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ペトロマックスの歴史
マントルを利用した液体燃料の白熱灯で世界的に有名なペトロマックス。今でもドイツ国内で一台一台手作業で組み立てられているというペトロマックスだが、その歴史を振り返ってみよう。
(BE-PAL 2023年12月号より)

参考記事「キャンプの達人に聞いたお気に入りランタン6選」
液体燃料ランタンに欠かせないマントルが発明され、19世紀末までには、このマントルを利用した液体燃料(灯油やアルコール)の白熱灯が続々と開発されるようになった。その中でも、世界的に有名なのが「ペトロマックス」だ。
世界初の加圧式灯油ランタン
1887年、グレーツ兄弟は、父が経営していた照明器具等の製造会社を引き継いだ。10年前までわずか100人だった従業員は、’89年までに1000人も雇用するほどの成長を遂げる。
そんな成功の原動力となったのが、発明家でもあった弟マックスの存在だ。1908年には、「ESSO」というブランドで電球を発売。その翌年には、マントルを使ったランプ「グレーツライト」を発明した。

1909年に開発された石炭ガスを燃料とする「グレーツライト」はベルリンなどの街灯として活躍。
そして’10年、世界初の灯油を燃料とした加圧式ランタンの開発に成功する。それは、適量の空気とともにマントルに送られる気化した燃料が、マントルを白熱点まで加熱させて継続的に明るい光を発した。また、それまでにあった加圧式に大きく差を付けたのが、強力な予熱バーナー(気化器)だった。点火するとゴォーという音を発して勢いよく噴射する炎が、素早い予熱を実現したのだ。
そんなランタンを発明したマックスは、友人から「ペトロール・マックス」というあだ名で呼ばれていたことから「ペトロマックス」と名付けられ、’21年には気化器を搭載したこのランタンに関する特許を申請。こうして、世界的ベストセラーとなったペトロマックス・ランタン「HK500」が誕生した。
その後、’50年代以降は何度かオーナーが代わったものの、品質、性能はもちろん維持され、ドイツ国内の工場で一台一台手作業で組み立てられている。
▼参考記事
ペトロマックスのランタンといえばこれ!「HK500」
世界で最も知られている圧力式灯油ランタン「HK500」。白熱球の約400W相当という頼もしい限りの大光量を発揮する。ほかの液体燃料ランタン同様、マントルの空焼き、予熱、ポンピングというひと手間は必要だが、道具を使いこなす楽しみを味わえる道具だ。
(BE-PAL 2023年12月号より)
世界的ベストセラーのペトロマックス「HK500」
白熱球の約400W相当という頼もしい限りの大光量を発揮する。ほかの液体燃料ランタン同様、マントルの空焼き、予熱、ポンピングというひと手間は必要だが、道具を使いこなす楽しみを味わえる道具だ。ボディーのカラーは、写真のニッケルのほか、ブラスもある。

