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    2023.08.31

    タイ式BBQ「ムーガタ」って何!?焼き肉&しゃぶしゃぶが融合する謎の料理を食べてみた

    肉が焼かれて“育つ”のを待つワクワクタイム。

    アウトドアといえばBBQ!私が在住するタイでもBBQを食べますが、日本とはかなり違います。

    まず、時間は午後遅くから夜にかけてスタート。日中は暑すぎるからです。

    タイ式BBQの名前はムーガタ。“ムー”は豚、“ガタ”は鍋を意味しています。「鍋だと?BBQの話をしてたんじゃないのか?」という方、少し後で理由を説明するのでお待ちあれ!

    タイの友人たちが推すムーガタの店へ!

    コロナ禍前はよくムーガタの店へ行っていましたが、だいぶご無沙汰。行きつけも潰れていました。

    ということで、タイの友人たちから情報入手。彼らのおすすめとしてやって来たのが「ニューNジョイ・レストラン」。謎の店名です。

    バンコク中心部から少し北の戦勝記念塔地区という庶民的なエリアにあります。ローカル色満載で、このレストランも店名以外は看板からメニューまでタイ語オンリー。英語はほとんど通じません。

    開店は午後4時半、閉店は深夜。オープンテラス席のみだ。

    価格は1,000円前後

    気になるお値段ですが、レギュラーコースが1人219バーツ(約880円)。食べ放題でこの価格です。そこにカニやエビが加わるシーフード・コースでも299バーツ(約1200円)。

    日本と比べると大分安いですが、こういった庶民派のムーガタ店だと他も同じくらいの料金です。

    日本のBBQとはひと味違うムーガタの特徴って!?

    テーブルに座ると、店員さんがBBQ用の焼き鍋を持ってきてくれます。この焼き鍋に特徴があるのです!

    真ん中が山のように盛り上がっていて、その周囲は壕のようになっています。山部分で肉を焼き、壕部分に入っただし汁で、なんとしゃぶしゃぶができるのです。

    だし汁は、豚や鶏、野菜などからとったもので、それぞれの店でレシピが違います。

    やかんにだし汁が入っている。テーブル脇に置いていってくれるので自分で足していく。

    そして食べ進めるうち、山部分から肉のうまみが壕部分に流れ込むという一挙“三得”の優れモノ!

    ムーガタの起源は、韓国の焼肉と日本のしゃぶしゃぶが融合したものだと言われています(※諸説あり)。ジンギスカン鍋にも似ていますが、それに言及した資料はありませんでした。

    タイ式BBQのムーガタをいよいよ実食!

    まずは準備をいろいろ

    「日本人でしょ、ビール飲むわよね?」とヤカンから壕部分にだし汁を入れながら店員さんが聞いてきました。

    まだ日が出ているし、一応、取材中だし。ソフトドリンクの飲み放題(40バーツ=約160円)にしておこうかな…。

    「じゃあ、ビアチャン(低価格ビール)を1本!」

    ビール大瓶85バーツ(約340円)。タイではビールに氷を入れて飲むのが一般的。

    はっ、無意識に言ってしまった!う~ん、まあいいか!それより、BBQを用意しなければ。焼き鍋に豚の脂をのせ、火が通るのを待ちます。

    その間に具材をゲット!ムーガタの店はビュッフェ方式が一般的で、写真のように具材が並んでいて自分で好きな物を取ってテーブルに運びます。

    この店の場合、豚バラからロース、レバー、ホルモンなどの内臓系、ハムなど肉類だけで約30種類並んでいました。こういった庶民的な店に置いてあるのは基本的に豚肉と鶏肉だけで牛肉はありません。野菜は白菜、空心菜、長ネギ、キノコ類など約15種類ありました。

    人気店は補充を頻繁に行うので具材が新鮮!

    ここでワンポイント!タレでからめた肉とからめていない肉がたいてい置いてあるのですが、からめていないものを選ぶのが正解です。なぜなら店に用意してあるタレの味がスパイシーで濃いからです。

    繊細な味付けが好きな日本人としては肉本来の味を楽しみたいですよね!ちなみにタレ代わりのしょうゆも頼めばもらえます。肉にそのままつけても良し、だし汁を入れた茶碗に入れても良し。

    赤いタレは甘辛の「ソースプリック」、緑のタレはシーフードに合う酸っぱ辛い「ナムチムタレー」。 どこのムーガタ店でも「シーユー(しょうゆ)をください」と店員さんに頼めばもらえる。

    気になるお味は…?

    テーブルに戻ると焼き鍋は十分にあたたまっていました。

    脂を山部分にまんべんなく塗りたくり、肉を置きます。その間にビールをコップに注ぎ準備万端。炭の火力が強いのですぐに焼けます。

    豚の脂も溶けて、あとは焼いて食べるだけ!

    では、実食!うめえええ~。そこにビールをゴクゴク。ぷへえっ、堪りません!

    しばし、肉を焼いては食べ、焼いては食べの繰り返し。山部分の肉の脂が壕部分にドンドン流れ込んでいきます。

    そろそろ野菜もいいかな、白菜をパクリ。うまい。そして、だし汁を飲むと、これまた最高!肉のうまみがだし汁に溶け込んでいます。

    肉汁が山から流れ出してだし汁がうまみを増してうまいのなんの!

    「おいしいですか?」と店員さん。

    「この店のだし汁超うまいね~」

    「楽しんでくれて嬉しいです、ウチの店の名前はエンジョイ(Nジョイ)ですからね!」

    謎の店名はそういう意味だったのか!また、“ニュー”と付いているのは店がパンデミック前の場所から移転したからだそうです。

    近くのテーブルにいたファミリーは豪勢にシーフードコースを楽しんでいました。

    「月に1回くらい来るわね。みんなでワイワイしながら食べるのが良いのよ!」とお母さん。

    BBQ用の肉と魚介類の他、野菜や惣菜、カオパッド(タイ式チャーハン)や麺類、フルーツやアイスなどのデザート類まで種類豊富、食べ放題でコスパが良いのがこの店を選ぶ理由だそう。同じことを友人たちも言っていました。

    シーフードコースに40バーツ(約160円)を足すと網焼きも楽しめる。

    バンコクにはエアコン完備のムーガタの店もあります。でも、やっぱり昔ながらの屋外型が一番、ビールがよりうまいです!

    ムーガタが気に入ったら焼き鍋を買って帰ってはいかがしょうか?バンコクのスーパーで焼き鍋が200バーツ(約800円)程で売られています。

    スーパーで売っている焼き鍋。ムーガタの人気ぶりがうかがえる。

    ムーガタを日本で楽しむ方法もあるよ!

    「タイには行けないけど食べてみたいぞ!」という方に裏技です。ムーガタのポイントはBBQでありながらしゃぶしゃぶも楽しめる点、肉汁がだし汁に混じる点の2つ。

    フライパンと鍋を用意し、前者を焼き専門にして肉を焼き、後者にだし汁(鶏や豚の固形または粉末スープでOK)を入れしゃぶしゃぶ専用にしましょう。時々、フライパンの肉汁をスープに溶けば“なんちゃってムーガタ”が楽しめます。

    ぜひキャンプなどで試してください!

    ※バーツの日本円換算は取材時のレートを参考にしています。

    私が書きました!
    タイ・バンコク在住ライター
    梅本昌男
    タイを含めた東南アジア各国で取材、JAL機内誌スカイワードなどに執筆。観光からビジネス、グルメ、エンタテインメントまで幅広く網羅する。海外書き人クラブ会員(https://www.kaigaikakibito.com/)。

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