年間いくらお金がかかる?ハイエース・キャンピングカーの維持費を実例解説 | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル

キャンピングカー・車中泊

2023.03.04

年間いくらお金がかかる?ハイエース・キャンピングカーの維持費を実例解説

キャンピングカーイメージ

キャンピングカーの維持費は高い?

すべてのクルマがそうであるように、キャンピングカーの購入は「ゴール」ではありません。クルマを所持しているだけでかかる経費があり、いつか手放すその日まで継続的なメンテナンスが必要とされます。

むしろ家族の一員のようにクルマのことを気にかけ、不調があれば修理し、必要な資金を確保するために電卓をたたく暮らしのスタートと言えます。

一例として、特種用途自動車(8ナンバー)かつバンコンタイプのハイエース・キャンピングカーを所有する場合、年間どれくらいの維持費がかかるのか私のケースを挙げてみます。

年間130,000円から250,000円が必要

結論から言うと、車検のある年には年間250,000円ほど、車検のない年には年間130,000円ほど(※ガソリン代を除く)かかっています。

おもな内容は、税金などの法定費用、車検や整備にかかる費用、任意保険にかかる費用に大別されます。

このほか、スタッドレスタイヤを必要とする寒冷地に住んでいるか、自宅に駐車場があるかといった要素に左右される変動費が存在します。

これらはクルマを所有するすべての人にかかる経費なので、キャンピングカー独自というわけではありません。しかし、内訳を見ると「8ナンバーかどうか」で金額が異なる部分も散見されます。順に見ていきましょう。

キャンピングカーイメージ

税金などの法定費用

まずは毎年春に納付する自動車税。総排気量や税率などによって異なりますが、一例として自家用キャンピング車(2501cc~3000cc)の場合、令和4年時点の標準税率で40,800円。

そして車検を受けるタイミングで納付する自動車重量税。自家用キャンピング車(13年未満、~3トン)の場合、令和4年時点で24,600円となります。1年に換算すると12,300円。

同じく車検のタイミングで支払う自賠責保険料が22,450円で、1年に換算すると11,225円。

クルマを所有するなら必ず収めなければならないお金が、年平均で65,000円ほど必要ということになります。

実はこの金額は同サイズの普通車よりも安く、かつては節税目的の8ナンバー登録が多発した時代もあったとか。しかし、以下に述べるようにかえって不便・割高になるものもあります。トータルではほとんど変わらない、というのが現在の定説です。

車検や整備にかかる費用

クルマの所有者は決められた頻度で車検と法定点検(定期点検)を受け、車両の状態を良好に保つ義務があります。

どこに依頼するかでかなり金額が異なってきますが、ベース車両の正規ディーラーであるトヨタ関連会社にすべてを依頼したケースで見てみます。

なお、ディーラー車検は一般的に、交換部品がすべて純正品になるなど割高だと言われます。

しかし、ブランドの名をかけた質の高い作業が期待できるほか、こまめに見てもらっていると“クルマの主治医”のような存在になり、不調時の相談もしやすいです。

メンテナンスイメージ

あくまで一例ですが、上記の法定費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代)を除いた車検費用は60,000円から90,000円程度。

車検のない年の12か月点検では、エンジンオイルやフィルターなどの消耗品の補充・交換をして20,000円程度。

あいだに任意で行う、いわゆる6か月点検(6か月目、18か月目)では12,000円ほど支払っています。

一見高額に思えますが、必要な消耗品はこれらの機会にすべて補充・交換してもらっているので、自分でカー用品店に出向くことはほぼありません。包括的にお任せしている、という形です。

メンテナンスイメージ

店舗によっては、いくつかの点検・整備がセットになったお得なパック料金や、サブスクリプションサービスを用意していることがありますが、8ナンバー車は対象外になっている例が多いのは残念なところ。

各種割引などの恩恵が受けられず、割高になりがちなのが8ナンバー車のデメリットではあります。

任意保険にかかる費用

自動車ユーザーに関係する2種類の保険、強制保険である自賠責保険と、自由意志で加入する任意保険。

キャンピングカーの購入で、もっとも普通車との違いを感じるのが任意保険かもしれません。世の中には数えきれないほどの自動車保険がありますが、8ナンバー車の加入を認めていないケースが多くあります。

