ゴミレスキャンプについて考えよう!【キャンプ場個人オーナーの快適キャンプ術 vol.2】 | キャンプのコツ 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.06.27

    ゴミレスキャンプについて考えよう!【キャンプ場個人オーナーの快適キャンプ術 vol.2】

    個人で広島県江田島市に「Hawk Nest Family Village」というキャンプ場をオープンしたコージさん。そんなコージさんがキャンプ場オーナーの立場から、キャンプ場での快適な過ごし方について考えます。第2回は、ゴミレスキャンプについてです。

    できればキャンプ場にゴミを捨てたいけれど…

    生ゴミ、パッケージゴミ、ガスカートリッジ、金網、空き缶、ペットボトル、炭…。キャンプをすると、さまざまなゴミが出ます。

    正直、ゴミを持ち帰るのは面倒だなぁという考えが脳裏をよぎります。ゴミを車に詰め込んで帰るの嫌だなぁと思ってしまいます。なぜか持ってきたときより体積が膨らんでいたりするし、車内が臭くなるし。キャンプ場のゴミステーションに「できるだけお持ち帰りを!」などとと書いてあっても、捨てられるなら捨てて帰りたい。

     一方、キャンプ場のオーナーからすると、別の意味でゴミは悩ましい問題です。ほとんどのキャンプ場は比較的小さな自治体にあり、ゴミ処理能力は限られています。そんな中、「あそこのキャンプ場ができてから、いらんゴミ増えたよな…」といった風評が広まってしまうと、キャンプ場経営者は肩身が狭くなるからです。

     そもそもキャンピングは、大自然を相手にしたアクティビティ。自然への負荷を最小限にしないと、これから先も長くキャンプを楽しめなくなってしまいかねません。また、毎年30軒ほどのキャンプ場が閉鎖に追い込まれている現状を考えるに、キャンプ場への負荷を軽減していかないと、キャンプを楽しめる場所そのものが減っていくでしょう。

     いっそ、ゴミステーションなどキャンプ場から外してしまえ、という極端な考え方もあります。でも、徒歩キャンプや二輪キャンプの方々のことを考えると、やはり最低限のゴミは受け入れられるキャンプ場の運用設計をしたいという思いが個人的にあります。

    そこで、どうすればキャンピングで出るゴミを少なくできるのか、ゴミレスキャンプについて考えてみたいと思います。

    キャンプゴミを減らすコツと心掛け

    ユーチューブでも人気のJJソロキャンプさんに、ゴミを減らすための工夫や心掛けについて伺いました。

    「買い物は前日までに済ませ、包装とかトレーを外して必要な分量だけ小分けにしてチャック式の袋に入れて持参します。野菜の皮むきやカットも、なるべく自宅で済ませてゴミが出ないようにしています。食材を入れたチャック式の袋は、持ち帰る際のゴミ袋としても使えるし、軽く圧縮もできるので役立ちます。

    ゴミに限らずキャンプでのマナー問題がよく話題になりますが、とりあえず“自宅の庭でしないことをキャンプ場でするな!”と全キャンパーに言いたいです。キャンプ場がなくなって困るのは、キャンパー自身。ゴミステーションを閉じるなど、無理のない方向でキャンプ場を運営していただききたいなと思っています」

    あらかじめ小分けにした食材。

    あらかじめ小分けにした食材。

    このJJソロキャンプさんのご意見も踏まえ、ゴミを減らすポイントを以下にまとめます。

    調理の準備・後片付け

    • 具材は、使う量だけ持ってくる。

    たとえばジャガイモ半分で良いと思ったら、最初から切ってラップに包み、チャック式袋に入れて持ってくる。切ったら傷みやすくなる季節はクーラーボックスや冷蔵袋に入れて持ってくる。

    • 現地でむいた野菜の皮は、焚き火の際に燃やす。
    • チャック式袋を、帰る際にゴミを圧縮するのに活用する。
    • では、どんなメニューがいいか?(みなさんからドシドシ、アイデアが上がってくると良いですね!)
    チャック式ビニールで圧縮したゴミ。

    チャック式ビニールで圧縮したゴミ。

    調理方法

    • できるだけ薪なら薪だけで済む工夫をする(薪もカセットコンロも、と複数にしないように)。
    • 金網は何度か使い回しましょう!(毎回捨ててしまわない)

     なお、炭については、微生物が発生しにくく土にかえりにくいという説が大半ですが、一方で、土壌の改善になるという説もあります。コージのキャンプ場「Hawk Nest Family Village」では当面、炭は受け入れ続けて状態を見ていきたいと思っています。

    当然ですが、キャンプ場では心地よく過ごしたいものです。だからこそ、ゴミレスについてもみんなで考慮し、いろんなアイデアを提案し合うようになれば良いなぁと思います。そして、一過性のブームで終わらず、キャンプ文化が末永く続くことを願っています。 

    私が書きました!
    キャンプ場「Hawk Nest Family Village」オーナー
    コージ(秋田浩一)
    30数年の会社勤務を経て、2021年12月に広島県江田島市にキャンプ場「Hawk Nest Family Village」をオープン。同キャンプ場の詳細・予約は、上記リンク先のウェブサイトをご覧くさい。
    私が書きました!
    徒歩キャンパー
    JJソロキャンプ(岩井純子)
    2020年、アウトドア未経験から急にキャンプに目覚めたアラフォー。徒歩キャンパーとして広島県内のキャンプ場に徒歩で出没中。キャンプの模様はYouTubeでゆるく公開中です。

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