ビール好きも、地下好きもいらっしゃい! 5月21日、日本一のモグラ駅「JR上越線・土合駅」でビアキャンプ開催 | イベント・フェス 【BE-PAL】キャンプ、アウトドア、自然派生活の情報源ビーパル
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    2022.05.16 クラフトビール

    486段の階段を下りるか、1日数本の上越線で乗り込むか? 

    谷川岳の麓に近いJR上越線土合駅(群馬県利根郡みなかみ町)で2022年521日(土)、地下70メートルのホームで熟成されたビールが一挙開栓される「もぐらビアキャンプ」が開催される。

    地下70メートルのホームで貯蔵されたビール 

    JR上越線の土合駅。かつては谷川岳登山の人々で賑わったが、上越新幹線の開通で乗降客数が激減。1985年、無人駅になった。

    なぜこれほど深い場所にホームがあるのか。上越線が開通した1931年当時は、ホームは群馬県と新潟県をつなぐ清水トンネルの入り口付近にあった。それが1967年、複々線化にあたり、もう1本の線路(下り)を通すために、清水トンネルの下に新清水トンネルが掘削され、その脇に土合駅のホームができた。それが地上から486段、地下70メートルのわけである。

    トンネルの向こうは土樽駅。

    もともと冷涼な気候の土地である。電車や人が頻繁に行き来することもない地下70メートルのホームは、一年を通して一定の温度が保たれる。ビールの貯蔵庫としても好都合だ。

    イベント会場は、土合駅前に2021年にオープンしたグランピングDOAI VILLAGEだ 

    土合駅に隣接するDOAI VILLAGEが会場。5月21日はすでに満室だが、宿泊エリアの下見にもよし。

    ニホンイヌワシを守れ! 売り上げの一部を森林保全活動に寄付

    もぐらビアキャンプは、ビール醸造を通じて自然保護への取り組みをつづけるBrewing for Natureのメンバーの提案で実現した。 

    みなかみ町を囲む山々に、ニホンイヌワシの生息地がある。環境庁のデータによると、生息数は約650羽。絶滅危惧種に指定され、デッドラインとされる500羽を切るのではと危惧されている。翼を広げると2メートルにもなるニホンイヌワシには、それだけ広々とした環境が必要だが、間伐の行き届かない人工林が、その生息を脅かしている。 

    地元みなかみ町で2018年から営業するクラフトブルワリー「オクトワンブルーイング」の竹内康晴さんが、ニホンイヌワシ保護のアピールを込めてビアフェスを開催しようと、各地のクラフトブルワリーに呼びかけ、約10ブルワリーが賛同、参加する。

    目玉は、地下70メートルのホームの一部を回収した貯蔵庫で熟成された各ブルワリーのビールである。参加ブルワリーによる250リットル以上が貯蔵されている。

    開栓を待つビール樽。

    486段。ビール樽をホームまで運ぶ。普通に歩くだけでホームまで約10分かかる道のり。

    2020年、参加ブルワリーのブリュワーが、みなかみ町のオクトワンブルーイングに集合した。水上駅から上越線に乗り、土合駅ホームの貯蔵庫にビール樽を搬入する予定だった。ところが当日、大雪に見舞われ、上越線が運転見合わせに。仕方なく、ビール樽を車で土合駅まで行き、ブリュワーたちが486段の階段を下りてホームまで運んだそうだ。

    オクトワンブルーイングの竹内さんは、「スタウトやサワータイプのビールを熟成させています。どんな味になっているか、開けてみないとわかりません。楽しみです」と話していた。

    秋田から参加する羽後麦酒の鈴木隆弘さんは、「黒いちごとIPA2種を貯蔵しています。1年以上経っていますから、ドキドキしています」と、ブリュワー本人がワクワクしている。

    同じレシピでつくられたビールでも、熟成期間が違えば味わいは変わる。1年から1年半も寝かせたビールは、土合駅でしか味わえない味になっているはず。そして、イベントの収益の一部は、地域の森林保全活動などに寄付される。

    コロナ禍が長引く中、いつ開催できるかわからない状況が長く続いたビアフェス。521日、いよいよ日の目を見る! 

    ビールは自然の恵みがあってこそおいしくなる。Brewing for Natureは醸造を通して自然環境の保全に取り組んでいる。

    【イベント概要】
    開催日時:2022521日(土)9002100
    ※商品が終わり次第終了
    実施場所:上越線土合駅(群馬県利根郡みなかみ町湯檜曽)
    主催:VILLAGE INC.Brewing for Nature
    https://brewingfornature.cbgeeks.com/work/mogurabeercamp2022/

    <参加ブルワリー>
    ・オクトワンブルーイング(群馬県 みなかみ町)
    ・クランクビール(東京都 板橋区)
    ・グロウブリューハウス(埼玉県 川口市)
    ・十条すいけんブルワリー(東京都 北区)
    ・麦酒処ぬとり&ぬとりブルーイング(埼玉県 川口市)
    ・フジヤマハンターズビール(静岡県 富士宮市)
    ・レッツビアワークス(東京都 北区)
    ・羽後麦酒 (秋田県 羽後町)

    <参加飲食店(みなかみ町)>
    ・育風堂精肉店・旅する台所・谷川岳の麓のおにぎりやfutamimi・The Skinny Arms・Yujuカンパニー
    ・たくみの里

    私が書きました!
    ライター
    佐藤恵菜
    ビール好きライター。日本全国ブルワリー巡りをするのが夢。ビーパルネットでは天文記事にも関わる。@ダイムやSuits womanでも仕事中。

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