余熱バーナーのレバーを引いて着火すると勢いよく炎が噴き出すから、マントルの空焼きも、その後の点灯作業も素早くできる。

タンクの内圧を示す圧力ゲージ付き。針が赤い目盛りに達するまで加圧すればOKで、ポンピングの目安になる。
燃料:灯油、スターケロシン
サイズ:直径17×高さ40cm
タンク容量:1L
燃焼時間:約8時間
重量:2.4kg
Petromax(ペトロマックス) HK500
加圧式灯油ランタンを生んだドイツの古豪「ペトロマックス」の名品ランタン。200 以上の細かなパーツから構成された美しい姿がファンの心を掴む。サイトを明るく照らし出す頼もしいまでの明るさ!ゆったりとした夜の時間が過ごせるはず。
撮影/中村文隆
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▼参考記事
ペトロマックス「HK500」の使い方
HK500の点灯から消火までの使い方を解説。いざ使う際に戸惑わないよう、しっかり予習しておこう。
「HK500」の使い方
STEP1.給油
圧力計付き注油口キャップを反時計まわりに回して外し、付属のじょうごを使ってタンクの7分目を超えない程度に燃料を入れ、注油口キャップをしっかりと閉める。
STEP2.マントルの取り付け
ヘッドカバーとインナーチムニーを外し、ガスチャンバー、ノズルが閉まっていることを確認し、付属のスパナでニップルを固く締め付け、専用マントルをノズルに取り付ける。
STEP3.ポンピング
加圧式の灯油ランタンは、タンク内の燃料に空気で圧をかけるポンピングを行う。まずは予熱バーナーを使用して、灯油を気化させるためにジェネレーターを暖めるプレヒートという作業をしよう。
そしてグリップホイールの矢印が上向きになるように回し、予熱バーナーのレバーが閉じていることを確認。圧力調整スクリューを時計まわりに回して締め、圧力計の針が2の位置にくるまでポンピングする。
STEP4.マントルの空焼き
予熱バーナーのレバーを開けると霧状の燃料が噴射するので、フレームチューブの着火口からライター等で点火。マントルが黒く焦げながら白い灰状に変化したら空焼き終了。
STEP5.点火
この時点で圧力が下がっていたら再びポンピングし、予熱バーナーのレバーを下げて点火する。予熱は90秒以上行い、その間も圧力が下がらないよう適宜ポンピングをしよう。マントルに点火したら、予熱バーナーのレバーを元の位置に戻す。
STEP6.消火
圧力調整スクリューを反時計まわりに回すと、タンクの内圧が下がり消火する。グリップホイールを閉めて消火しないようにしよう。本体が完全に冷めたら、圧力調整スクリューを時計まわりに回して閉める。
灯油ランタンを使うときの注意点
灯油のうち精製度が高いものは白灯油と表記され、日本のガソリンスタンドで手に入るものは白灯油。この白灯油とホワイトガソリンとは別物であることを覚えておこう。灯油ランタンにホワイトガソリンを入れてしまうと、点火時に2m以上の火柱が上がることがあり危険だ。
▼参考記事
こちらもチェック!使ってみたいペトロマックスのランタン2選
HK500以外にもぜひ使ってみてほしいペトロマックスのランタンを紹介。全国人気ショップ17店が選ぶ、2026年ヒットランタン予測ランキング第1位を獲得した注目のランタンも登場!
(BE-PAL 2026年1月号、BE-PAL.NETより
2026年ヒットランタン予測ランキング第1位を獲得!
Petromax (ペトロマックス) LM500 LEDランタン
「HK500」のデザインを踏襲しつつ、現代的な機能を詰め込んだLEDランタン。無段階調光やUSB充電・給電など、機能も充実。
「LM500 LEDランタン」は、ペトロマックスを象徴する世界初の圧力式灯油ランタン「HK500」のアイコニックなフォルムを継承しながら、LEDの技術を融合。鋳造アルミニウムの重厚感とLEDならではの利便性が共存し、キャンプサイトにもインテリアにも映える、唯一無二の存在感を放つ。

明るさは最大500ルーメンで、無段階に調整可能。暖かく揺らめくような2200K(電球色)とリラックス感のある3000K(温白色)、そして実用的な5000K(昼白色)の3段階で色温度切替えに対応。
焚き火などのくつろぎタイムを照らすのはもちろん調理や読書のサポートなど、自在にシーンを演出する。

点灯はトップのプッシュボタンを1秒押すだけの簡単操作でOK。IP44準拠の防滴仕様により突然の雨や湿気にも対応し、屋外・室内問わず安心して使用できる。

情報を可視化するデジタルディスプレイを採用しているのもポイント。ディスプレイには残り点灯時間[分] → バッテリー残量[%] → 明るさ[ルーメン] → 色温度[ケルビン]の順で情報を表示される。

充電と給電はUSB-Cのデュアルポートで統一されている。スマートフォンやポータブル機器の充電も可能で、キャンプ中の電源確保や非常時のモバイルバッテリーとしても活躍。アウトドアだけではなく災害時でも安定した電力供給をサポートする。
撮影/三浦孝明
▼参考記事
Petromax (ペトロマックス) エレクトロ
ペトロマックスの灯油ランタンの形でそのまま電気ランタンにしたLEDタイプ。
灯油ランタンとして根強い人気のあるペトロマックス「HK500」シリーズのデザインはそのままに、電球を光源とするAC電源仕様にしたモデル。インテリアとしても最適だ。
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