メスティンでラーメンをおいしく作るには？キャンプで食べたいおすすめアレンジ5選

メスティンならいろいろなラーメンが作れます。

キャンプや登山といったアウトドアでの調理に大活躍するメスティン。実は即席ラーメンとの相性が抜群なんです。

この記事では、メスティンを使った基本のラーメンの作り方を解説。

アレンジレシピもあわせて紹介しているので、「最近同じラーメンばっかり食べててマンネリ気味……」という方も、ぜひ最後までご覧ください。

メスティンと即席ラーメンの相性がいい理由

メスティンと即席ラーメンの相性がいいのには、ちゃんと理由があります。その理由を知った上で食べれば、ラーメンをよりおいしく感じられますよ。

（1）手早くおいしく調理できる

熱伝導率がいいのでスピーディーに調理できます。

メスティンの素材であるアルミは熱伝導率が高く、水を注いで加熱すればスピーディーにお湯を沸かすことが可能。ラーメンを手早く調理することができます。

また熱の回りが良い分、麺を均一に加熱できるため、おいしいラーメンが完成します。

（2）理想的なサイズ感

まるで「四角いラーメンどんぶり」のよう。

メスティンには1人分の即席ラーメンの麺、スープ、トッピングがすっぽり収まり、その見た目はまるで「四角いラーメンどんぶり」のよう。

理想的なサイズ感のおかげで、ラーメンをより味わい深く楽しむことができるのです。

（3）軽くて扱いやすい

片手でハンドルを持ったまま麺をすすれます。

メスティンは軽く、ラーメンが入っていても片手でハンドルを持てば、そのままお箸で麺をすすることができます。

どのような場面でも取り扱いやすいので、キャンプや登山などのアウトドア環境で調理するのにピッタリなのです。

メスティンを使った基本のラーメンの作り方

それでは、ここからは実際にメスティンを使ってラーメンを作ってみましょう。

しょうゆラーメンのロングセラーで試してみます。

今回はレギュラーサイズのメスティンで、「明星チャルメラ」のしょうゆ味を調理していきます。

1．メスティンでお湯を沸かす

水の量は具材などにあわせて調節を。

まずはメスティンに水を入れて加熱し、沸騰させます。

ちなみに、明星チャルメラを始め、一般的に即席ラーメン1人分を作るために推奨されている水の量は450～500mlほど。

しかし、実際にメスティンに水と麺を入れてみると、意外とギリギリになってしまいます。

そのため、あわせる具材やトッピングが多くなる場合は、水の量を400ml程度に減らして作るのがおすすめです。

2．麺を割り入れて茹でる

麺は割って入れましょう。

一般的なサイズの袋麺はそのままだとメスティンに入らないので、半分に割ってそ～っとお湯に入れましょう。

あとは袋に表記されている茹で時間通りに、茹でていきます。

ラージサイズなら袋麺もすっぽり。

なお、ラージサイズのメスティンなら麺を割らずに茹でられ、容量にも余裕があります。

水を減らしたくない場合や具材をたっぷり使用する場合は、ラージメスティンで調理するのもおすすめです。

3．付属の調味料で味付けする

味付けしていきます。

麺が茹で上がったら火を止め、付属のスープとスパイスで味付けします。

一丁上がり！

仕上げにお好みのトッピングを乗せたら一丁上がり！

コクのあるしょうゆ味が口の中に広がります。

メスティンのおかげで、調理時間わずか5分足らずで熱々のラーメンが完成しました。麺をズルっとすすれば、コクのあるしょうゆ味が口の中に広がって、体の芯から温まります。

メスティンで作る即席ラーメンアレンジ5選

ここからは、いろいろな即席ラーメンを使ったアレンジレシピをご紹介。

メスティンでラーメンを作り慣れている方でも、新しい味に出会えること間違いなしです。

なお、調理はすべてレギュラーサイズのメスティンで行っているので、ラージメスティンをご利用の場合は水や具材の量を調節して作ってください。

（1）とんこつ風みそラーメン

普通のとんこつよりも優しい味わい。

まずはラーメンの定番、とんこつ風の味付けから。みそベースのコクのある味わいに牛乳をプラスすることで、本物のとんこつとは違った優しい風味が楽しめる1杯に仕上げます。

