
ここは御岳山一番の人気スポット「ロックガーデン」。
県またぎしない東京都内の山へ
年が明けてコロナがえらいことになっています。第6波? いや、第7波!? 今回は子どもを中心に感染拡大しています。学級閉鎖、保育園休園……。だからか平日の日中、小さな子どもたちが道をウロウロしている姿をよく見かけます。付き添いの大人たちはどこか困り顔で……。
かくいうわが家も3歳の次男園でクラスターが出て、1週間の休園が余儀なく……。夫とシフト制にして必死に次男のケアをしました。
(濃厚接触者には指定されていませんのでご安心を)
家にいるのはもう限界だー!
その週末キャンピングカーで、県またぎしない東京の山、御岳山へトレッキングに出かけたのでした。
見どころを紹介する画像に時間を書きこみました。わが家は3歳児とゆっくり山歩きしています。お子様連れの参考にしていただければ幸いです。
滝本駅に到着

●10:55●御岳山ふもとの滝本駅に到着。11:00発のケーブルカーに乗るため真顔で急いでいるところを夫に激写されました(笑)。
自宅近くのコンビニで、おにぎりやら豚まんやら煎餅やらミカンやらサンドイッチやら買いこんで、朝ごはんは移動中のキャンピングカーで。世田谷を出たのが朝9時半過ぎ。そうしたら11時ぴったりのケーブルカーに間に合いました。さすが同じ東京。近いですね。
キャンピングカーは駅前の駐車場へ。夕方まで停めて1,500円でした。
犬フレンドリーな御岳山

●10:59●ペットスペースは一番下の車両部分のみ(復路は逆)。ケージなどはいりません。「リードを短く持つ」とか、「ペットとペットの間に人が立つ」などのルールはあります。
わが家の旅は、いつもボストンテリアの豊(9歳メス)と一緒。今回訪れた御岳山、山のてっぺんにある武蔵御嶽神社は守り神が「おいぬ様」なんです。だから愛犬と一緒にケーブルカーに乗ったり、食堂で食事もできます。私たちのような旅する愛犬家にはうれしいですね!いたる所に”犬フレンドリー”な気遣いが見られますよ。

高低差約420m、所要時間約6分で頂上駅に到着。車内はしっかり換気がされていました。

●11:10●あっという間に頂上の御岳山駅へ。吐く息は白く空気はひんやり。ケーブルカーで山頂近くまで一気に上れるので、小さなお子さん連れでも山の雰囲気を存分に味わうことができます。
御岳ケーブルカー
営業時間:7:30~18:30
料金(往復):大人1,100円、小児560円、ペット260円(10kg以下)、ペット520円(10kg以上)
所要時間:約6分
御岳山駅から武蔵御嶽神社へ(徒歩約30分)

●11:24●いよいよ登山開始。出発前に御岳山駅のきれいなトイレで済ませることをオススメします。
まずは武蔵御嶽神社方面に向かいます。

道すがらちょこちょこ見かけた看板「みちくさでめっけ」。周辺に生息する鳥のなきマネ講座とか、クイズなどが掲示されていました。

先ほどの「みちくさでめっけ」を掲示している御岳ビジターセンターでは、周辺の自然や登山の情報を教えてもらえます。地図をもらったりトイレ利用もできます。

●11:33●いい味を出しているかやぶき屋根。宿坊兼甘味処だそう。

道沿いにあったユースホステル。こちらも宿坊。外国人が喜びそうですね!
宿坊街を通り過ぎると、いきなり道が急になりました。

●11:36●毎度のことですが、上りの山道はアキレス腱がストレッチされて気持ちいいです。

●11:41●閑散とした町場通り。
参道沿いの商店街「町場通り」は、寄せるコロナの影響か半分以上の店が閉まっていました。コンビニでアレコレ買ってきてよかった……。これから行かれる皆さまも、ちょっとした食料は持参した方が安心です。

●11:43●商店街を抜け、鳥居前広場へ。犬フレンドリーな気遣い発見。武蔵御嶽神社の手水舎にペット用水場がありました。

急斜面の石段。330段あります!

階段の途中にベンチがちょこちょこありました。ゆっくり行きましょう。

わが家のおいぬ様も筋肉をムキムキさせて上っています。

「おいぬ様」として親しまれてきた山の神は、「犬」ではなく「日本狼」だそうです。ま、同じ仲間ですけどね。
おしなべて人の姿はまばらでしたが、愛犬連れはたくさんいました。どのワンコも吠えたりせず、しつけが行き届いており、いい子ばかりでした。

●11:50●参拝。兄弟がこれ以上「余計なこと」をして、私に怒られませんように……。
武蔵御嶽神社から長尾平へ(約20分)

●11:56●神社の石段を一気に下り、ロックガーデン方面に進みます。
どの道しるべにも「東京都」と書かれています。ネオンまたたく六本木も、私が住んでいる世田谷も、そして御岳山も東京。東京は広いですね~。

