【ホクレアの娘】古代式カヌーで旅した195日間 [vol.3]ナビゲーションと今後について | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル - Part 2
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    2015.07.17

    【ホクレアの娘】古代式カヌーで旅した195日間 [vol.3]ナビゲーションと今後について

    それ以外に、うねり、風、雲、鳥、回遊物、もちろん星。自分が気づくことができる、すべての自然からの情報を記憶していきます。

    よく、このような質問をされます。「もし太陽も星も見えなかったら、どうするの?」
    私も勉強を始めた当初はずっと、疑問に思っていました。私の初めての太平洋横断のキャプテン兼ナビゲーターのブルース・ブランケンフェルドさんがその秘密を教えてくれました。彼は2009年にホクレア号がパルミラ環礁に航海した際、帰路では太陽もほとんど見えず、星も見えず、曇りの中14日間航海し、ドンピシャでハワイ島を見つけたポゥナビゲーター(ポリネシアンナビゲーションのプロ)です。そのときに乗船していた友達に話を聞くと、一度も服が乾いたことはなかったというぐらい、ひどい天候だったそうです。それなのになぜ、ブルースさんはハワイ島を見つけることができたのか?

    古代式カヌー

    それは彼が、うねりを見分けることができたからです。うねりはある程度、一定の方向から来るそうなのです。しかし、風によって立っているうねりや、嵐によってできたうねりなど、様々なうねりがあります。その中から、どのうねりがいつもあるうねりなのかということを見分けることができれば、海で迷うことはないのです。と、言葉では簡単に言えますが、これを見分けるのは本当に難しいのです。

    古代式カヌー

    私はまだまだ訓練生。この航海術習得には膨大な時間がかかると言われています。現時点で、ポゥナビゲーターになれた人は、ポリネシア航海協会の会長のナイノア・トンプソンさんを含め、5名がハワイにいます。彼らは習得まで約30年の月日を費やしました。

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