地球上で最も美しいかもしれない!? ポルトガル随一の海岸線を海からも陸からも見てきた | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

海外の旅

2023.12.27

地球上で最も美しいかもしれない!? ポルトガル随一の海岸線を海からも陸からも見てきた

ポンタ・ダ・ピエダーデ

リスボンからバスで約3時間の人気ビーチリゾート、アルガルヴェ地方ラゴス。中でも「ポンタ・ダ・ピエダーデ(Ponta Da Piedade)」は、アメリカのオンラインニュースサイト「ハフポスト」が、「地球上で最も美しい海岸線かもしれない」と報じたことで一躍有名になりました。

実際、腐食によって削られた断崖、また青空と岸壁に囲まれた透明度の高いエメラルドグリーンの海は本当に美しいです。しかも、ポンタ・ダ・ピエダーデを巡る海岸線は、海からと陸からの違う視点で満喫できるというのです。

まずは陸の方から見ていきましょう!

さまざまな角度から絶壁を楽しむトレイル

夕暮れ時のビーチ

トレイルから眺める夕焼け時の岸壁。

ポンタ・ダ・ピエダーデ(Ponta Da Piedade)の「ポンタ」とはポルトガル語で「先端」の意味で、この地域の海岸線の南端がポンタ・ダ・ピエダーデと呼ばれています。海岸線沿いには「ポンタ・ダ・ピエダーデ・トレイル」が敷かれていて、先端部分には1913年に完成したという石造りの灯台が立っています。

トレイルの入り口は、ドナ・アナ・ビーチの近く。木製の階段を上るとトレイルが始まります。

ドナ・アナ・ビーチ

『コンデナスト・トラベラー』誌の選ぶ世界で最も美しい50のビーチのひとつに選ばれたドナ・アナ・ビーチ。

私たちはドナ・アナ・ビーチの近くに宿泊していたので、何度もこのトレイルの散歩に出かけました。

旅行初日は偶然にもスーパームーンの日。せっかくなので、海からの月の出をポンタ・ダ・ピエダーデから眺めることに。

トレイルにはいくつものビューポイントが設けられていて、眼下に広がる海岸線をさまざまな角度から楽しむことができました。また、小さなビーチへと続く階段もあります。さらに絶景とおいしいシーフードが楽しめるレストランもありました。

道中で食事もして、のんびりたどり着いたポンタ・ダ・ピエダーデ。ビーチまで下りたあと、眺めの良い岩に上って陣取って待つことに。次第に暗くなり、風も出てきて寒く、帰りが心配になり始めた頃、大きな月が上り始めました。周りはすっかり明るくなって、月明かりに照らされた岩や海もとても綺麗でした。

満月と岩

満月に照らされた「キスする」岩。

ところで我々、「ドナ・アナ・ビーチからポンタ・ダ・ピエダーデまでは海が東側にあたるので、海に沈む夕焼けは見られない」と思い込んでいました。ところが、数日後、実は「海に沈む夕焼けは最高だ」という情報を小耳に挟んだのです。

そこで調べてみると、「ポンタ・ダ・ピエダーデ遊歩道(Passadiços)」と呼ばれる灯台からカナヴィアルビーチまでの2.5kmの遊歩道がぐるりと西にまで続いていたのです。

早速、今度はポンタ・ダ・ピエダーデに寄らず、トレイルから遊歩道を経て西の海岸へと向かいました。

灯台

ピエダーデ灯台とトレイル。

思った以上時間がかかってしまい、日没には間に合わなかったのですが、ピンク色に染まるこちらの海岸線もなかなかのもの。機会があれば、今度は余裕をもって夕焼け鑑賞にでかけてみたいです。

夕焼け

遊歩道から見る夕暮れ。

シーカヤックで海の洞窟へ潜入

お次は海からポンタ・ダ・ピエダーデを目指します。

シーカヤック

海岸沿いをカヤックで巡るツアー。

ボート、ヨット、SUP、カヤックなどさまざまな海からポンタ・ダ・ピエダーデを訪れるツアーから、私たちは2時間半のシーカヤックツアーを予約。最初は暑そうなので夕方の時間帯を選んでいたのですが、スタッフの方にベストな時間帯は「風のない午前中」だと教えてもらい、正午からのツアーに参加しました。