展望台がある「長尾平」の入口には茶屋がありました。あまりきれいではなかったですが、展望台への道すがらにはトイレもありましたよ。

●12:15●展望台でランチ。テーブルやベンチもたくさんあり、休憩するのにぴったりの場所でした。
リュックのなかから、おにぎりやらサンドイッチやら取り出して景色を愛でながらランチをいただきました。コンビニのごはんが大変なご馳走に大変身する瞬間です。
ここまでの道すがら、ランチを食べているハイカーを多く見かけました。皆さんジェットボイルでお湯を沸かして、カップラーメンやスープ。さらにはワンバーナークッキングしている姿も。なるほどー。寒い時期の山歩きには温たかいものが染みますよね。次回は私もお湯を沸かすセットを持ってこようと思いました。メモメモ……。
長尾平からロックガーデン休憩場所へ(約60分)

●12:36●ほんとうはこの道を通り、滝経由でロックガーデンに向かいたかったのです。この日は通行止めでした。残念。

●12:40●犬フレンドリーな気遣い、またまた発見。御岳山には親切な看板が随所にある印象を受けました。

●12:55●風は冷たい。歩いているとポカポカ。このくらいの山歩き、好きなんですよねー。虫もいないし(コレ重要)。
このあたりまで来ると柵などはなく、わりと自然そのままの山の姿です。つまりスグそこは「崖」、というスリリングなシチュエーションも。この場所、夏の豪雨で土砂崩れ起きてるな……、という沢を見かけたり。小さなお子さんを山側にして手を繋いで歩くなど、注意した方がいい箇所もありました。

●12:57●ロックガーデン入口の石塀。

●13:08●ロックガーデンは整備された川沿いの道。このような飛び石の橋がいくつもあり、小川を何度も越えました。
清流のせせらぎ。鳥のさえずり。次男園休園でモヤモヤした心に染み入りました(笑)。大自然のなかを歩くのって、すごいストレス発散になるんだなーとしみじみ。

苔むす夏、紅葉の秋、一斉に芽吹く春。そして凜とした空気が美味しい冬。ところどころ残雪も。どの季節もよさそうなロックガーデンでした。

●13:25●ロックガーデン休憩所着。トイレはありましたが売店や茶屋などはありません。ぜひ食べ物持参で。写真は休憩のたびにパンを食らう次男。
この休憩所の先は「綾広の滝」というパワースポットのようでしたが、ひとまずココでいま来た道を引き返すことに。素通りしてきた「天狗岩」とか「七代(ななよ)の滝」とかに寄りながら、御岳山駅に向かってボチボチ戻りましょうか。
ロックガーデン休憩所から天狗岩へ(約20分)

●13:55●天狗岩の急な鎖場をよじ登る。

すごい根っこの張り方! 生命の神秘!

なんと岩の上に見えたのは……。
天狗岩から七代の滝を経由して天狗岩へ(約20分)

●14:05●七代の滝の分岐。
「滝まで0.2km」と書かれた看板に、往復400mだったらわりとスグかな……。家族には「滝の写真を撮ってくるから、みんなで先にケーブルカー方面行っといて~」と、伝えました。すると3歳8か月の次男も「一緒に行く~」と着いてきたのでした。

滝へと歩き出して間もなく、急な階段の出現!
「200mなんて余裕~」、などとうっかりエントリーしてしまいましたが、ずっとこんな道のりです。

根っこだらけの急斜面をロープを伝いながら降ります。

3歳児も狭い歩幅でよく頑張った。
下りも危ないけど、登りも危険。ロープをつかんでいた手が滑り、グラッと頭からひっくり返ったら最後、下まで滑落しそうな勢いでした。

滝の傍には「滑落死亡事故発生」の看板!(手元足元に十分ご注意ください)

●14:14●二人で手を取り合いながらたどり着いた七代の滝。誰もいない閑散とした冬期の滝も良かったですが、夏はとりわけ気持ちよさそうですねー。
まさか滝までの道のりがこんなに激しいとは……。結果的に何もなかったからよかったけど、「引き返す勇気」も必要だとあとから反省した七代の滝でした……。
天狗岩から御岳山駅へ(約40分)

●14:30●ふたたび分岐点へ。
次男とふたり、なんとか天狗岩の分岐点に戻ることができましたが、「御岳山駅まで2.4km」の看板を見た私は「アチャー」と思います。ハードな道のりのあと、2.4kmも歩かせるのか~。
そうそう、私の育児ポリシーですが、「抱っこは絶対にしない」。
「大丈夫だよー、行ける行ける~。応援してるよー! 頑張れー!」
コレが私の魔法です。
この言葉掛けをしていると本当にイケちゃうから不思議(笑)。
長男も次男も、お出かけ先で「抱っこー」という記憶はあまりないですね。
それから幼子を歩かせるコツとしては、「疲れた」と言われる前に……、

●14:36●ポケットから秘密兵器が出てきます。歌舞伎揚、甘・辛・カロリーのバランスが好きで、私の山歩きには欠かせないオヤつのひとつ。

食べながら歩かせます。
決して立ち止まったりしません。余計に疲れるし、身体が冷えるから。
急な上り坂を登り切ったあとは、

●14:45●もう片方のポケットからミカンが出てきます。
母はまるでマジシャンなのです(笑)。
あとは「ふたりでずっと喋っておく」のも、疲れをごまかすのに大変有効! しりとりをしたり、歌ったり、「NO抱っこ」で気温一桁、ケーブルカー乗り場を目指した私たちでした。

●15:39●キャンパーに先に戻っていた夫にお湯を沸かしておいてもらい、暖かい味噌汁をいただきました。

わが家のおいぬ様もお疲れ様でした。
