自然が大好きで、毎週のようにフィールドに繰り出すアウトドアズマンは、常に最適なギアやウェアを用意しています。移動と積載の要となるクルマにおいても、それは同じ。卓越したクロスカントリー性能を備えたクルマに乗り、「あと一歩」の先にあるものを見つけるために……。
もっとも、大部分の人は都市部で生活し、普段使っているクルマをアウトドアにも活用することがほとんどのはず。「日常」と「非日常」をスマートに行き来するためには、足元にも注意を払う必要があります。地面と接する唯一のパーツであるタイヤにこだわることで、フィールドへのアプローチ、そして移動時の安心を手に入れることができるのです。
そこでおすすめしたいのが、グッドイヤーのオールシーズンタイヤ『VECTOR 4SEASONS GEN-3(ベクター フォーシーズンズ ジェンスリー)』と『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV(ベクター フォーシーズンズ ジェンスリー エスユーブイ)』です。オールシーズンタイヤと聞いて馴染みのない人も多いと思いますが、アウトドアの豊富な知識と経験をもつフォトグラファーの見城 了さんのレビューを読めば、期待度が高まること確実です!
自然と向き合うために必要なのは頼れる銘品、確かな道具
フォトグラファー、見城 了さんの目線は、常にフィールドを向いています。一年を通して焚き火キャンプを楽しみ、温かい時季は山を歩き、湖で水と親しむ。それ自体が最高の遊びであると同時に、感性を磨くことで仕事や普段の生活の豊かさにもつながっているのでしょう。

見城さんの愛車、三菱 デリカD:5。大容量のラゲッジに愛用のギアを積んでキャンプ場に到着。

キャンプの準備にとりかかる見城さん。今回はソロということで、ギアはやや少なめ。全体のスタイリングに気を配ったアイテムの選定にセンスを感じます。
「キャンプは学生時代からやっていたんですけど、最近は実家にある山の手入れが忙しくて。自然を管理するのは本当に大変だなあと思いますが、それでも少しずつ姿を変えていく景観に喜びを噛みしめています」
何をするにしても、道具選びは重要なポイント。
「仕事柄、キャンプ道具の新作に触れることも多く、気になったアイテムを自分のアウトドアライフに取り入れることもあります。モノ選びのポイントは、心地よく、機能的で、長く使えること。家具や小物が中心ですが、どうしても満足できるものがみつからないときは、カスタマイズしたり一から作ることも」

テントはGOLITEのシャングリラ3。1ポールで立つ3人用サイズをひとりで使う。

写真のウッドテーブルは、調理中にジャグやクーラーボックスを置いたり、写真のようにテント内でサイドテーブルとしても使える応用範囲の広さが特徴。見城さんがプロデュースした、温もりのある逸品です。
15年ほど前、ウッドのキャンプテーブルで満足できる国産ブランドのものがなかったという見城さんは、自宅のベランダで試作を開始。それが仲間内で評判を呼び、ついにはアウトドアファニチャーを主体とした自身のブランド「ペレグリンデザイン」に成長しました。今でこそ、アウトドア好きが少量生産でオリジナル製品を販売するガレージブランドは数多く存在しますが、見城さんはそのパイオニア的存在なのです。
「昔からあるアウトドアブランドのギアへのリスペクトも忘れません。何よりも信頼が置けるし、長く作られている間に改良され、誰が使っても確かな機能を発揮するのがいいですよね」

愛用のナイフを駆使しながら薪を削ってフェザースティックにしていく手捌きも鮮やか。山から採ってきたという松ヤニを活用しメタルマッチから飛ばした火花でいとも簡単に着火。