待ち合わせ場所はソラリア埠頭(Cais da Solaria)。そこから2人乗りのシーカヤックで海岸沿いを南下していきます。

トレイルからは見下ろしていた岸壁を今回は海から見上げる形になります。洞窟に入ったり、岩の形に動物を探したり、と海からならではの楽しみがあります。

洞窟の天井

海の洞窟はいくつ入ってもワクワクします。

後で知ったのですが、最後に訪れた洞窟は引き潮時にだけ入れるものでした。私たちのグループが到着したのは、タイドグラフ的にはかなりギリギリの時間帯。カヤックが波に運ばれ、洞窟に吸い込まれる形で中に入るのですが、波にカヤックが持ち上げられた時に、体を反って寝かさないと洞窟の天井に激突してしまう……という状態。ガイドさん、警告してくれよ……パニックになったカップルがいてかわいそうでした。

それにしても水の透明度といったら! 洞窟の天井の丸い穴から差し込む光にエメラルドグリーンの水は感動ものです。

海

フィルターなしでこの色!

ちなみに帰りはみんなのカヌーをつなげてボートで牽引し、埠頭まで連れ帰ってくれるので楽ちんでした。しかも、イルカたちに遭遇!最高です。

ビーチを徒歩で巡る

ドナ・アナビーチ

早朝のドナ・アナビーチ。

さて、カヌーで潮の満ち引きについて意識が及んだ我々は、「引き潮時ならビーチも徒歩で巡れるのでは?」と思いつきました。そこで、引き潮時を狙って、ドナ・アナ・ビーチから今度は海沿いをソラリア埠頭まで歩いてみることに。

思った通り、膝くらいまでは水があったりするものの、満潮時は泳がないと辿り着けない次のビーチに歩いて行けるではないですか!

Pinhao Fort Bridge

干潮時なら歩いて辿り着けるPinhao Fort Bridge。

美しい貝殻が落ちていたり、イソギンチャクなんかもいるし、ビーチを辿るコースもまた別の楽しみを提供してくれました。

1箇所で3度美味しいラゴスのビーチ。リスボンに比べて水温が高いのも嬉しいポイントです。リスボンにお越しの際はぜひ、足を伸ばしてみてください。

rikah
私が書きました!
フリーライター
東リカ
アウトドアが盛んなオレゴン州ポートランドからポルトガル・リスボン近郊へ移住したフリーライター。著書に「好きなことして、いい顔で生きていく ~風変わりな街ポートランドで、自分らしさを貫く15の物語~ 」(イカロス出版)など。旅行、お酒、食事、キノコ狩り、カヌーなどが大好きです。

NEW ARTICLES

『 海外の旅 』新着編集部記事

ウユニ塩湖に隠れた絶景の街! 通過するのはもったいない ボリビア・ラパスの「月の谷」

2026.03.05

15年越しの夢を叶える! まるで天国のようなボリビア・ウユニ塩湖で一生に一度の感動体験

2026.03.01

アイスランドで憧れのオーロラに出会う!鑑賞に便利なアプリや服装も紹介

2026.02.28

“黒い湖”はどこ?スイス西部の人気スポット「シュヴァルツゼー」の銀世界で楽しむ雪中ウォーキング

2026.02.27

アリゾナ州にある”ナッシング”という名の荒野のゴーストタウンで、男たちの夢の痕跡にみた

2026.02.25

珊瑚の島でワインができる!? ヨットで世界一周中の家族、ツアモツ諸島へ上陸!

2026.02.23

どんな動物に出あえるかは運次第!? 南アフリカで最古の保護区をめぐる日帰りサファリ体験

2026.02.22

西から来れば「もう砂漠」、東から来れば「まだ砂漠」——カリフォルニア州バーストウ【100周年を迎えるルート66の点と線・その8】

2026.02.21

アメリカのモアブに残る遠い昔の痕跡。荒野の岩絵「ペトログリフ」が語りかけるものとは?

2026.02.18