【インタビュー】パピエラボ(後編)ものづくりの作家、職人をつなぐディレクターの役割。 | ニュース 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2016.06.20

    【インタビュー】パピエラボ(後編)ものづくりの作家、職人をつなぐディレクターの役割。

    b*p

    »前編「活版印刷は手段に過ぎない」はコチラ。

    パピエラボがプロデュースするオリジナルのプロダクトは、
    江藤公昭さんが、作家と職人の間に入って、
    ディレクターのような立ち位置になることもある。

    「作家さんにはあまりディレクションはしすぎず、基本的にはお任せします。
    ある程度のイメージや、場合によっては簡単なラフを送ることもありますが、
    あまりそのまま返してくれる人は少ないですね。
    でもそのほうがおもしろい。
    お互いのアイデアがバシバシぶつかっていくのが楽しいです」

    そういう意味で、かなり作家性の強い商品が並ぶ。
    しかし個性が強すぎて使いにくいということはなく、
    こだわりがギュッと凝縮されているようだ。
    そのあたりが、実は江藤さんのディレクションスキルなのかもしれない。

    こうしてできたデザインを、次に印刷に回す。
    一転して職人の世界だ。

    「ちゃんと会って説明するようにしています。
    技術は申し分ないし、僕たちの仕事をやり慣れているかもしれないけど、
    その仕事におけるコミュニケーションが取れているかいないかで、
    仕上がりが変わってきます。
    実際に印刷所に行ったら、“もうちょっと、もうちょっと”って
    お願いすることになって、メンドクサがられるんですけど(笑)」

    職人特有の“粗い言い回し”で作業は進むが、
    江藤さんもここぞというポイントは曲げない。
    物腰のやわらかい江藤さんだが、その言葉には意志があって強い。

    「 “使い勝手がいい”というキャッチコピーには、あまり興味はないですね。
    ちょっとくらい使いづらかったとしても、
    これは持っておきたいと思ってくれればいいんじゃないかと。
    自分で自信を持って説明できる商品で、
    真剣に正しくつくっているものが好きです。
    これを置いておけば売れるだろうという考え方で、
    ものを仕入れたことはありません」

    紙で養われる「感じる力」

    紙ものは、どんどんデジタルに置き換わっている。
    それは時代の流れであり、しょうがないこと。便利であることには間違いない。
    その反動として、活版印刷が注目されたりする側面があることも事実。
    では、紙の良さはどこにあるのだろうか。
    たとえば婚姻届や契約書など、
    重要なものは今でも紙を媒体としてやりとりされる。
    正式なものは、書くという行為が重要になってくる。
    紙自体ではなく、書くという行為で気持ちを乗せること。

    「紙には、行為だったり思考だったり、
    物質そのもの以上に強さがあるんでしょうね。
    そんなときに、その紙がいいという判断を自分でできるかどうか。
    これからは、ものを見る目や感じる力がより大切になってくると思います。
    感覚的なことにもっと敏感になれば、紙も残っていくでしょう。
    デジタル化がかなり進んで、
    質量みたいなものを感じなくなってきていますよね。
    たとえば黒の濃度の違いを見て、そこに美しさを感じられるか」

    感じる力は、紙で養われるかもしれない。
    数値で言えば、黒=K100%は、いつも同じ黒。
    でもやはり、黒は1色ではない。矛盾しているようだが、それは感覚や質量。
    同じ人が見ても、時間や場所が変われば、同じ黒が変わる。
    そうした機微を感じられるかどうか。
    自分の目で見て、さわって、感じることが大切な世の中になってきている。
    だからというわけでもないが、
    江藤さんは、自分の感覚で好きなものをお店に置く。
    それをもう9年も続けている。

    【キャンプのおこぼれ話】

    江藤さんが「唯一の趣味かもしれない」というのがキャンプ。
    春夏の期間に4〜5回行くという。そのスタイルがおもしろい。

    「おいしいごはんと、おいしいお酒を楽しむのがメインです。
    ちょっと外食に行くくらいの感覚で、それがアウトドアってくらい。
    ギアはすごく好きですが、いわゆるキャンプ道具というよりは、
    家の道具をそのまま引っ越しみたいな感じで持っていきます。
    普段、家で使っているイームズのテーブルは折りたたみできて、
    ホントはキャンプ用につくったのではないかと思うくらい。
    調理器具も家で使っているのをそのまま。
    “アルミで軽い”みたいなのはあまり持っていないんですよね。
    生地もナイロンよりもコットン。
    軽いというのは一時的なことかなと。
    機能的過ぎないものが好きです。
    本は持っていくんですけど、結局読まない。
    音楽も昔はかけていましたが、要らないという結論に至りました。
    下手したら、話もしないでみんなボーッとしているだけ。
    それもそれで心地いいものです」

    【パピエラボ】
    住所:東京都渋谷区千駄ケ谷3-52-5 原宿ニュースカイハイツアネックス104
    TEL:03-5411-1696
    http://papierlabo.com/

    ◎文=大草朋宏

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