ゆらめく炎を見つめながら、静かな時間を過ごす。これぞ焚き火キャンプの醍醐味!
アウトドアで活動するためには、クルマの存在も不可欠。積載する道具が多く、不整地にも積極的に飛び込んでいく見城さんの愛車は、三菱 デリカD:5。
「街乗りで普通に使えて、いざとなれば悪路もすいすい行ける走破性やディーゼルエンジンの経済性と力強さが気に入っています。そして、クルマのパフォーマンスを最大限発揮するためには、タイヤ選びも重要です。これまで僕は時季によって夏用と冬用のタイヤを使い分けてきましたが、最近日本でも人気が高まっているオールシーズンタイヤを試したいと思っていました。新しモノ好きの心をくすぐるんです」
グッドイヤーは、アメリカの名門タイヤブランド。しかも、一年を通じて走れるオールシーズンタイヤのパイオニア的存在でもあります。今回、見城さんが愛車デリカD:5に装着したのも、そんなところに説得力を感じたからだそうです。
グッドイヤーが手がけるオールシーズンタイヤとはどのようなものなのかを、次の章で解き明かします。
アメリカのパイオニア精神を支えてきた名門タイヤブランド、グッドイヤー

グッドイヤーは1898年にオハイオ州アクロンで創業。草創期は馬車や自転車のタイヤ、鋳鉄に詰めるゴムなどを製造していました。

グッドイヤーはモータリゼーションの発達とともに、広大な国土での物流を支えるトラックタイヤを中心に開発を進めていきます。
グッドイヤーは1898年創業のタイヤの名門ブランド。1916年には世界で初めて空気入りトラックタイヤを発売し、翌年には物流を支えるアメリカの大陸横断トラック便を創設。他にも飛行船用のゴム素材やアポロ14号の月面探査車のタイヤを開発するなど、様々なフィールドを駆け巡るタイヤの素地は創業当時から培われてきました。
そのなかでも力が入っていたのはオールシーズンタイヤの開発です。いまから半世紀ほど前の1977年には世界初のラジアルオールシーズンタイヤ『Tiempo』を発売。そして1984年にはいまに続くベクターシリーズの初代モデルがリリースされました。ベクターシリーズはその後も改良を重ね、2008年に『VECTOR 4SEASONS』が登場。そして2022年に現行の『VECTOR 4SEASONS GEN-3』『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV』へとバトンが渡されました。

世界初のラジアルオールシーズンタイヤ「Tiempo」は1977年の発売。ベクターシリーズは1984年に登場し、アップデートを続けてきました。

最新のオールシーズンタイヤは『VECTOR 4SEASONS GEN-3』と『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV』の2種類。

いずれも基礎部分には温度変化に強い新コンパウンドを採用し、V字型のトレッドパターンが特徴です。
ベクターシリーズは雨・氷・雪とその表情を刻々と変える時季の路面状況に対応できるよう、排水・排雪性を高めるべく進化を遂げてきました。そのうえで『VECTOR 4SEASONS GEN-3』と『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV』では様々な新技術が投入され、快適性を始めとする全方位のさらなる性能向上が図られた“プレミアム”なモデルに生まれ変わっているのです。
その一番の特徴は、タイヤ表面の中心部分に向かうほど幅が狭くなっていくグルーブ(太溝)が施された「新Vシェイプトレッド」。このV字パターンは排水・排雪性に優れ、温度変化に強いゴム(コンパウンド)との相乗効果で、どんな路面状況でも高いトラクション性能を発揮するのが特徴です。

上表のように、オールシーズンタイヤは文字どおり季節を問わず、さまざまな路面状況に対応できる性能を備えるバランスの取れたタイヤです。グッドイヤーではこれまでシャーベットや圧雪路といった氷雪上での性能向上を目指して開発に力を注いでおり、日本の冬用タイヤ規制時での走行も可能となっています(ただしチェーン規制時はいかなるタイヤでもタイヤチェーンの装着が必要)。今回の『VECTOR 4SEASONS GEN-3』と『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV』では、これらに加えてドライ/ウエット性能や静粛性のレベルアップが図られました。
氷雪路に特化したスタッドレスタイヤに迫るウィンター性能に加え、サマータイヤと肩を並べるハンドリング性能も獲得。季節を問わず履き続けられる安心感はもとより、季節ごとの交換やそれに伴う保管場所の確保、もちろん経済性も含め、『VECTOR 4SEASONS GEN-3』と『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV』は使う人にとって優しいタイヤなのです。
次の章では、見城さんのレビューを通じてその特徴を解説します。
『VECTOR 4SEASONS GEN-3』が支える、自由と安心
フィールドで大好きな焚き火を楽しんだ見城さんは、『VECTOR 4SEASONS GEN-3』を装着したデリカD:5の運転席に収まり、山の奥へと向けて走り出しました。

