から宿泊山行とシーンを選ばず、登山以外のアウトドアシーンでも使えるので、頻繁に使用すれば慣れていきこの上なく便利なバックだと実感することでしょう。
日帰り登山ならポーチ
荷物が少ない日帰り登山は、宿泊山行と比較して携行するアイテムが少なく済むので、バックパック以外の収納はポーチで十分事足りる場合があります。
年々アウトドアアイテムも軽量コンパクト化しているので、私も日帰りならサブバッグはショルダーハーネスに取り付けるポーチだけで登山も。
また、取りつけ位置を柔軟に設定できるため、小型のポーチならサコッシュやチェストバッグなどと併用することも可能です。細かく荷物を整理したい場合にも役立ちます。
重量がある荷物を持ちたい場合はチェストバッグ
重たいアイテムは持っていると歩行中のバランスが崩れやすく、転倒や滑落といったリスクが高まります。
例えば、一眼レフカメラといった重たい上にサイズが大きいものを持ち歩く場合は、短時間なら首にかけるストラップだけで良くても、長時間では負担が大きいです。
その点、両肩と腰に負担を分散できるチェストバッグなら縦走登山といった数日をかける移動でも耐えられ、快適な歩行を実現できます。
登山前後でも使うならサコッシュ
私は、ウェアのポケットにはアイテムを極力入れないようにしています。
というのも、登山中や下山後にポケットに入れたアイテムが汗まみれで見るも無惨な姿になってしまったり、いつの間にか落として紛失してしまったりしたことがあるからです。
サコッシュを使えばこうしたリスクは少なくなりますし、移動中のサービスエリアでの休憩、下山後の温泉など、軽装で貴重品を持って移動したい時などに重宝します。登山前後の買い物で購入品を収納する時にも役立ちますよ。
サブバッグを活用して快適な登山を
いかがでしたか。
メインのバックパックでも、ウエストハーネスやショルダーハーネスにポケットが装備されているモデルがあります。
しかし。サブバッグとして展開されているものは、備えつけのポケットより高い機能性を持ったモデルが多くあります。そのため、シチュエーションに合わせて適切にサブバッグを選ぶと、歩行から荷物の出し入れまで、より快適な登山やソト遊びを実現してくれますよ。
登山の縁の下の力持ち、サブバッグをぜひ活用してみてください。