日本刀のように優美な鉈
鉈の世界に一風変わった‟傾奇者(かぶきもの)”が登場した。鞘と柄は、日本刀の鞘のようなツヤツヤとした漆塗り。色付きのカシュー漆を15層塗り重ねつつ、黒い石のような斑点を浮きだたせている(石目仕上げ)。刃は、鋼を15層重ねたダマスカス仕上げで、表面に日本刀のような独特の刃文(はもん)が現れている。刀身は、細く長く、先端が尖っているため、これも日本刀を思わせる。
媚びない漢(おとこ)によく似合う
鉈といえば、実用一点張りでそっけないものが多いが、この鉈はこれでもかと存在を主張する。名は「カブキナタ」。戦国時代に派手な身なりで異風を好み、ときの権威に抗った武士たちがいたが、それにあやかって名付けられた。ぜひこの鉈を腰に差していただきたい。
![鞘の表面](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/11/231023NASB_0439-scaled-e1700638678630.jpg)
なめらかだが、黒い斑点のところは少し盛り上がっていて独特の手ざわり。カシュー漆ならではの鮮やかな発色。
![表面](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/11/231023NASB_0448-scaled-e1700638725448.jpg)
波のような模様が浮き出ている。
![腰に装着](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/11/231024NASB_0883-scaled-e1700638781610.jpg)
堂々たる姿。気分は「花の慶次」?(説明不要かもしれませんが、「花の慶次」は傾奇者・前田慶次が戦国の世に活躍する歴史漫画です。念のため)
長切れする「青二鋼」を採用
見た目ばかりにこだわって、切れないのでは……という心配はご無用。刃物の産地、高知県で昭和21年から鍛冶を続ける「トヨクニ」が青二鋼を用いて鍛造している。青二鋼は和包丁などで使われる高級炭素鋼であり、切れ味がよく、長切れする。0.65cmという刃厚を生かして薪割りをしてもよいし、長い刀身を生かして枝落としに使ってもよい。先端のカーブを生かしてブッシュクラフトや料理に使うこともできる。傾奇者は実力をともなってこそかっこいい。
![薪割り](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/11/231024NASB_0992-scaled-e1700638869181.jpg)
両刃なのでまっすぐに割れる。
![カブを切る](https://www.bepal.net/wp-content/uploads/2023/11/231024NASB_1043-scaled-e1700638911509.jpg)
カボチャやサツマイモ、トウモロコシなどの硬い野菜を切るときは鉈の出番だ。
※この商品は[通販サイト]「小学館百貨店」から購入できます。
万能剣鉈「カブキナタ」/トヨクニ 24,200円(税込み)
https://lifetunes-mall.jp/shop/g/gA5540100610/