ニュージーランド・アベルタスマン国立公園旅、最後の地へ!シーカヤックでアザラシと、海岸ではトドの寝姿も | 海外の旅 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

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2023.06.09

ニュージーランド・アベルタスマン国立公園旅、最後の地へ!シーカヤックでアザラシと、海岸ではトドの寝姿も

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アベルタスマン国立公園で遭遇したアザラシ

アベルタスマン国立公園で遭遇したアザラシ。

カヤックでアザラシを探しに行こう

「アザラシを最初に見つけた人に、チョコレートをあげるよ。アザラシはチョコレートの色をしているから」

カヤックガイドのトレイシーさんがそんなことを言った。いやいや、そんな簡単にアザラシに出会えるわけがない。と思ったけれど、あっさり見つけてしまった。お腹をかいたり、くるくる水の中で回ってみたり。まさか本当に、野生のアザラシと出会えるなんて。

これは、ニュージーランドのアベルタスマン国立公園を旅する4泊5日の旅の出来事。

カヤックに乗って、海上で記念撮影

カヤックに乗って、海の上でハイ!チーズ!

旅のメンバーは、ユーチューバーのかほさん(左下)、雑誌編集者の大垣さん(右から二番目)、ニュージーランド航空のクロヴィスさん(左中央)と現地ガイドのトレイシーさん(右端)、それから私(左上)の合計5人。

これまでBE-PAL.NET で3回に亘り書いてきた通り、アベルタスマン国立公園では、いろいろな山遊びを楽しんできた。

キャニオニングする筆者

いろんな体勢で水に飛び込んだキャニオニング。

人生で初めてキャニオニングを体験してみたり↓

『登山系YouTuber・かほさんと!ニュージーランド・アベルタスマン国立公園のキャニオニング体験』

岩を登るかほさん

普段は山での活動が多いかほさん。岩もすいすい登っちゃう。

洞窟に住む土ボタルを探して、砂浜を探索したり↓

『ニュージーランドでトレッキング満喫!”土ボタル”を探し、干潟に残された謎のヨットと遭遇』

 

かほさんと鳥

ときには裸足になって、大地の気持ちよさと、靴の大切さに気がついたり↓

『ニュージーランドに行ったら裸足トレッキング!?美しき海辺のアベルタスマン国立公園で出会った植物と鳥』

そんなアベルタスマン国立公園レポート最終回の遊び場は「海」。シーカヤック編!

シーカヤックが届いた朝

カヤックを積んだボート

ボートの横幅をはみ出して積まれている物の正体は?

海辺のトレッキングを楽しんだ翌朝、カヤックを積んだ船がバークベイの砂浜にやってきた。海も山も両方楽しめるアベルタスマン国立公園では、こうして事前予約でカヤックを届けてもらって、トレッキングの最中にシーカヤックを盛り込むこともできてしまう。

ガイドのトレイシーさん

トレイシーさんによるカヤックの安全講習。

今回のツアーガイドのトレイシーさんは、もともとシーカヤック専門のガイドをしていたそう。

金属の水筒を持ち込もうとする私とクロヴィスさんに、早速こんなアドバイスが。

「金属の水筒は重くて沈んだら浮かんでこないから、ペットボトルの方が良いよ」と。どうやら彼女も昔、後ろの人に水筒を渡すつもりで、海に水筒を浮かべようと手を離したら、真っすぐ沈んで2度と浮かんでこなかったことがあるとか。

今回私たちが漕いだのは、海洋動物の自然保護区になっているトンガ島と呼ばれる小さな島の周りを1周するコース。

シーカヤックで航行する

トンガ島でアザラシと遭遇。背後の陸からの距離は1kmちょっと。

これまでほとんどカヤックを漕いだことがないというかほさんも、持ち前の運動神経ですいすいと漕いで、あっという間にトンガ島に到着。

自然保護区だからむやみに島に上陸することはできないけれど、カヤックに乗ったままでも、島のあちこちにアザラシがいるのを発見。運が良ければ、イルカが近くを泳いでくれる日もあるのだとか。

シーカヤックで海辺を散歩

やっぱり海は広くて気持ち良い!

シーカヤックの楽しみといえば、狭く入り組んだ岩の間を漕いでみること。トレイシーさんが先に行って、通れるかどうかを確認してくれて。でも、それを待ちきれずについて行こうとして、ちょっぴり後悔しそうになったり。

2人乗りカヤックだと、2人で上手に力を合わせないと、あらぬ方向にカヤックが向かってしまうことも。アザラシみたいにスイスイ器用に水を移動するのは難しいけれど、全身に感じる潮風がとにかく気持ち良い。

この日のランチ

シーカヤックの日のお昼風景。

お昼ごはんは、レジャーシート代わりの布を浜に広げて、ラップサンドを手作り。アボカド、キュウリ、ニンジン、それからパックに入った味付きのツナ。運動したあとは、塩分が効いたツナの残り汁も美味しい!

最後の宿泊地は「アワロア・ロッジ」

アワロア・ロッジの外観

アベルタスマン国立公園内の森にある「アワロア・ロッジ」。

アベルタスマン国立公園ツアー、山間部、最後の宿泊地は「アワロア・ロッジ」。

森の中に貸し切りのロッジが点在している。

  広々とした貸し切りのロッジ!

お部屋の中は、まるでリゾートホテル。シャワーも広々で、水圧も温度もバッチリ!