みそラーメンの定番。

使用する即席ラーメンは「サッポロ一番みそラーメン」。8種類ものみそがブレンドされていて奥深いコクが楽しめるという、インスタントみそラーメンの定番中の定番ですね。

材料

• サッポロ一番みそラーメン　1袋
• 水　250ml

☆調味料

• 牛乳　200ml
• 付属のスープ　1袋
• おろしにんにく　小さじ1

★トッピング

• チャーシュー　2枚
• 半熟卵（あらかじめ切っておく）　1個分
• 付属の七味唐辛子　1袋
• 刻みネギ　適量
• 味付け海苔　1枚
• ごま油　適量

作り方

1.メスティンに水を入れて湯を沸かし、麺を割り入れて表記時間どおりに茹でる。

2.1に☆を加えて混ぜ、ひと煮立ちさせる。

3.火から下ろしたら、★をトッピングして完成。

実は半熟卵もメスティンで作れます。

ポイント

牛乳は加熱し過ぎると分離して溢れてしまうので要注意。

また、半熟卵はメスティンにお湯を沸かし、卵を入れて6～8分ほど茹でれば作れます。あらかじめ茹でて切っておきましょう。

（2）トマトラーメン

前半と後半で口当たりが変わる不思議なラーメン。

こちらはカットトマト缶を使用して作るトマトラーメン。食べ始めはトマトの酸味でさっぱり風味ですが、食べているうちにチーズがトロッと溶けてきてまったり濃厚な口当たりに。

アウトドアでも人気のマルタイ棒ラーメン。

使用するのはマルタイ棒ラーメン。生の風味に近いストレート麺は、トマトの酸味にもよく合います。

材料

• マルタイ棒ラーメン　1束
• 水　250ml
• カットトマト缶　200g
• 付属のスープ　1袋

★トッピング

• 粉チーズ　たっぷり
• 刻みバジル　適量
• オリーブオイル　適量

作り方

1.メスティンに水、カットトマト缶、付属のスープを入れて混ぜ、加熱する。

2.煮立ったら弱火にしてマルタイ棒ラーメンを加え、混ぜながら柔らかくなるまで煮る。

3.付属のスープを加えて混ぜ、火から下ろしたら★をトッピングして完成。

トマトジュースで作ってもOK。

ポイント

今回はカットトマト缶で作っていますが、トマトジュースに置き換えて作るのもおすすめ。トマトの果肉が無い分、よりすっきりとした味わいを楽しむことができますよ。

（3）あさりのチゲ風ラーメン

ピリ辛のうま味がクセになります。

こちらは麺にあさりのうま味が絡む、韓国料理のチゲ風ラーメン。ピリ辛風味でお酒好きの方にもおすすめの一品です。

本場韓国の辛さが人気の辛ラーメン。

使用するのは、本場韓国の辛さが楽しめて日本にもファンの多い「辛（シン）ラーメン」。その独特の「うまからっ！」な味わいは、アウトドアにもピッタリです。

材料

• 辛ラーメン　1袋
• 水　300ml
• あさり水煮缶　1個（缶汁含む85g）
• 刻みネギ　適量

★調味料・具材

• 付属のスープ・かやく　各1袋
• 味噌　小さじ1
• キムチ　50g

※あさり水煮缶の缶汁を入れるため水の量を300mlとしていますが、しょっぱいのが苦手な方は水の量を増やしたり、付属の粉末スープの量を減らしたりして、調整してください。

作り方

1.メスティンに水、あさり水煮缶を入れて混ぜ、加熱する。

2.煮立ったら麺を割り入れて表記時間どおりに茹で、★を加えて混ぜる。

3.火から下ろしたら刻みネギをトッピングして完成。

麺が多いので水の量にご注意を。

ポイント

辛ラーメンは120gと麺の量が他商品よりも多めなので、調理の際は水の量に注意しましょう。

また、あさりの身は麺の底に沈むので、しっかりかき混ぜてお召し上がりください。

これだけでも十分に辛いですが、より辛くしたいときは粉唐辛子や七味唐辛子をプラスしても◎。逆に辛いものが苦手な方はチーズや溶き卵を加えれば、マイルドな口当たりになりますよ。

