キャンピングカー歴14年の国井律子が教えます。出発前にすべき「旅のリアルな準備」って? | キャンピングカー・車中泊 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.01.29

    キャンピングカー歴14年の国井律子が教えます。出発前にすべき「旅のリアルな準備」って?

    キャンピングカーのバッテリーを充電

    なにをしていると思いますか? ハイ、キャンピングカーのサブバッテリーの「充電」です。15m延長ケーブルで3階のわが家から。

    夢のクルマ、それが「キャンピングカー」

    キャンピングカーがあればどこにでも行ける。寝られる。楽しめる!
    そんなイメージがあると思います。実際そうですが(笑)、旅への出発前にいったいどんな準備をしているのか?リアルな様子をお伝えします。

    ①サブバッテリー充電

    専用の延長コードを充電用のコネクターに接続

    旅に出る前の日、夫と協力し合って3階のベランダからキャンピングカーのサブバッテリーを充電しています。

    走行中もある程度は充電できるのですが、エンジンを切れば完全「オフグリッド状態」になるキャンピングカー(一応、天井にソーラーパネルも設置してありますが微々たる発電ですよね)。エアコン、電子レンジ、ドライヤー、冷蔵庫、もろもろ電子機器の充電などキャンパー内で電気を使う機会は多く、100%の充電状態にしておきたいものです。

    ②給水

    キャンピングカーのタンクに給水中

    わが家のキャンピングカーのタンクは120L。

    直接飲みはしませんが手や食器を洗ったり、夏場だとサーフィン後にシャワーを浴びたりと、なにかと水は必要。満タンにして出かけます。120Lくんでおけば、夏場で無い限り3日は余裕でもちます。

    サーフィン後に水浴びができます

    普段は、キッチンの蛇口ホースを延ばして使用していますが、逆サイドには本格的なシャワー設備があります。

    ③おのおのの旅準備

    手荷物は家族1バッグずつ

    手荷物は家族1バッグずつ。左から次男、私、長男、夫。

    「睡眠」にこだわったわが家のキャンピングカー。大人はひとり1ベッド確保、子どもたちは運転席の上の広々とした「バンクベッド」でふたりで寝ています。おのおのの手荷物はそれぞれの寝床に置いています。着替え、洗面道具、子どもの場合はオモチャ(トミカやパズル)や学校の宿題などが入っています。

    ④その他、旅準備

    積んでいくスピーカー

    家で使っている「ブルートゥース対応」のスピーカーを持参しています。

    よく使う持ち物の充電器類

    スマホやカメラの「充電器」類。延長コードは使用頻度「高」。

    車内にはコンセントが4つ。自宅と同じような環境で電化製品が使えます。

    ⑤下ごしらえ

    自宅で食事の下ごしらえ

    出発前、食材が余ってしまったとき、時間にゆとりがあるときは下ごしらえしてから出かけます。

    キャンピングカーの冷蔵庫

    冷蔵庫をギュウギュウにして出発。ワインやハイボールや、お酒もいろいろ持っていきますよ!

    旅先での限りある「水」とキッチンの「スペース」と、そして「時間」。料理は極力したくない私です。なによりふだんからキッチンで奮闘しているのだから、旅の空では遊ぶ時間を確保したい(笑)。家から下ごしらえしていくとずいぶん時短になりますよ。よく用意していくのは以下。

    • ネギみじん切り
    • 生姜すりおろし(冷凍キューブ持参)
    • 大根おろし(冷蔵庫を開けるたびちょっと臭います)
    • さらし玉ねぎ
    • ちぎって水洗いしたサラダ

    食材を下ごしらえしたもの

    この3種類はいろいろ使えます。旅の食事をアップグレード。

    みぞれうどんを作る様子

    前の晩の鍋出汁にドサッと大根おろし。朝食は「みぞれうどん」に。

    だいたいの調理は「電子レンジ」があればなんとかなります。なのであえて常設コンロは設置せず、「カセットコンロ」で私は十分。コーヒーやカップ麺用にお湯を湧かしたり、鍋をこさえたりするだけなので。炒め物などは(気乗りしたときだけ)外でやっています。車内でやると匂いが大変!

    刺身とナマコ酢

    スーパーで買った「ナマコ酢」にも大根おろし。いい酒のアテ。

    ささみサラダ

    持参のサラダ菜とさらし玉ねぎに、市販のささみをほぐしたサラダ。栄養バランス抜群。

    なるべくならば皿も洗いたくない私です。100均の「紙皿」を愛用。

    レンチンできる紙皿

    レンチンできる紙皿、便利ですよ!

    「初代」キャンピングカーの時代を振り返る

    四万十川「沈下橋」を渡る

    波のない午後、四万十川の沈下橋までドライブ。

    初代(新古車)のキャンピングカーは、2008年に当時ものすごい勢いで夢中になっていた「サーフィン」のために購入。そのときは独身貴族(笑)だったので、本当に「寝るだけ」仕様でした。唯一キャンピングカーっぽい設備といえば、「冷蔵庫」くらい。なので出発準備も普通のクルマとほぼ変わらなかったです。2,000ccに満たない排気量で、上り坂の高速道路がほんとキツかったですね…。

    ときを経て、結婚出産。もうちょっと設備がちゃんとしたキャンピングカーが欲しくなり、頻繁に「キャンピングカーショー」に足を運んでは何年も掛けて吟味、厳選。2015年、私の要望がすべて詰まった現在の2代目に出あいました。

    キャンピングカーショーで新車をチェック

    いつぞやのキャンピングカーショーにて。

    キャンピングカーの内部

    こちらもキャンピングカーショー。まるで家みたいなキッチンですが、きっと私はこのクルマでも料理しないだろうなぁ。

    2代目キャンピングカーには、電子レンジ、冷蔵庫、エアコン、大容量水タンク、シャワー、サイドオーニング、およそすべての設備が整っています。ちなみにトイレは防水ルームにて「ポータブルトイレ」を使用。次男の急な「おしっこー!」も大丈夫。

    設備も気に入っていますがエンジンがパワフル。排気量3,000cc以上あるトヨタの「ディーゼルターボ」、しかも四駆なので、雪山もスイスイ。歯を食いしばってアクセルを踏んでいた初代とは大違いで、今度は逆にスピードオーバーを気にしています(笑)。

    雪山といえば、もうなにもいじらなくて済むような「完パケ」車両を買ったつもりだったのですが、まさか4歳の次男が雪山にドはまり。結局「FFヒーター」を取り付けました。「雪山車中泊」については、またの機会に書こうと思います!

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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