SUV仕様では内部構造が大きく重い車体をしっかりと支える専用設計となっていることもあり、高い安定感を保ってくれます。

滑りやすい路面にもかかわらず、クルマは安定した姿勢をキープ。腰砕けのないしっかり感を確保されているのが効いているのでしょう。
「まずキャンプ場に向かう高速道路では、十分なフィット感がありました。直線主体の道でのビシっとした安定感に加え、山が近くなってからの高低差やカーブの多いセクションでも安定している感じ。走行音も抑えられ、これなら街乗りを含めた普段使いにもいい」
往路での感想を口にしながら、前を見据えて走る見城さん。その言葉にあるように、『VECTOR 4SEASONS GEN-3』は、従来比で30%以上のノイズ低減が図られています。特にステーションワゴンやSUVといった、キャビンと荷室が一体化されたボディ形状ではタイヤが発するノイズが篭りやすいところですが、その原因が元から抑えられれば、快適性はもとより、運転中の疲労感の軽減にもつながります。

タイヤの両外側部分には強固なショルダーブロックを配し、そこにも横や斜め方向のサイプを適切に施してブロックの変形を抑制します。

ちょっとしたぬかるみに入ってもそのグリップ力は失われず、しっかりと路面を掻き力強く泥の坂道を駆け上がっていきます。
やがて、道は未舗装となり、さらに取材前日に雨が降ったことで、ぬかるんだ路面が現れてきました。見城さんはグリップ力を確かめるように走っていきます。
徒歩では滑りそうな状態ですが、タイヤはしっかりと路面を捉えています。
「山をめざす中で、急な大雨に見舞われることは少なくないし、そうなるとあっという間に水たまりができてしまいます。また、雨のあとはキャンプ場内でも大きなわだちができたりして安心はできません。たとえオフロードに行くことは少なくても、なにがあるかわからないのがアウトドア。オールシーズンタイヤを装着していれば、週末の外遊びで不安を極力解消してくれるでしょうし、街乗りでも安心にもつながるはず」

万が一雪が降り始めたときでも、『VECTOR 4SEASONS GEN-3』なら安心です。

冬用タイヤとしての認証を表すスノーフレークマーク。日本の冬用タイヤ規制時において走行可能な点も特に都会派ユーザーにとっては見逃せません
また、しばらくは寒い時季が続きますが、万が一雪が突然降りだしても、『VECTOR 4SEASONS GEN-3』なら安心です(※)。
「冬でも雪がめったに降らない地域に住んでいると、夏タイヤと冬タイヤを毎年履き替えるべきか迷いがち。それに、外したタイヤの置き場所をどうするかも悩むところです。交換の手間が省け、保管場所を気にしなくていいという点でも、オールシーズンタイヤを選ぶメリットは大きいですよ」

「新Vシェイプトレッド」パターンにより、従来比で30%以上のノイズ低減が図られました。音楽好きの見城さんは、快適な車内に大満足!
前章で紹介したように、グッドイヤーというパイオニアがてがけたオールシーズンタイヤは、これまでの開発の歴史の上に立ち、安心感の度合いが違います。
「アウトドアのアイテムを選ぶ場合も同じですが、自分自身が使うものだからこそしっかりとそこを見極めたいですよね」
洗練されたスタイルと豊富な知識・経験で都会とフィールドを行き来するアウトドアの達人、見城 了さんも太鼓判を押すオールシーズンタイヤ『VECTOR 4SEASONS GEN-3』と『VECTOR 4SEASONS GEN-3 SUV』。週末ライフの道が拓けてくること確実です!

「都会に住んでいて、ときどきキャンプ場に行く人にちょうどいいですね。同行する仲間や家族のことも考えて、タイヤを選びましょう」
(※)オールシーズンタイヤは、雪の降り具合や積雪状況、路面の状態によっては発揮できる性能に限界があります。積雪が見込まれる場合、路面が凍結した場合はスタッドレスタイヤの装着をおすすめします。
撮影協力/PICAさがみ湖