（4）油そば風ラーメン

スープを別に調理します。

こちらはスープを別に調理する油そば風。卵黄とろ～りピリ辛風味で、いつものラーメンとは違った食感を楽しめる一品です。

ごまラー油の風味を生かします。

使用する即席ラーメンは日清食品の「出前一丁」。付属のスープとごまラー油の香ばしい風味を、そのままタレに生かします。

材料

• 出前一丁　1袋
• 水　400ml

☆タレ調味料

• 付属のスープ、ごまラー油　各1袋
• オイスターソース　大さじ1
• お酢　大さじ1/2
• 豆板醤　小さじ1

★トッピング

• 卵黄　1個分
• チャーシュー　2枚
• 刻みネギ　適量
• 刻み海苔　適量

作り方

1.メスティンに水を入れて湯を沸かし、麺を割り入れて表記時間どおりに茹で湯切りする。

2.麺を茹でている間に☆を混ぜておく。

3.1に2を加えてよく混ぜ、★をトッピングして完成。

普通のラーメンとは違った食感が楽しめます。

ポイント

辛いもの好きの方は豆板醤を増やしてもオーケー。また、代わりに甜麺醤（テンメンジャン）やコチュジャンを混ぜれば、ちょっと違った味わいに。

余った卵白を、湯切りしたときのお湯に鶏ガラスープや乾燥わかめなどと一緒に入れてスープにすれば、1袋で2品作れてお得。お湯を捨てずに済みます。

（5）フォー風ラーメン

最後はさっぱり食べられるラーメンです。

こってりや辛いものが続いたので、最後は記事を後味さっぱりに締めくくれるような、ベトナム料理「フォー」風のラーメンをご紹介。

鶏肉はサラダチキンを利用し、もやしも麺と一緒に煮るので調理も簡単です。

エスニック風味にもピッタリ。

使用するのは「サッポロ一番塩ラーメン」。すっきりとしたスープのコク、さらに付属の切り胡麻の香ばしさはエスニック風味にも相性ピッタリです。

材料

• サッポロ一番塩ラーメン　1袋
• 水　400ml
• サラダチキン　50g
• もやし　50g

☆調味料

• 付属のスープ　1袋
• ナンプラー　小さじ1
• レモン汁　大さじ1
• おろししょうが　小さじ1

★トッピング

• パクチー　たっぷり
• 付属の切り胡麻　1袋

作り方

1.サラダチキンはそぎ切りにする。

2.メスティンに水を入れて湯を沸かし、麺を割り入れて表記時間どおりに茹でる。

3.茹で上がる1分前にもやしを加えて一緒に茹で、☆を加えて味付けする。

4.火から下ろしたら1、パクチー、付属の切り胡麻をトッピングして完成。

さわやかな風味がやみつきの一品。

ポイント

ナンプラーはあまりキャンプ飯に使用しないかもしれませんが、少量加えるだけで料理の風味がガラッと一変するので、いつもの味付けにマンネリを感じている方にはおすすめの調味料です。

また、もやしを煮るときは、お湯が溢れないようにそ〜っと加えるようにしましょう。

メスティンを使ってアウトドアで楽しいラーメンタイムを！

メスティンで作るとラーメンも一層おいしい！

メスティンで調理すると、いつものラーメンも一層おいしく感じられます。また、メスティンでそのまま食べれば、調理後の後片付けが楽なのも嬉しいですよね。

毎回のキャンプで、オリジナルの即席ラーメンアレンジを開発するのも楽しそうです。

それでは、ぜひメスティンを使って、アウトドアで楽しいラーメンタイムをお過ごしください！

私が書きました!

筋肉料理研究家

Ryota

学生時代運動経験ゼロ・病気で精神病院に入院するも筋トレとお料理で立ち直り、現在は料理研究家・パーソナルトレーナーとして活動中。企業やメディアへのレシピ提供を行う傍ら、ボディメイクコンテストにも出場。父方の実家は港町、母方の実家は山に囲まれていて、幼少期には海や山道を走り回っていた。自然の中で本を読むのが趣味だが、最近は料理研究家活動が忙しく、1人でキャンプ飯を作って気を紛らわしている。