開放的な自然の中にあるとは思えない高級感と清潔感。「本当に良いんですか、山の中でこんな贅沢な場所に寝泊まりしちゃって。なんかちょっと緊張しちゃう」、なんて言いながらも、久しぶりのフカフカで大きなベッドで即熟睡。

レストランのテラス席

朝は日光を照明として生かしたレストラン。長居したくなる心地良さ。

食事はロッジの中のレストランでいただきます。

バナナブレッド

バナナブレッド。ブレッドだけど味はケーキ。

朝食にバナナブレッドを注文したら、見たことない山盛りが登場っ!

生クリームもりもりのフルーツもりもり。お皿にかかったキャラメルソースはただのオシャレではなく、ケーキと相性抜群。

山小屋でいただくラテアート

山小屋でラテアートと出会えるなんて。

今まで山で経験したことがないような贅沢を経験させてくれたアワロア・ロッジ。

周りのお客さんたちのなかには、誕生日などの特別な記念に親戚連れで滞在しているというも人がいたり。旅から旅へ1人旅の放浪生活で、たまたま訪れたらあまりに居心地がよく、延泊をしているという人もいたり。「いつか、また来たいね」と思ったのは私だけでなく、きっとリピーターも多いはず。

アベルタスマン国立公園に来るまでは、私はアウトドアというと、「ストイックに目標を達成してこその美学!」と、つい考えてしまうことがあって。それでいて、なかなか成果を出せなかったり、本気でコミットできない自分に自信がなくなったり。

でもこうして4泊5日の間、楽しいメンバーと山・川・海を渡り歩いて改めてわかったのは、自然をどう楽しむかは、本当に自由なんだということ。

海外へ行く。

山の中へ遊びに行く。

なんだかちょっぴり勇気がいるようだけど、「本当はどっちもそんなに難しくなくて、楽しいものなんだよ」、とアベルタスマン国立公園が教えてくれた。

普段忙しい人にもうれしい、日本からの直行便が出ているニュージーランド。自然の中で、たくさん遊んで、楽しく休んで、心のデトックスをぜひ。

「ゴールデン・ベイ」またの名を「マーダーズ・ベイ」

ゴールデン・ベイの様子

ゴールデン・ベイの風景。この時間は遠浅になっていた。

トレッキングを終えてぜひ観光したいのが、ゴールデン・ベイの景勝地。

アベルタスマン国立公園の名前の由来になった、オランダ人探検家アベル・タスマン。白人で初めてニュージーランドを発見した彼とその船団が、マオリ族との戦いに敗れた浜。そのエピソードから、もともとはマーダーズ・ベイ(殺人の湾)と呼ばれていたところ、いつからかゴールデン・ベイ(黄金の湾)に改名されたそう。

そんな歴史的のある地域ですが、現在は畑や農場がある、穏やかな田舎町の風景が広がっている。

ニュージーランドの奇岩

ワラリキビーチで記念写真

ワラリキビーチで記念写真。

奇岩好きにはたまらない名スポットをたくさん秘めたニュージーランド。そのひとつは、ゴールデン・ベイのワラリキ・ビーチにあるこの岩。私はうまく撮れなかったけれど、浜と海水に鏡のように岩が反射して、かっこいい!

ワラリキビーチを散策

ワラリキビーチを散策。

白い砂浜が遠くまで広がったワラリキビーチは、アザラシやトドの観察スポットとしても人気。しかしこの日は残念ながら、なかなか姿が見当たらず…。

岩の上でトドを発見

と、思ったら、日陰になった岩の上で、トドを発見!

よく探してみたら、涼しい日陰でゴロリと横になったトドを発見。私たちの視線を気にすることなく寝続ける貫禄ある姿。どことなく、休日のお父さんを連想するような。

南島の北端「ケープ・ファラウェル」

ケープ・ファラウェルに続く草原の景色

ケープ・ファラウェルに続く草原の景色。

大きく南島、北島とふたつの島に分かれているニュージーランド。その南島の北端がゴールデン・ベイにあるそう。肝心の絶景ポイントにたどり着く前から、心洗われるような壮大な緑が広がっている。

ここが南島の北端

ここが南島の北端。海をよく見てみると、なんとアザラシが泳いでいました。

南島の北端を見届けて、私たちの旅も終了。

アベルタスマン国立公園から日本への帰り方

集合写真

日本とニュージーランドを直行便で結ぶニュージーランド航空のフライトが出ているのが、北島のオークランド。アベルタスマン国立公園は南島にあるから、まずは北島を目指す。

便利で楽しいのは、ゴールデン・ベイにあるタカカ空港から乗れる小型飛行機。これでニュージーランドの首都・北島のウェリントンに移動して、その後オークランドを目指して乗り換える。

小型飛行機の窓から見下ろすのは、今日まで歩いてきたアベルタスマン国立公園の山々。感慨深いフライトを噛みしめよう。そう意気込んで乗ったのに、乗り心地が良くて、熟睡してしまうというもったいない失敗…。

かほさん、大垣さん、トレイシーさん、クロヴィスさん、そしてツアーを企画してくださったニュージーランド航空、ニュージーランド政府観光局の皆様、ありがとうございました!!

私が書きました!
剥製師
佐藤ジョアナ玲子
フォールディングカヤックで世界を旅する剥製師。著書『ホームレス女子大生川を下る』(報知新聞社刊)で、第七回斎藤茂太賞を受賞。中日新聞の教育コラム「EYES」に連載。現在はニュージーランドでワーキングホリデーをしながら、牧場に暮らし、山やバイクで遊んでいる。

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