私もキャンピングカーに乗り換えたとき、当然のように「車両入替」でこれまでの保険を継続できるものと思っていましたが違いました。

キャンピングカー内装イメージ

要因のひとつには、車両保険の難しさがあるようです。キャンピングカーの車内には、家具・家電をはじめとした多くの搭載物があり、電気配線を含む複雑な加工が施されています。

ボディーがわずかに凹むくらいのちょっとした衝突でも内部にダメージがあり、修理費用が高額になることも珍しくありません。また、同じ車種でも1台1台の価値がまったく異なります。リスクの算出が非常に難しいクルマだと言えるでしょう。

改めてキャンピングカー専門保険に加入した私の場合、限定的な車両保険が含まれているプランで年間の保険料は55,000円ほど。自損事故などをフルカバーする車両保険を含めると、この1.5倍から2倍ほどかかるでしょう。

キャンピングカーならではの出費

ベバストのFFヒーターや、ENGELの冷蔵庫といった車載用製品は、私の知る限りかなり耐久性が高く、高温・低温・振動などの過酷な環境下でも安定的な性能を発揮します。

しかし、いざ故障となれば汎用品では代替できず、専門店に出向かないと修理ができないなどのリスクがあります。

キャンピングカーのFFヒーター

また、一部の電化製品は家庭用品の流用です。私も経験がありますが、たとえばテレビなどが耐用年数よりもずっと早く故障することがあります。

電源として使われるディープサイクルバッテリーには寿命がありますから、数年おきに交換が必要となります。私も使い方を誤り、1年と経たずにダメにしてしまったことがあります。

キャンピングカーの電装

こまかな部分では、消耗品の購入・充填費用などがあります。

私が使用しているポータブルトイレ「ラップポン」の場合、凝固剤などの消耗品が50回分5,000円程度。タンクに溜める方式の場合は、洗浄液を常備しているはずです。

もしLPガス式の湯沸かし器やコンロを搭載していれば、ガス充填の費用も定期的にかかりますね。一方の電気や水道は、自宅から給電・給水していることが多いかと思いますので、家計に含まれるでしょう。

そのほかの変動費

もし有料駐車場やモータープール制度を利用していればその利用料、寒冷地に住んでいればスタッドレスタイヤの購入費が定期的にかかってきます。

モータープール制度とは、自宅や近隣に大型のキャンピングカーを駐車するスペースがない場合に、キャンピングカー専門店などに車両を保管してもらう制度です。月額数千円から30,000円以上まで幅があり、洗車場利用やタイヤ保管といった付随サービスがあることも。

冬道イメージ

冬用タイヤはサイズやメーカーによってさまざまですが、ハイエースの場合、LTタイヤ4本で60,000円から80,000円ほど。劣化が進むと危険なため、走行距離にかかわらず数年おきに交換です。

さらに、タイヤ交換をどこかに頼む場合には工賃、シーズンオフのタイヤを保管してもらうなら預かり料金。

キャンピングカーに限りませんが、毎月の洗車費用や、車種によってはAdBlue(尿素水)の補充も定期的に必要となります。別途ガソリン代がかかることは言うまでもありません。

キャンピングカーの維持費の特徴

キャンピングカーイメージ

これらのことを総括すると、ハイエースベースのキャンピングカーは同じサイズの普通車に比べると税金の優遇がある反面、任意保険など割高になる費用もあります。まとめると、以下のような特徴があるでしょう。

・税金など一部の法定費用は同条件の普通車より負担が軽い

・ただし普通車を対象とした各種サービスの適用外となり、任意保険料やメンテナンス費用が割高になる可能性

・特殊な構造から、故障時に大きな出費となる可能性

なお、軽自動車をベースとした軽キャンパーは税制などが異なるほか、車両重量が普通車と大きく異なる大型キャブコンではまた違った結果になります。

負担は決して軽くありませんが、それに見合う楽しみもまたあるのがキャンピングカー。家計のやりくりをしながら、計画的に運用していきたいです。

私が書きました!
フリーライター
SAYA
グルメ、トラベル、車中泊、クルーズなどの記事を執筆しているフリーライターです。バンコンタイプのキャンピングカーで全国を巡っています。太陽も昆虫も苦手なインドア派ですが、車中泊×観光の組み合わせに無限の可能性を体感中。車を拠点にした遊びの話題をお届けします。

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