世界一周し、福岡の山奥へ移住した元自衛官が見つけた「生きやすい場所」とは? | 田舎暮らし・移住 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2023.08.08

    世界一周し、福岡の山奥へ移住した元自衛官が見つけた「生きやすい場所」とは?

    海外を約6年間放浪後、福岡県八女市の山奥でゲストハウスを営む坂本治郎さん。人とは違った経験を重ねてきた結果、見つけた「生きやすい場所」とは何か。

    一度の人生、やりたいことをやらないで死ぬほうが怖い

    坂本治郎さん(右)。陸上自衛隊員として6年間勤務後、海外放浪へ。今はゲストハウス「天空の茶屋敷」の主。「妻と子供とネコ 4人暮らしです」

    自身の経験を綴った本『2000日の海外放浪の果てにたどり着いたのは山奥の集落の一番上だった』(書肆侃侃房)発売中。

    坂本治郎さんは高校卒業後、陸上自衛隊に入隊。当時は厳しいルールが山ほどあり、インターネットを使うことすら申請が必要。坂本さんのように旅行に行く人は異質で、海外旅行なんて奇行ともいえる行為だった。

    そんな閉鎖的な組織を抜け出して世界を一周したら、自分がちっぽけに見えるほど驚愕だった。

    「僕はずっと生きづらさを感じていました。だからこそ、世界一周での衝撃は大きかったんです。僕が持つ価値観の真逆なことばかりを目の当たりにし、それがとても新鮮でした」

    世界中の人との出会いで価値観をぶっ壊された

    2000日の海外放浪で訪れた国は65か国。体調不良だったウユニ湖。

    カナダでは犬ぞりガイドのアルバイトもした。「100匹の犬の世話で、初めて仕事が楽しいと思えました」

    各国の安宿に滞在し、さまざまな人と話をした。ゲストハウスのオーナーになったのもその経験があったからこそだ。

    「やたらとフレンドリーな人が集まっていて、みんな話がおもしろい。自分もそんな空間を作れたらと思ったんです。海外移住も考えましたが、旅の終盤、自由に生きるために必要なのは国や場所ではなく、誰とどう生きるかなんだと思えたんです」

    2017年、ゲストハウス「天空の茶屋敷」開業

    福岡県八女市黒木町の山奥にある集落のさらに奥に位置。「日々おもしろい人と出会えるのは、僕にとってのエンタメです。ここにお試しで暮らしてから移住する人もいますよ」

    「ここに移住してからは、自分ができることで周りの人が喜んでもらえるなら、積極的にやりたいと思うようになりました。それが僕の豊かさにも繋がっています。後悔のある人生は送りたくないし、やりたいことをやらないで死ぬほうが怖いですしね」

    ゲストハウス「天空の茶屋敷」

    福岡県八女市黒木町笠原11260
    ☎︎090-7263-5544(坂本) (問合せ時間10:00〜22:00)​​
    E-mail : skyteahouse@gmail.com
    https://www.skyteahouse.com/

    ※構成/中山夏美

    (BE-PAL 2022年5月号より)

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